一尾(いっぽ)in 仮住まい

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10/22/2024, 3:09:41 AM

→答えのない問い

声が枯れるまで泣いて
本当に僕の声が枯れたら
ちょっとばっかり、
あなたの笑顔を曇らせることはできますか?

急に別れたいと言われた僕は
そんなことを思わずにいられないのです。

これは未練でしょうか?
それとも怨嗟でしょうか?


テーマ; 声が枯れるまで

10/20/2024, 3:05:05 PM

→毎晩のことなんてすけどね、

始まりはいつも
『→    
テーマ; 〜〜〜 』
―と書くところから。
そんで始まる七転八倒からの七転び八起き。
出来が良ければ舞い上がり、
たとえ悪くとも喉元過ぎれば何とやら。
青いハートに感無量。
終わり良ければ全て善し。

テーマ; 始まりはいつも

10/19/2024, 2:29:32 PM

→短編・天気予報

 商店街で夏とすれ違い、思わず声をかけた。
「もう10月だけど、今年の南半球行きはどうしたの?」
「たまには秋の味覚を味わいたくて」と、夏は新米を片手に、魚屋で秋刀魚を買っていた。
 平日狙いでホテルのスイーツビュッフェにも行くらしいので、まだもう少しこちらに滞在予定だそうです。

テーマ; すれ違い

10/18/2024, 8:41:09 PM

→短編・秋バレ

「秋晴れってキライなんだよね」
「どうして?」
「少し寒いでしょ?」
「まぁ、夏とは違うね」
「心にまで通った風が、自分の中身をぜぇんぶばら撒いてしまうような気がする」
「身バレっぽい。晴れるんじゃなくて、バレちゃうんだ」
 私のつまらない戯言に、彼はいつでも耳を傾けてくれる。
 幼馴染だからかな? でも、それ以上にもなりたいな、なんて。でも、今の関係のほうがトクベツっぽいし……。私は幾つもの「でも」を繰り返す。
 そして、最終地点。やっぱり彼が好き。もう少しこのままでいたい。
「今、どうして空を見たの?」
「何でもないよ〜」
 高く晴れ渡る秋の空、この気持ちは内緒だよ。
 
テーマ; 秋晴れ

10/17/2024, 12:16:15 PM

→短編・トラウマ

 トラウマがトラウマだ。

 ある日、高校の連れ数人とフードコートでダラダラしていた時のことだ。
「なぁなぁ、アレ、なんていうんだっけ? えーっと、忘れたくても忘れられない〜ってなって、辛くなったりするヤツ。動物系の」
 動物系でその手の言葉ったら一つしかねぇ。俺は鼻高々に言った。
「それ、ウマシカ」
「「「「へ?」」」」
 全員が同じ反応で固まり、信じられんとばかりに俺を見ている。
 え? あれ? 
「ごめん、それが違うってことは知ってる」
 質問を振ったヤツが、申し訳無さそうにスマートフォンを差し出してきた。そこには検索結果「馬鹿=バカ」。
 え? マジで?
「惜しいな。鹿じゃなくて虎だわ。トラウマ」
「え?」

……知ったかぶりなんかするもんじゃない。

テーマ; 忘れたくても忘れられない

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