誕生日
僕の人生の主人公は僕で、
君の人生の主人公は君だ。
君がどれだけ僕に大きな影響を与えようとも
僕の人生においては脇役に過ぎない。
今日はそんな君の誕生日。
しょうがない、
僕を日々支えてくれているお礼に、
今日一日だけは君に主役の座は譲ろう。
僕のステージで楽しむ君を特等席で見させてもらうよ。
この道の先に
この道にゴールなんてない。
ただ引かれた道を真っ直ぐと辿っていくだけ。
苦難がない訳では無いが面白みも欠ける。
唯、同じ事の繰り返し。
そんな中で手にした自分なりの歩み方。
飛んだり跳ねたり踊ったり。
時々休んで寝てみたり。
人と道が重なって、
別れて、
また出会って、
1つになって、。
ねぇ君は
″人生″をどんな風に歩いているの。
愛と平和
平和の為に多くの人を守り
ヴィランと戦うヒーローは、
僕の憧れでもあった。
どんな敵にも屈せず努力し続ける、
そんなヒーローになりたかった。
生まれ持った才能は無いし、
向いてる訳でも無かった。
それでもなりたくて努力を惜しまなかった。
だからこそ手に入れたこの称号。
目指していく過程で、
愛すべき彼女にも出会えた。
僕の人生薔薇色だったのに。
何故僕の目の前には
傷だらけの彼女いるんだい。
大好きな君に
別れの季節。
放課のチャイムとともに教室を飛び出した。
胸に付いたコサージュも、
めくれたスカートも、
ぼさぼさになった前髪も、
気にならなくて。
教室から聞こえる声も、
スリッパが廊下を蹴る音も、
聞こえなくて。
貴方の声だけが私の中で繰り返し再生されて。
目から零れる雫は頬を伝うことすら出来ず、
心が身体を追い越しそうになる。
いつものように桜の木の下で微笑む貴方。
無意識のうちに零れ落ちた言葉は、
貴方が拾ってくれたみたい。
ひなまつり
今日3月3日ってひなまつりだよね。
もちろん僕の誕生日でもあるんだけどさ。
僕って生まれてから母さん達に
女の子みたく育てられたよね。
愛されてる自覚はあったし、
大切に育ててもらったのも分かってる。
他の子よりも背が小さかったり、
華奢だったりして。
女の子になりやすかったのかぁ。
別に可愛いものは嫌いじゃないよ。
スカートも可愛いしドレスも好き。
でも僕は、
僕は女雛よりも男雛になりたいよ。