georgetaro

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同情 泥くぐらせて 手の上
ヘド 出そうでも 目の前
じっと睨むと かんしゃくが差す
驚いて手から滑らし浅池濁るが
はたして時化ていたのか
耳をすましても 思いのほか
爆弾のように落ち着いているみたいだ
どうせなら花火になればいいものを
僕が忘れるまで ずっと
ぬめっと地を這い 水草ゆらして
あくる日吹きおろす風に気づかず
自らの尻尾を追っかけるのだろう
ああ そして僕もまた
侘しい帰り道の気の間違いで
今日と全く同じことをしてしまうのだ

2/20/2024, 2:36:04 PM