一尾(いっぽ)in 仮住まい

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1/1/2025, 5:25:49 PM

→短編・名作探訪 第7回 
〜『歳月製紙』の『新雪』〜

 新年を迎え、書き初めに筆を起こす。
 今年の抱負や新しい年への寿言、若しくは縁起の良い言葉、これと決めた言葉を半紙を前にイメージする。
 さて、墨を吸わせた筆を躍らせるのに、『歳月製紙』の半紙『新雪』はいかがだろうか?
 新雪をもたらす雲から繊維を抜き出し、紙漉きには午前0時の湧き水のみを使用した半紙は、柔らかな手触りと筆を少し沈ませる書味が特徴である。
 未踏破のまっさらな雪原の第一歩を想起させる『新雪』は、書き初めに程よい緊張感と清々しさを提供してくれるだろう。

テーマ; 新年

12/31/2024, 12:41:35 PM

→良いお年を

これ以下もこれ以上もない、1年総括名台詞。
来年もよろしくお願い申し上げます。

テーマ;良いお年を

12/30/2024, 2:51:02 PM

→紐で玩具を結束して引っ張る電車ごっこのような、後ろに連結する日々を振り返るのか?

今年の連結車両は、366両でしたね。
『閏』って漢字、何となく好きです。『うるう』って読みもこの漢字にピッタリ。上から読んでも〜、的な。


⇢1年ではなく、この半年について。
6月からこのアプリを始めて、とてもたくさんの良い出会いがありました。知らない皆さまが描く文章さんたち。
発見を、気づきを、勇気を、嫉妬を、羨望を、温かさを、共感を、たくさんの感情をありがとうございます。
来年もまた、毎日のようにお会いできる日を楽しみにしております。
良いお年を!

テーマ; 1年間を振り返る

12/29/2024, 2:44:32 PM

→自己主張

 小さい頃から、とにかく柑橘系が大嫌い。あの鼻に抜ける青臭い香りが漂ってくると逃げていた。
 今でも同じ。
 一応、大人の階段を昇る段階で、何度か挑戦を試みてみたが、全くムリ。少しでも料理に使われていたら、もうその料理には手がつけられなくなる。
「あんたの柑橘嫌いは折り紙付きや」とは、母の言葉。
 まだ私が彼女の腹の中にいる時のことだ。なぜか彼女はみかんに全く食指が伸びず、食べたくもないのに苦手なマグロの刺身ばかりを食べたらしい。出産後は刺身には見向きもしなくなった。
 ちなみに、柑橘嫌いの私の好物は鉄火巻である。自己主張が激しい? いやいや、自分に正直なだけッスよ。
 
テーマ; みかん

12/28/2024, 3:50:49 PM

→あ~、またやっちゃったよ……

「冬」と入力しようとすると、高確率で「ゆふ」とやってしまう。
「ゆふ休み」? なんじゃそりゃ?? うーん、そうだなぁ……――

⇢小話・ゆふ休み
 年越し前の仕事納めの日、石切場に村の若い衆が集まった。
「今年もこれで終わりやねぇ」
「エエ石、よぉさん採れたなぁ」
「ゆふ筵で暖かくして、ゆっくり休んでもらおな」
 そんなおしゃべりと共に、石を紫色の筵で覆ってゆく。
 ゆふはこの村の固有植物だ。蓄熱性が高く、筵にして布団の上掛けに用いれば冬でも寒さ知らずとなる。
 いつの頃からか年末の仕事納めになると、村の特産品である石材にこの筵をかけるようになった。村ではこれをゆふ休みと呼んでいた。
「あっ、雪降ってきた」
「筵の下であんじょうしときな」
 覆った石をポンポンと叩く、その手の動きは優しい。
 筵で石を覆ったあとは、石神様に供え物を捧げる。全員で一斉に手を合わせ、村人たちは去って行った。


よぅわからんオチのない話やが、ここらで終わりにしとうございます。
冬休みなんで、積読消化活動に励みます。


テーマ; 冬休み

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