→わたしの手ぶくろ。
グレーの地に黒の編み込み模様の手ぶくろ。
ずいぶん昔に編んだ。もう10年近く使っているかもしれない。
手の甲に黒の線が3本と、幾何学模様の細かい連続模様が入っている。
手を握ると黒の3本線が浮き立ち、何となくサバトラ猫さんの後頭部のように見える。
意味なく手をニギニギして、猫が現れるのを楽しむ。今年もそんな季節がやってきた。
テーマ; 手ぶくろ
→ちょっと語ってみた。
変わらないものはないかもしれない。無機質なものでも劣化するし。
でも、確固たる意志は「ある」と思うんだ。
そして、そういうのが世界を動かしていく。例えば、ギネスブックとかスポーツの記録の更新。AIの発展も日夜の努力の賜物だ。
私の何か書きたい欲求は、折れずにまだある。
へなちょこ仕様で弱音でデコレーションされてるけど、昔と変わらず私の中にある。
変わったのは、書く姿勢だけ。
照れくさくなってきた。
テーマ; 変わらないものはない
→今日。
毎年クリスマスイブにケーキを用意するのだけれど、今年はクリスマス当日にしてみた。
予約していたケーキを取りに行った時、メリークリスマスって言ったことねぇなと思って、店員さんに言ってみた。
「ありがとうございます、メリークリスマス!」って、あったかい笑顔。
年末になるとさ、「良いお年を」はよく言うんだけど、こういうのも悪くないね。幸せになれる挨拶はガンガン使わなきゃね。来年はもっと使いたいなぁ。
―ってなわけで、
どなた様もこなた様もメリークリスマス!
テーマ; クリスマスの過ごし方
→短編・イヴの夜
パリ20区、ベルヴィル公園に近いアパルトマンの一室に、イヴ・ブラッスールは住んでいる。
イヴの夜のルーティンは、スマートフォンの電源を落とし、窓際に置いているお気に入りのソファに腰掛けて、香りの良いティザンヌをのんびり飲みながら、ラジオに耳を傾け、趣味の編み物に勤しむことである。
ちょうど今、マフラーが編み終わった。大きな縄編をメインモチーフにしたマフラーは、恋人に贈るノエルのプレゼントである。エレーヌの瞳の色と同じモスグリーンだ。
マフラーの素晴らしい出来に、イヴは満足して顎を指で掴んだ。伸びかけのヒゲがジョリジョリと手に当たる。この針山のような手触りがイヴは結構好きだ。
ティザンヌの効果か。大きなあくびを誰に構うことなく放り出して、イヴはベットに向かった。
テーマ; イブの夜
→浮かれ気分って大事やん……
去年、パートナーにクリスマスイブにパーティーメニューとプレゼントを用意したら、イブは前夜なので25日のイベントではないのか、と言われてしまいました。
確かにそうだよなぁ、と笑い合ったんですけどね……。
でもさぁ、25日の夜にプレゼントって乗り遅れてるみたいな気ぃすんねんもん。25日の朝が最適なんでしょうね。しかしバタバタした朝にプレゼント渡す余裕もなければ、雰囲気でもない。
そしたら24日って思いません? だって所詮は似非クリスマスですもん。イベントですもん。
で、今日、イブですね。
プレゼントを今日渡すか、明日にするか、夜中にこっそり枕元に置いとくか、悩み中。
あら、幸せな話ですやん。
テーマ; プレゼント