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12/1/2024, 11:36:46 PM

『距離』

誰かとの理想的な距離を考えるとき、
あなたとはやっぱり0がいい。

でも少しだけ、ほんの少しだけは、
知らなくてもいいこともあると思うから。
知られたくないこともあると思うから。

0.1くらいの優しい隙間を空けておこう。

11/7/2024, 3:33:48 PM

『あなたとわたし』

あなたとわたしは、とてもよく似ている。

口に出さなくても、お互いに理解できることが嬉しかった。
笑うところや怒るところが同じで楽だった。
嫌がることは先回りして回避できた。
相手の望むことをしてあげられた。

だから今、あなたがどれだけ隠そうとしてくれても、
離れていく気持ちがわかりすぎて苦しい。

あなたとわたしが、似ていなかったらよかったのに。

11/5/2024, 8:52:49 AM

『哀愁を誘う』

服を捨てるのが苦手だ。

一目惚れして思い切って買ったとか、大事な日に着ていたとか、好きな人に褒められたとか。
どの服にも、思い出が絡み付いていて中々捨てられない。

ただ、そんな訳にもいかないのが服というもので。

明日が回収日か…、と考えながら、もう着ないであろう服を選んで袋に詰めていく。
ハンガーに綺麗に並んでいたお気に入りたちが、役目を終えてくしゃくしゃになっていく。

回収場所にそっと置くときはいつも胸が痛んで、振り返った丸い袋のシルエットが哀しい。

10/29/2024, 3:48:01 PM

『もう一つの物語』

○○しなければ、なんて想像を、これまでに何度したかわからない。

選ばなかった別れ道の先は、いつも理想的に輝いたものに思える。

想像上だけの、もう一つの物語。もう一人の私。

そんなものよりはきっと、私が選んだこの一つが私らしさであって。

例え時間を巻き戻せたとしても、またこの道を選びたい、と、最期の時に言えるように。



10/27/2024, 3:26:38 PM

『紅茶の香り』

受験生だった頃、母がよくミルクティーを作ってくれた。

お鍋でゆっくりと茶葉を開かせて、たっぷりのミルクとお砂糖。

疲れた頭を撫でてくれるような優しい味と香りが大好きで。

作り方は同じのはずなのに、どうして再現できないんだろう。

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