7/13/2022, 6:42:44 PM
彼は運動神経が良くて、すぐに友達ができて、クラスの中心にいる。
君は成績が優秀で、孤高の存在で、1人で意志を持って動ける。
そんな
彼が唯一自分から声をかけてくれるのが、
君に唯一声をかけるのが、
自分であることに舞い上がっていると
自分の
協調性の無さが、
意志の弱さが、
透けて見えてしまうのだ。
『優越感、劣等感』
6/2/2022, 9:56:11 AM
星柄の傘がビニール傘に変わって、
長靴が革靴に変わって、
かっぱがスーツに変わって、
繋いでいた母の手はコンビニ弁当の入ったビニール袋に変わった。
『梅雨』
5/28/2022, 7:25:35 PM
冬でも半袖でいるのがかっこいいと思っていた君は、それでよく風邪をひいていたね。
家が隣同士だから連絡帳を持ってお見舞いに行くのが私だけの特権っぽくて嬉しかったの。
……そして今 、連絡帳が無くても君に会える関係性が幸せでたまらないの。
『半袖』
5/19/2022, 6:46:05 PM
「ありがとう」
少し含みのある言い方をして、その日のうちに自殺してしまった君。
あれから10年経ったが、僕はまだ後悔し続けている。
だから君にも"日常"が壊れるまで気づかなかった僕の鈍感さを一生憎み 、赦さないでいて欲しいのだ。
『突然の別れ』
5/18/2022, 6:42:13 PM
あなたが死んでしまってから私の時間は止まったまま。未だに、夢にまで出てきてしまう始末である。
「なんて不毛な恋でしょう」
物語の終わりが来ることを願いながら、でもまだ夢で会えていることにほっとしながら、私は今日も目覚めるのであった。
『恋物語』