→隣の芝生は青く見えるか?
予期不安でパニックを起こす私は、心に余裕がない。私の心を動かすのは不安だけで、ポジティブな気持ちは心に響いてくれない。
とても心が狭くなっているのだと思う。しかも心の整理整頓もできていない。
汚部屋ならぬ、汚心。自分で書いていて、泣けるくらいしっかりくる酷い言葉だ。汚心。
少しばかり気晴らしにと、食べ物フェスに出かけてみた。
到着する前に挫折した。心の拒否が、体を縛った。フェスに向かう人々に逆らって、帰路につくことになった。私と対向に進む人々の、楽しげな笑顔や会話と何度も行き交う羽目になった。私だって、行くつもりだった。美味しいものをたらふく食べたかった。今ならまだ行ける。彼らの流れに乗ってしまえ。何度もそう思ったけれど、無理だった。私の足は、会場から遠ざかる為にしか動いてくれなかった。
「みんな、イイな。楽しそうだな」と、羨ましくなった。その笑顔すべてが、本物かどうかも知らないくせに。
隣の芝生は青く見える。しかし、私が羨んだ青い芝生を、嫌いだと思う人だっているだろう。
誰の心も、誰にも見えない。
そんなこんなで、自分の心と世間の間にある境界線は、今日もピリピリ揺れている。
テーマ; 心の境界線
11/9/2025, 5:31:08 PM