11/24/2023, 11:28:12 AM
こんだけ厚着しても
心は冷たいままなんだ…
お題『セーター』
9/27/2023, 7:43:41 AM
「ここから遠くの東の国では『あき』というものがあるらしいわ」
ぽつりと彼女が呟く。
「『あき』?」
「そう、あき。とても過ごしやすく快適な温度。何気ない木の葉っぱも綺麗な色彩を帯びて幻想的な景色になるそうよ。さらに、夜は空が澄んでいて満月がとても綺麗に見えるそうなの」
「そうか、その国では『あき』がくるのか……」
男は彼女の顔を見つめ笑いながらこう続けた。
「僕たちには似合わない言葉だね。僕は君と過ごす『あき』のない毎日の方が好きさ」
秋の似合わない二人
お題:「秋🍁」
11/8/2022, 10:00:53 AM
あなたとわたしは正反対。
あなたは馴れ馴れしくあの人に近づく。
わたしはわたしの気の向くままにあの人に近づく。
あなたは頭を撫でられるのが好き。
わたしは全身を擦りつけるのが好き。
あなたはよく吠える。
私は静かに見守る。
こんな正反対のわたし達が唯一似ているところ。
『あの人のことが大好き』ってところぐらいかしら。
でも、それだけでわたし達は家族になれる。
お題 『あなたとわたし』
11/3/2022, 1:34:42 PM
洗面台の前に立ち思い出す。
あー、イライラする。
怒鳴り声を上げ私を注意する上司。
ひたすら陰口を叩く嫌味な奴ら。
年収や結婚の話をする同級生達。
全部、全部ムカつく。
私は顔を上げ目の前を指差し呟いた。
「でも、私を一番イライラさせるのはお前だからな」
お題 鏡の中の自分
11/2/2022, 4:22:03 PM
知ってるよ。
あなたが私を騙していること。
あなたが私に魔法をかけていること。
あなたが他の女と遊んでいること。
それでも、眠りにつく前には必ずあなたのことを思い浮かべる。
あなたはヒドイ人ね。
私以外の女にはまったくの愛情を注いでいないんだから。
だから、いつものように真実の愛で起こしにきてね。
薄暗い森の中あなたのキスをいつものように待ってるわ。
お題 「眠りにつく前に」