はじめまして
知り合いの直樹が交通事故に会ったと聞いて急いで病院に来た。人の目も気にしないで病室のドアを勢い良く開ける。
「直樹!!」
そこにはおぼろげな表情の直樹が居た。
「…えっと、誰ですか?」
そう言って困惑した表情でこちらを眺めてくる。
これっていわゆる記憶喪失?
「はじめまして…直樹、あなたの妻です」
つい笑みがこぼれそうになる。ああ、もうニヤニヤしているかも。
今まで何回もアタックしたけどあなたは全部断ってきたよね。でもこれで結婚できるよね。考えるだけでも今にも飛び跳ねそう…事故に遭ってくれたお陰で都合が良くなった。ありがとう。
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少し遅れたけどエイプリルフール。
どこ?
「ねえ、今どこにいるの?」
愛しの彼に電話する。しょうがないでしょ?あなたのことが心配だから位置も把握しておきたいし、何をしているのかも知っておきたい。これも純粋な愛でしょ?
ねぇ、早く答えて。
花の香りと共に
今日はラベンダーの香りの香水を付けてみた。
ふふ、このいい匂いと一緒に出かけれると思うとなんだか相棒みたいで、いつもより楽しみになる。
──香水に詳しくないのでなにか間違っていたらすみません…
星
僕が渡したプレゼントを眺めている彼女の目はとても輝いていて、まるで中に星が入っているようでとても綺麗だった。よく恋人は太陽に例えられることが多いけど、どちらかというと僕の恋人は星に似ている気がする。太陽は明るすぎて目が痛くなるから、星ぐらいが丁度いいよ。
願いが1つ叶うならば
「あ!流れ星!」
そう言って空を指さす君。
「ねえ!早く願い事言って!ほら早く!」
う〜ん、と唸りながら悩んだ結果
「君を幸せにしたい…かな?」
おぼろげな表情でこちらを見つめながら
「本当にそれでいいの?」
と君は言う。ふふ、と笑いながら
「うん。君が幸せだと私も嬉しいよ」
願いが1つ叶うなら君のことしか願わないよ。