一尾(いっぽ)in 仮住まい

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11/15/2024, 3:18:36 PM

→呟き・100。

ごきげんよう。
子猫のように気まぐれな毎日のテーマに右往左往の一尾(いっぽ)でございます。
なんと! 今日で仮住まい生活が100日となりました―っていきなり何のこっちゃ?ですな。
はい、あれは今から100日前の、8月の夏の盛りでございました。その日のテーマ「蝶よ花よ」を書き上げた翌日、何故か知らんがアカウントが消えちゃった、もしくは(データは残ってるので)アカウントと切り離されてしまったのです。難しいことはわからん。この書き方であっているのやも不明。デジタルの海、怖いねん。IT雑魚やもん。
迷惑覚悟で運営様に何とかなりゃしませんかとご連絡を差し上げたものの、それまで待ってられないお子ちゃま気質。もう一度アカウントを作り直しました。
故に、「本宅」と切り離された「仮住まい」を名前に引っ提げることにいたしました。
そして、あれから100日。仮住まいに馴染み、むしろ心地よく感じている今日この頃。
もうこのままでいいや。アカウントも名前も。
デジタル空間の別荘暮らしってのも粋な感じしません?
別荘には、滲み出る大人の優雅さがあるのさ、ヘヘヘ。
今後も別荘から、一方的に貴方様方に青いラブシールを送り続けるぜ!
モチのロンで、お読みくださる方々の青シールはありがたく頂戴しておりますです! 感謝!

ちなみに私は猫派であり、マナティー・ナマケモノ派です。

テーマ; 子猫

11/14/2024, 3:54:32 PM

→短編・あきふう、あきかぜ。

「はい! バックダンサー! 秋をイメージさせる踊り!」
 演出家の指示に、数人のバックダンサーがそれぞれの解釈で踊り始める。
 落ち葉を踏み鳴らすような踊り、何かを食べるような素振りを盛り込んだ踊り、晴れ渡った高い空を伸びやかに表現する踊りなど、それぞれの表現力に演出家はウンウンと納得顔で頷いた。
「よし! そのイメージとテンションを維持して」
 そこに演出助手が慌てた様子で現れた。何事かを演出家に耳打ちする。
 見る間に神妙な表情に変わった演出家は、「アキカゼの日常って何だよ!」と劇作家からの指摘に不満を吐き捨てた。
「バックダンサー! さっきのところ、もう一回! 秋のイメージじゃなくて、もっと具体的に『秋の風』イメージなんだとさ!」
 修正やむなし。「秋っぽい」と「秋の風」では舞台に与える印象は大きく違う。

 ちなみに、脚本にはこう書かれていた。
『秋風の日常が具現化し、主人公を取り囲む。』
 人に伝える文章って難しいね☆

テーマ; 秋風

11/14/2024, 2:22:04 AM

→短編・貴方ならどうする?

 歩いていたら、目の前に賞状が降ってきた。
「また会いま賞」
 上手く言えてない感がハンパない。恐ろしく語感も字面も悪い。
 達筆なところも、これまた妙に気に障る。
「類稀なる資質を貴方に見いだしました。よってここに表彰いたします。」
 個人の感想で表彰状を作んな。しかも文面と再会を賞する意味も繋がらん。
 そのまま通り過ぎようと思ったが、ふとある考えが浮かび、奇妙な賞状を道の端へと移動させた。
「すみませーん。それ、なぜ移動させようと思われましたか?」
 数歩先でマイクを手にした男性とカメラに取り囲まれる。
「街角ドッキリの撮影中で、変な賞状にどう対処するかって企画なんです」
 よくそんな企画が通ったなぁ、とは言えない。笑顔を顔を貼り付けて俺は言った。
「あ、そうなんですかぁ。移動させた理由は……――」

 放送は1ヶ月後だと言う。俺の答えはその時にでも聞いてください。 
 また会いましょう。

テーマ; また会いましょう

11/13/2024, 2:46:40 AM

→短編・良い子も悪い子も真似しないでね。
       〜行列の二人・3〜

「本当にスリルに満ちてたよなぁ」と落ち着いた声が、感慨を滲ませて呟いた。
 仕事帰り、夕食をファーストフードで済ませようと列に注文の列に並んでいた私は、よく響く声に誘われて声の主を探した。
 ……。
 なんだろう? どういう巡り合わせなんだろう?
 一度目はおばんざいビュッフェ、二度目は美術館。そして三度目の今日。
 こんなに同じ行列に並ぶ確率ってある?
 私の隣の列に並ぶのは、これで三度目の遭遇となる高校生二人組だった。声の説得力と内容が伴わない子と、冷静な子。
 先の発言は内容が伴わない子。
 もうこうなってくると二人に役を与えたくなる。もちろん……。
「いきなりどうしたよ」
「さっき家を出る前に賞味期限1週間切れのヨーグルトの大っきいパックを母親が見つけてさ」
 手でそのサイズを表している。サイズ感からして400グラムのやつか。
 あ~、と相槌とも共感ともとれる声が上がる。うん、わかる、難しいラインだよね。
「母親が食うって言うから、奪って全食いしてきた。スリリングな気持ちを今も抱えてる」
「やらかしたな」と、呆れたような声。
 賞味期限云々関係なく、普通にヨーグルト400グラムの一気食いは色々と危険だよねぇ。
「だってさぁ、腹痛くなるんなら親よりも自分のほうがマシかなぁって」
 ……。
「……」
 い、いい子じゃないか!!
「お前のそういう所、普通に感心するわ」
 そして妙に素直な感想! たまらんな、この二人!
「うっわ、褒められた! 俺、ここの支払いタカられる!?」
「―んで、自分で墓穴掘るよな。奢ってくれんの?」
「ムリっす! さぁせん!」
 うん、命名、ボケとツッコミ、コンビ名、ザ・行列。

テーマ; スリル

〜行列の二人〜
 ・10/26 一人飯(テーマ; 友達)
 ・11/1 展覧会(テーマ; 理想郷)

11/12/2024, 4:58:38 AM

→まずもって思うのだが……

飛べない翼、そりゃそうだ。
翼だけで飛べるなら、これほど楽なことはない。
血肉とやる気があってこそ、羽ばたける。

想像力だけで、物語は紡がれない。
意欲と継続力を輪転させて、
見える地平、見せる地平。

それで燃え尽きるなら、私はイカロスになりたいよ。

テーマ; 飛べない翼

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