桜散る川沿い はやあがり
ちょいと暑い昼下がり
ちゃぷちゃぷ足つけコーラ飲み
サンダル流れて石にかかり
立って思いの外 ヌルヌルに
バランスとりながら慎重に
あっ と束の間 水しぶき
やはり冷たく 打ち上がり
仰向けため息 うっとしい友の笑い
桜と葉のモザイク似合う好きな花曇り
物憂げな空の下 汚ねえ残雪
足元濡れてバカムカつく
道路に出たい車のための小走り
少しイラつく
見透かすような鴉 変な鳴き声
変な迷信思い出して舌打ちする
勝手にバッドなもんでごめんね
アガペーとセルフラブと
ため息で散らかってる心境
しんどくなって立ち止まってみても
雨が降るから急いで走り出すことになる
気づいたら家に着いてた それだけ
ずっとこんなんなんだろうね どうせ
太陽のような理想は
近づくほどこの身を焦がす
冥王星のようなコンプレックスが
嫌な笑みを浮かべる
バカな僕は君とのロマンスのため
第三宇宙速度を超えたがるが
それもこれもなにもかも
自分を騙し通すことができれば
気にする必要ないのに
同情 泥くぐらせて 手の上
ヘド 出そうでも 目の前
じっと睨むと かんしゃくが差す
驚いて手から滑らし浅池濁るが
はたして時化ていたのか
耳をすましても 思いのほか
爆弾のように落ち着いているみたいだ
どうせなら花火になればいいものを
僕が忘れるまで ずっと
ぬめっと地を這い 水草ゆらして
あくる日吹きおろす風に気づかず
自らの尻尾を追っかけるのだろう
ああ そして僕もまた
侘しい帰り道の気の間違いで
今日と全く同じことをしてしまうのだ
I Love … ジンジャーシャーベット
幼き日 風が心地よい日
片手に持って時計台でかくれんぼしたの
触れるとこぼれる古びた赤壁や
あの子の似合わない大きな帽子や
全身を使って精一杯の等身大
今日まで連れて来れたのは
ジンジャーシャーベットだけ
夏かしい友よ また過去を語っておくれ
溶けるまで とけるまで