別にもう会わなくてもいいんだけど
でも「金輪際会いたくありません」なんて
普通は言わないもんね
「また会いましょう」とか言ってるけど
そっちも別にまた会いたいとは思ってないでしょ
でも、良い笑顔で言えるよ
「また会いましょう」
その先はご縁次第で、ね
想像してみる
お腹の、みぞおちの奥のあたり
小さな不動明王がいて
パチパチと、ちろちろと、ずっと炎が燃えている
嫌なことがはらはらとお腹に落ちていって
湧き出る嫌な気持ちが燃やされていく
私が内側から護られている
消えない焔がそこにある
私はそっと手を当てて
感謝する
足したり引いたり、そこには明確な答えがある
物事の仕組み、制度は確かにあって知ることは大切
今ここで私が感じていること
言葉にしたいこと
私から出てくるもの
私の目にはそう映ったもの
それは私の答え
貴方には同じものが見えている?
見えていないなら、口を出さないでいて
貴方の答えとは決して同じにはならないから
数年前に色んなことがあって、勢いで小鳥を飼い始めた。
コザクラインコ の雛。
当時は小鳥の知識が全く無くて、今にして思うとあまりにも無謀な決断だったと思う。
どう考えても万人にお勧めできないスタートだった。
何の知識もないところからネットと本で勉強し、まださし餌だったインコに3時間ごとに餌をやり、気づくとインコは飛び始め、今では立派な成鳥になった。
呼び鳴きも激しい、甘えん坊だけど勝ち気なラブバードだ。
小鳥について何も知らなかった時、小鳥は表情も無く感情も汲み取れないと思っていた。
ましてコミュニケーションが取れるなんて全く思っていなかった。
ところが、育てていくうちにそれは全くの間違いだと気付かされた。
真っ黒の瞳はとても雄弁だ。
興味のあるものにはキラキラと輝き、驚くとハッとする。
怒れば目は三角に吊り上がって、ピィピィと鳴きながら猛然と抗議する。
じっと見つめると、真剣にその瞳は私を見つめ返してくる。
こんな澄んだ瞳があるだろうかと思う。
永遠の二歳児か、三歳児と言われるコザクラインコ 。
何にでも興味を示し、人と離れると必死で呼び、指先で頬をかいてやると満足そうに目を閉じて「麦目」と言われる顔になる。
かいてやるのを止めると、ぱちっと目を開いて、真っ黒な、澄んだ目で私を見上げる。
小鳥を作った神様は、きっと最高傑作だと思っただろう。
こんなに可愛らしく美しい生き物がこの世にあることに感動しかない。
真っ黒な澄んだ瞳と見つめ合って、私は今日も神様の最高センスに感謝する。
どんなに嵐がこようとも?
立ち向かう?
凌いだ先に未来がある?
その先には青空がある?
ううん。
その先には沢山の壊れた何かがあるだけで。
その壊れた何かを一生懸命片付けるだけだな。
そして、次は壊れないように硬く硬く護る。
ここだけは壊されたくない、と思うところをひたすらに硬く。