あやさか

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11/6/2023, 12:15:53 PM

柔らかい雨

「うわ、最悪…」
雨降ってきてるじゃん。
「傘持ってきてないなぁ…」
私は、雨が苦手である。
前髪は、濡れるし、服だってびっしょり
こんなんじゃ風邪引いちゃうわ…
毎回そうだ。私は天気の呪いにかかっている
のかというほど、天気の運が悪い。
(朝は、晴れだったはずでしょ?)
ポツリポツリと1滴1滴底へ落ちてゆく。
「どうしよ…」困っている私にトントンと
肩を優しく叩かれ、振り向くとそこには
好きな人がいた。
「あの!その…よければ」と、傘を差し出してくれた。えっ…これ逆パターンなはず…
って!その前に―「あの、いいですよ。」と
傘を返す私。(流石に…)「いや、俺傘呼び持ってるし、使ってよ。」と言う彼。
いやいや!好きな人の物とか使えるわけない
手が震える…彼の傘を今持ってる…!
私の顔は、今どうなっているのだろうか。
背中が熱く、顔が真っ赤のように感じる。
ドキドキと胸が、鳴る。
ありがとう…なんて感謝の気持ちを伝えることができない。私は、臆病者だ。
「じゃあ、俺行くね。」と、彼は傘をさし
男友達と一緒に行ってしまった。
「どうしよ…こんなの」私は、傘を見る。
水色で、可愛らしい傘だった。
(可愛いのが好きなのかな?)
でも、あのとき彼が持っていたのは
黒く、大人っぽい傘だった。
たまたまかな?
私は、そのまま彼の傘をさしながら
帰って行く。


次の日―
「あぁー!どうしよ!」廊下は騒がしく
騒がしくしていていたのは、私である。
「うぇー?!あのイケメンから傘を…?!」
私の友達、紗永が騒ぎたてる。
「しーっ!静かに…声みんなに聞こえてる」
小学生以来な感じがする。
こんなに廊下で騒いだことがない。
「ごめんごめん、彼になんていって返すわけ?」「え?」私は、何を言っているのと言うかのように、はっきりとした"え?"を出した。「は?」紗永も、私と同じことをする。
「ありがとうでしょ?!」と、驚いた顔で言う。「いや、お礼は言うよ」当たり前じゃんと私も顔で表す。「「ぷっつ」」
「「はははっ笑」」同じことをし、同じを繰り返すバカ二人組。
こんなバカなことをするのが
私はとっても楽しかった。


帰り道―
彼が見えた。曲がり角のとき
彼が見えた瞬間走り続ける。
すると、彼が走り出す。
ダッダッダッ全力疾走で走る私。
「待てぇ~!!」といい、必死に追いつこそうとするが、彼は、速すぎる。
今どういう状況なの…
これは、バカが出来ることだからやってるのか…?「つ、捕まえた!」私は、そうこう
心の中で思っているとやっとの思いで追いついた。「どうして走るの?」私は、彼に問う
「いや、別にてか、急に走ってきてなんなの」彼も相当疲れているみたいだ。
当たり前だ。帰り道から全然違う所に来てしまっているから=迷子ということである。
最悪だ。やはり運を持っていない。
天気の運だけかと思いきや道の呪いにも
かかってるなんて…ありえないわ。
そう心の中で自分に引いていると…
「あの…?」と彼の声が聞こえ私は、我にかえる。「ごめん、傘だったね。」と傘を差し出して、「ありがとう。」という。
言えた!感謝の気持ち=お礼を!
と思うと不意に雨の粒が服にポタっと落ちてきたように思った。
「「あ、雨だ。」」私達は、ハモった。
すると、だんだんと強くなっていった。
(やばい雨宿りできる所は…)
そう思った瞬時、雨が皮膚に当たった。
柔らかい感触だった。
優しく包みこんでくれている感じがする。
暖かく、心地が良かった。
その雨のおかげか、いろいろあり
付き合う事になった。
という話はまた別のお話。

良い一日を

11/5/2023, 11:55:56 AM

一筋の光

一筋の光は
私達が知らないだけで隠れている。
私は、今日も光の道を頼りに歩いてゆく
一筋のモノをみつけるために―

あなたは、『一筋の光』見つけれた?

11/4/2023, 10:35:28 AM

―哀愁をそそる―

昼休み。音楽室に君が居る。
君は、トムソンイス(ピアノの椅子)に
座ったまま、立つことがない。
「ずっと、座ってて疲れないの?」
僕は、君に問う。
君は、黙ったまま、微笑み答えない。

綺麗な音色を―君が思うままに…
なんて、なるはずないよね

君が消えたあの日、
教室はどこか寂しく思う。

11/4/2023, 5:35:10 AM

―鏡の中の自分―

あぁ、自分の顔を見るとため息がつく。
とても醜い顔だ…
私は、この顔が嫌いだ。
毎日、顔を洗いに洗面台に行くと
でかい鏡があり、いつも私の顔を映す
(この鏡大っきらい)心の中で思いながらも
顔を洗い続ける。顔を拭き、鏡を見ると…
あぁ、こんな顔…誰も好きになってくれる
はずなんてない。
あのときは、ずっと思っていた。
ある日、学校帰り。
いつものように上靴を脱ぎ、靴に履き替え
帰ろうとした瞬間、腕を誰かに掴まれた。
「え、」急に誰かに手を掴まれ、私は
固まる。「あの…っ」と聞いたことのあるような声だった。私は、振り向くと
なんと、好きな人だった。
私は、好きな人だと気づき、顔が赤くなる
背中が熱い…ごめんと、優しく声をかけてくれる。彼の声はなんか落ち着く。
「あの、話があって…ちょっといい?」
「あ、うん。」木の下、風が吹く。
チャイムが鳴り
「あの、俺ずっと―」瞬時に風が強くなる。
木の下、葉っぱが舞い上がる。
「好きでした…あなたのことが!」
その言葉を聞いた瞬間、涙が止まらなくなった。初めてだった。こんな顔でも好きになってくれる人がここにいたなんて、この言葉を聞く前の私はこの言葉を聞いたら、どうなるのだろうか。
そう思いながら、今日も彼と一緒に―
私の鏡の中は、今日も笑ってる。