窓越しに見えるのは
はづき 「早く病室から出たいな。」
りょうや 「はづき!?大丈夫だったか!彼女を
放っておけないから!」
はづき 「ありがとう。りょうや」
りょうや 「これ、はづきが好きなやつ買ってき
たから、食べて」
はづき 「クッキーだ!ありがとう〜」
りょうや 「なら、気をつけてな!じゃあな」
🚪バタンッ
はづき 「りょうや、どうやって来たんだろ。1
人なのかな?窓から見てみるかぁ」
(え?)
りょうや 「今日から彼女いないから、俺の家来
なね。」
あこ 「行くに決まってるじゃない。退院決まっ
たら帰るから!」
りょうや 「ありがとうあこ。」
はづき 「(浮気?あこって私の従姉妹じゃない)」
あこ 「なんか見られてる」
りょうや 「はづきだ!逃げるぞ」
はづき 「今日が最後か...さようなら窓越しから」
赤い糸
まりん 「お姉ちゃん!今度ぱふぇ食べに行きだ
い!お姉ちゃん!」
まつり 「無理。彼氏と遊びに行くから」
数日後
まりん 「お姉ちゃんお姉ちゃん!水族館いきだ
いお魚みたい!」
まつり
「無理だって。あんたに構ってる暇はない」
まりん 「……」
この日からまりんはお姉ちゃんと呼ぶことはなくなり遊びに行こうともしなくなった。
お母さん 「最近、まりん静かねぇ」
まつり 「なんかあったんじゃね」
まりん 「...」
お母さん 「まりん!どうしたの?」
まりん 「ごめんなさい。お姉ちゃんが構ってる暇
はないって。」
お母さん 「まつり!?あんた何言ってるのよ!
妹を傷つけちゃいけないわよ。」
まつり 「はッ...まりん!!」
まりん 「なによ」
まつり 「ごめんなさい。私がいいすぎた。もっあ
とやりすぎたら赤い糸がきれるかもっ
て 」
まりん 「あんまり気にしてなかったから大丈夫」
まつり「絶対傷ついてるやん!」
まりん 「うちらの赤い糸は永遠だからどんだけ喧
嘩しても糸、気持ちは繋がってる。」
らら 「今年こそは体育祭1位になるんだから!」
さやか 「絶対にね!」
ゆうや 「あの空にある入道雲みたいに盛り上が
ろうな」
かつや 「なんかダジャレみたいやな(笑)」
らら 「絶対に白組には負けないわ」
さやか 「今日は前日楽しんじゃうぞー!」
えな「もう、私の好きだったたいちには会えない
のか…」
さき 「今日が最後の日なんだね。」
えな 「そうなの。もうここに戻ってくることは
ない。」
さき 「今までありがとう。」
えな 「さき!バイバイまたいつか」
たいち 「えな!」
えな 「たいち、、??」
たいち 「遅れてすまなかった!えな今までありが
とう!」
えな 「たいち...」
たいち 「俺が世界一大切なのは、はづきでもり
きとでもない!お前なんだ!」
それ以来私達は会わなくなった。会えなかった。
最後にあったのは5年前の今日だった。
中一の3月〜
かなめ 「あのさ!1年後、この8人で遊びに行かな
かない?」
ゆうと 「いいやん!」
さくら 「めっちゃ良き」
はるき 「イツメンだもんな」
しょうま 「遊びすぎてマネーねぇわ」
あやね 「いいじゃん。私達仲良しグループなん
んだから。」
ゆうま 「行きたい!」
あさと 「笑笑絶対行く」
ー3ヶ月後ー
あやね 「しょうま!好き!付き合って!」
しょうま 「俺も好き!いいよ!」
あやね 「やった!」
ー更に4ヶ月後ー(10月)
あさと「しょうま最近あやねと話してないやん」
しょうま 「あいつもう無理だわ。別れたい」
かなめ 「ガチ?まじかよ…」
しょうま 「今日LINEでいう」
あさと 「そっか」
はるき 「別れたら遊びに行く予定が無くなる
んだぜ!?半年前から企画してたやつ」
しょうま 「まあ、大丈夫。」
ー3月になりー
ゆうと 「じゃ!後から駅集合で!」
さくら 「うぃす」
あさと 「わかったー」
「しょうまが、あやねに別れを告げてからあやねはさくら達とは関わらなくなった。遊びにも来ないし遊ばない。」
ー中二の夏ー
さくら 「ほんとにそれでいいの?」
はるき 「転校するから先に別れてくなんてそん
な気を使わなくたってさ…」
しょうま 「LINEがあるけどなんか未練タラタ
ラなんだよね」
かなめ 「なんか言い残すことないの?」
しょうま 「あやね。ちょっと来て」
あやね 「なに」
しょうま 「大好きだったよ。転校してもLINE
しような」
あやね 「えっ。さようなら大好きだった」