もう一つの物語
もしも後1年遅く産まれていたら?
もしも卒業した学校とは違う高校や大学を選んでいたら?
自分の人生の脚本を振り返った時にそう考えてしまう。
もう一つの物語は、自分が違う選択をした際にできるifルートのようなものなのかもしれない。
パラレルワールドが存在するなら、隣の世界線の私は今と変わりないが持ち物が違うといった姿だと思う。
では、遠く離れた世界線の私はどうだろう?
そもそも会社員ですらなく、世紀の大怪盗や経営者、魔法使いや戦士の人生を歩んでいる世界もあるはずだ。
今生きてる人生は、他の世界の私が欲しかった人生や幸せの可能性も考えられる。
この世界の当たり前は、もう一つの物語では当たり前ではないかもしれないのだから。
愛言葉
一緒に星を見に行きませんか?
これが私たち2人の秘密の愛言葉。
恋や愛はまだ知らない。今は、ただずっと親友でいたいと願うだけ。
行かないで
また同じ夢を見た。
あの日と同じ星空の下で会話をする夢。
幸せだった。
彼に触れようとした途端、悲しげな顔をし背を向けて歩き出してしまった。
待って行かないで、行かないでと何度も叫んだ。
星空も彼も遠く離れていった。
「行かないで!」
自分の泣き叫ぶ声で目覚めた。そこに星空はなく。
見慣れた自室がそこに広がっていた。
「何度目だろ、この夢」
気持ちを落ち着かせるため、白湯を飲む。
いつになったら、気持ちに折り合いをつけられるのだろう…。
その問いに答えてくれる人はどこにもいなかった。
声が枯れるまで
この声が枯れるまで、彼女に愛してると言えばよかった。
最後の夜、一緒に連れて行けばこんな思いせずに済んだのかな。
彼女のいる世界を覗くたび胸が締め付けられる。
叶うならば、もう一度会いたい
すれ違い
アニメを見ている時に、ふと考えることがある。
アイドル物を見ている時には、もしかしたらAの作品のキャラクターとすれ違っていることがあるのかなと考えるとわくわくするのだ。
時代劇作品やSF作品のことを思い浮かべて、現代に生きているキャラクターたちがみたら時代劇を見て過去に想いを馳せるのかなと思うのだ。