11/30/2023, 6:20:08 PM
もう僕は、君の涙を拭ってあげられないから
「泣かないで」
その言葉はやはり彼女には届いていないようだった。
お供え用の花を抱えながらずっと泣いている彼女。
せめて君の笑顔を見てから逝きたいと思うのはわがままだろうか。
涙で濡れている彼女の頬に触れてみる。
雫は依然として流れたままで、
僕の手が透けていることが強調されただけだった。
『泣かないで』
3/2/2023, 6:24:42 PM
彼は私のことをとっても理解してくれるの。
彼のおかげで私は生きてる。彼がいてくれるだけで良い。
だからちょっと殴られたって、暴言吐かれたって大丈夫。私のためだから。優しい時もあるし。
ああ、本当に私は………
「…幸せ?」
『たった一つの希望』
2/27/2023, 6:19:18 PM
勉強がすごくできて、運動神経抜群で。
誰にでも平等に優しくて、カリスマ性もある。
実は魔法が1人だけ使えて、世界を救ってる。
それをひた隠しながら教室の隅で笑ってる。
「「………………っていう夢」」
『現実逃避』
8/18/2022, 6:19:05 PM
ねえ、そこにいるあなた。
私、あなたのこと誰よりも理解しているのです。
あなたも、私のこと誰よりも理解しているのでしょう?
そんな私達が手を組んだら最強だと思いませんか?
だから早く!早くそこから出てきてくださいな。
それで……それで…
「…………私を助けてよ…」
『鏡』
8/17/2022, 7:12:20 PM
「捨てられないものなどない。必要か必要では無いかの二択だ。」
「それは、待っ待ってくれ!必要だ!」
「分かった。認めよう。それは「ぬいぐるみでしょう?」っ…ぬいぐるみは捨てられないものだ。」
「ふんっ。この僕と長い間寝食を共にしたのだからな!………文句あるか……」
『いつまでも捨てられないもの』