→どっかにあるんかな?
足掻き続けても
けっきょく凡才
知ってたよ
往生際の悪い愚才
日々を渡るだけ
何も生み出せず何も成せず
時間の流れに逆らえないなら
唯一の解決策
世界に背を向ける
凡才なら平凡な
愚才なら意味不明な
作品が作れればマシなほう
それさえできない惰弱の権化
逃げに逃げてとこへゆく?
探してるのはどんなもの?
どっかにあるんかな?
自分だけの文才
テーマ; 君を探して
→短文・大傑作
すべてのジャンルの頂点に立つ、文学の中の文学がここに!
さぁ! ご拝読ください!
古今東西の小説家の誰もがひれ伏すであろう大傑作を!
え?
どこにあるのかって?
ここにあるでしょう!
見えないんですか? 職人が髄を凝らして作り上げた、この透明書籍が!
そうかぁ〜、見えませんかぁ。残念だなぁ〜。
テーマ; 透明
→短編・サークル
何とか無事に今年度を終えることができそうだ。
私は最後の採点を済ませたテストをポンポンと叩いた。マル、バツ、そして名前の横に点数を書き込んだ。3月の今、しばらくテストからは離れられる。
学期終わりの感慨に、クラスの児童たちの顔が脳裏に浮かんだ。私が彼らの担任でいられるのは、もう後少し。新学期には5年生になる彼らを担当するのは、私ではなく別の先生だ。私は1年生の担任になる。
学校って不思議だ。学生からすると通過点だが、教師は仕事場だ。1年を繰り返す。終わっては、また新たに始まる。まるでサークル軌道を巡るように。まぁ、同じ1年なんてないんだけどね。毎年毎年、なんだかんだと改定されるし、教育現場は世論に敏感だし……おっとっと、変に暗くなりそうだった。
もっと楽しいことを考えよう。例えば、新学期のこととか。1年生って、わちゃわちゃしててカワイイんだよな。アニメの小さな黄色いオバケみたいな子たちを思い出させる。
国語も算数も、いっぱい勉強しようね。先生、頑張るからね。
終わって、始まる。行事遂行にテスト採点。
1年生のテストに初マルを付ける、そんな日がやってくる。
テーマ; 終わり、また初まる、
→短編・星がほしいかい?
笑ってるね。面白かった? でも、ダジャレじゃないよ。本気で訊いてるんだ。
そういえば、君はそれを夢と呼んでいたね。そして君は夢の実現に突き進んでるんだよね。
じゃあ、僕の質問の答えは決まってるって? まぁ、そう焦らないで。
「夢に向かって進む」と「星を掴む」は同じことなのかな? 僕には、「居場所を得る」のと「成功をホールドする」のとでは、大きく異なるように思うよ。
君がバレエでエトワールになろうと熱心に励んでいる。君は才能も容姿も(バレエには必要な才能だね)、たゆまぬ努力心も兼ね備えている。素晴らしいよ。
君の夢が叶うところまで、あと一歩というところだろう。
だから尋ねたんだ。
君の「星」は、手にすれば火傷するような熱を君に与えるだろうから。あの星は、多くの憧憬や嫉妬が永久機関となって燃え続けている。常に強烈な熱を発している。
初めは耐えられることも、日常となれば状況は変わる。君の代わりに優しい顔で「星」を貰い受けようとする人もいるかもしれない。君の手が、熱に耐えられなくなるかもしれない。もしくは君自身が星に焼き散らされるかもしれない。
それでも君は星が欲しいかい?
あぁ、もう笑わないね。
そう、わかった。
君の瞳に映る星の色がいつまでも変わりませんように。
僕はずっと君を応援してるよ。
テーマ; 星
→短編・転ばぬ先の……
――こんな話を聞いたことがありませんか?
「助けた狐が恩返しに願いを一つ叶えてくれた」とか「落ちていた数字入りのボールを7つ集めたら、龍が出てきて願いを言うよう迫られた」とか……。
複雑に世界線が交差する現代、あなたの身にもふりかかるかもしれない幸運。
もちろん、一番満足度の高い願いを叶えたいですよね?
しかし、咄嗟に願いを思いつくことができるでしょうか? あれやこれやが頭をめぐりその結果……、なんてこともあるやもしれません。
後から「しまった」と後悔するようでは、元も子もないですよね。せっかくの機会を不意にしないよう常日頃から備えておくのは、コストパフォーマンスを重視する現代人のたしなみともいえます。
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有事の際にはお客様専任のスタッフと365日24時間いつでもご相談が可能!
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「なにこれ?」
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「……あ~、うん」
テーマ; 願いが一つ叶うならば