君が見た景色
君が指差した 夕焼けの空
言葉よりも先に 胸が染まってく
あの日の風も 頬をなぞる陽も
すべてが君と 重なっていた
もし僕が同じ場所で
同じ光を見つめても
君の瞳には きっと届かない
君が見た景色は どんな色をしてたの
僕の知らない想いまで 映してたの
すれ違った時間が 切なさを育てて
もう二度と戻れないこと わかってるのに
君が黙った あの海の前で
波の音に混じる 深い吐息
何も聞けずに ただ横にいた
僕の勇気は 砂に溶けてた
もしあの時 名前を呼んで
強く手を握れたなら
未来は違ってたのかな
君が見た景色は どんな夢を抱いて
僕の知らない涙まで 隠してたの
過ぎていく季節が 置き去りにしてゆく
心だけ取り残されて まだ彷徨ってる
同じ空を 別々に見てたね
近くにいたのに
遠いままの二人だった
君が見た景色を 今も追いかけてる
そこに僕がいないこと 知りながら
記憶の中の空は まだ君で輝く
言えなかった好きが 風に溶けてゆく
8/14/2025, 10:50:36 AM