Isao Tominaga

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8/14/2025, 10:50:36 AM

君が見た景色


君が指差した 夕焼けの空
言葉よりも先に 胸が染まってく
あの日の風も 頬をなぞる陽も
すべてが君と 重なっていた

もし僕が同じ場所で
同じ光を見つめても
君の瞳には きっと届かない

君が見た景色は どんな色をしてたの
僕の知らない想いまで 映してたの
すれ違った時間が 切なさを育てて
もう二度と戻れないこと わかってるのに


君が黙った あの海の前で
波の音に混じる 深い吐息
何も聞けずに ただ横にいた
僕の勇気は 砂に溶けてた

もしあの時 名前を呼んで
強く手を握れたなら
未来は違ってたのかな

君が見た景色は どんな夢を抱いて
僕の知らない涙まで 隠してたの
過ぎていく季節が 置き去りにしてゆく
心だけ取り残されて まだ彷徨ってる


同じ空を 別々に見てたね
近くにいたのに
遠いままの二人だった

君が見た景色を 今も追いかけてる
そこに僕がいないこと 知りながら
記憶の中の空は まだ君で輝く
言えなかった好きが 風に溶けてゆく

8/12/2025, 10:22:48 AM

真夏の記憶


白いワンピース 風が揺らして
足元の波が 私をさらう
あなたがくれたサングラス越しの
空の青さが 胸を刺すの

触れそうで 触れられない
距離が愛しくて
目を逸らすたび 余計に
心が近づいていた

あの日の真夏の記憶は
熱を帯びたまま消えない
笑い声と潮の香りが
今も私をさらってく
二度と戻れない季節に
あなたを閉じ込めたまま


夕焼けの中であなたが言った
未来の話は聞けなかった
波音がすべてを包んで
涙も隠してくれた

ほんの数秒の沈黙が
永遠みたいで
肩越しに見た横顔が
私の夏を終わらせた

あの日の真夏の記憶は
砂の上でまだ輝く
指先に残る温もりが
夜を切なく染めてく
今も夢の中のあなたは
あの海風のままで

白いワンピースを
そっとクローゼットにしまうたび
心のどこかでまた
夏が始まる

8/10/2025, 10:03:48 AM

やさしさなんて


やさしさなんて 時には残酷で
あなたの言葉が 私を遠くへ押しやる
微笑むたびに 胸が痛くなるのは
さよならを知っているから

8/9/2025, 11:18:53 AM

風を感じて

潮騒が 胸の奥をほどいて
君の笑顔が ふいに揺れる
伸ばした手は 届かないけれど
今も海風に 名前を呼んでる

8/8/2025, 8:32:42 PM

夢じゃない


君の笑顔が 目の前にある
あの日願った 未来の中で
触れた手のぬくもりが
今もずっと 離れない

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