ラララ

私とあの子の2人しかいない音楽室。あの子は未だにピアノを弾きながら歌っている。
「らんらんら〜！ららら、らーん！」
「…何の曲？」
あまりにもはちゃめちゃで愉快な音だったからつい聞いてしまった。するとあの子は手を止めずに返事をする。
「たった今自分で作った曲！好きなように弾いてるだけ！」
…気楽で好き勝手なあの子に少し腹が立っている所もあるが、完璧主義な私とは全く違う、自由な世界にいるあの子が羨ましいと思っているもあった。

ひらり

外を散歩していると、桜の花びらが一枚ひらりと降りてくる。ふふっ、まだこんなに寒いのに、せっかちさんだね。

ありがとう

ついに来た…バレンタイン…！
明日の放課後、彼に渡すんだ！！クッキーも上手に焼けたし、あとはコーティングするだけ。せっかくなら文字も書こう。でも、何て書けば良いのか…
『好き』
いや、直球すぎるし、恥ずかしいよ。
『ズッ友』
うーん、古すぎるかも？
あれこれ悩んだ結果、いつも思ってることを書いてみた。
『いつもありがとう』

誰も知らない秘密

ずっと…ずっとずっとずっと隠してきたもの。
どんなに聞かれても、何があっても言ってこなかった…けど、彼にはちゃんと言っておかないと。後悔してしまったらいけないなって思ったから。深呼吸をして、彼の目をしっかり見て…
「あのね、ずっと隠してたことがあるの。実は……

旅の途中

私は友達が少ない方だ。まだ旅の途中で、もう少しストーリーが進んだら新しい仲間が登場する…と願いたい…