「ただいま」
帰った瞬間冷蔵庫からビールを取り出した。
ベランダの椅子に腰掛けて、東京の街並みを眺めながらため息をついた。
ずっと堪えてた涙が1人になってからこぼれ落ちる。
毎日毎日不安が耐えない。
もう、疲れたよ。
私は勇気がでなくて立ち向かわずに逃げてしまうけど、
毎日毎日、
誰にも見えないプレッシャーと戦ってる。
頑張る意味が見えなくなって、
自分を責める時もあって、
どうしたらいいのか分からないけど。
そんな時は深呼吸をして自分を褒める。
今日も一日頑張ったよ!明日もきっと私なら大丈夫。
そう自分に言い聞かせて、ゆっくりした後布団に入る。
布団に入った約20分後。
優しい声が聞こえる。
「ただいま」
ぎしっぎしっと足音が近づいてきて
私の体をそっと抱きしめてくれる。
優しく頭を撫でてくれる。
「今日もお疲れ様。遅くなってごめんね。お風呂入ったら来るからね。」
そう言ってあなたはお風呂に入る。
お風呂から上がってすぐの彼の体は暖かくて、
寄り添ってくれるあなたが好きで、
「大好き、愛してるの。」
そう言いながら涙を零した。
「俺も愛してる。あんま無理すんな」
そういって抱きしめてくれることが
嬉しくて、嬉しくてまた
涙が零れた。
「願い事を書いてくださいね」
先生に言われた。
願い事。
【楽しいことがありますように。】
「なーに書いてんだ!お前まいにち誰よりも楽しそうだぞ!!!」
なーんて友達に言われて、そう見えてるなら良かった。
って思う自分がいる。
「そうかな」
「おう!いつもヘラヘラしてるしよー!ちょい怖いわw」
何も分かってないんだな。
そう思った。
でも、でも唯一親友だけが
「大丈夫かよ。」
って真面目にとらえてくれる。
「やさしいな」
「ばかゆーなwおまえがいちばんやさしいよ。」
そんな親友の言葉に我慢してる意味が見えてきて、
悲しいけど嬉しくて、
いつも泣いてしまう。
「ごめん。泣かれても迷惑だよな笑」
「無理して笑うなよ。顔に出てんの」
「まじかよ。」
「俺の前でならいくらでも泣いていいからな」
そんな親友の真剣な眼差しに感謝が込み上げてくる。
俺を認めてくれるのは
お前だけかもしれないな。
ありがとう
これからもよろしくな。
先生に呼ばれた。
「最近蹴られてる姿を見かけたんだけど、大丈夫?」
「大丈夫です。」
大丈夫なわけないだろ。心で思った。
「そう。なら良かった!遊んでただけなのね!」
「はい」
「嫌だったら、やめてとかやだとか言えばいいものね!」
言えるわけないだろ。
俺がどんだけ苦しんできたか知らないくせに。
俺の気持ちも知らないくせに
俺の努力が足りないみたいにいうなよ。
俺は帰ってから星を見ながら言った。
「もしかすると、もーそろっとそっちに行くかもな。そんときはよろしく」
俺は星とグータッチを交わして
微笑んだ。
友達なんて星しかいないんだよ
あなたがいたから笑えた。
あなたがいたから楽しめた。
あなたがいたから自分に希望をもてた。
あなたがいたから勇気をだした。
あなたがいたから。
あなたがいたからいっぱい泣いた。
あなたがいたから苦しんだ。
あなたがいたから気をつかって
あなたがいたから
私は…
あなたがいたから飛び降りた。
帰ろっと思ったら雨が降ってきた。
恋人と2人で同じ傘をさして歩いた時のことを思い出した。
あぁ、なんであの時別れたんだろ。
だって俺は、
お前と別れた日
死のうと思ってたから…
俺は涙を堪えた。
あの日俺は、理不尽にキレて
無理やり突き放したのに。
別れた後に後悔しても遅いのは知ってる。
でもあいつがいないと耐えられなくて、
やっぱり、むりだ…
おれは元カレに電話した。
もしもし、いきなりごめんな
ん?どーした
おれ、お前とよりもどしたい。
…
ごめん、俺が悪いってわかってるけど、耐えられない
俺さ、本当は知ってたんだ。
お前俺と付き合って、からかわれんのが辛かったんだろ。
いいのかよ。
またいじられる…
それでもいい。
おれ、1回死ぬつもりで屋上行ったんだ。
その時に、お前から電話来るから、
おう。
お前わかりやすいんだよ。
そっかー
今から行く
家で待ってろよ
おれは雨の中恋人の家に向かって無意識に歩き出していた。
「家で待ってろっていったじゃねーか笑」
2人で傘をさして家まで帰った。