一森くま

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8/7/2024, 1:29:45 PM

最初から決まってた

やりたくない努力なんて
ずっとは続かないこと

努力なんて言葉が出てこないくらい
気付いたら手足や頭が動いている

そういうことしか
続かない
続けられない

やりたいことをやろう、とことん

見つからないなら
ちょっとだけ興味のあるものを
探してみる

そのうち続けられることが
見つかってくるから

それは100個のうちの1個かもしれないけど
でも見つけたらもう、強いよ

顔が見えなくても
この地球のどこからか
君を応援してる

7/27/2024, 9:23:36 AM

誰かのためになるならば

出来れば人を傷つけたくない

だけどどうやったって人を傷つけてしまう場合もある


ここだって

自分の発した言葉が原因で

誰かを悩ませたり、悲しくさせたりするかもしれない  





だけどそれ以上に

誰かのためになるならば

なんでもいいから言葉を紡いで

また明日、生きてもいいかもって感じてもらえる人が

たった一人でもいるのなら

書く意味があると思う


みんな、誰かのために書いてほしい

自分自身のためにでもいい

書いたら、何かがきっと変わるよ

私はそうだった


7/25/2024, 7:43:56 PM

帰宅してから、何気なく見てしまったNetflix。
「地面師たち」監督:大根仁
の感想について書きたくなってしまったので書きます。



一話だけ毛色を確かめるために
トヨエツはまだまだイケオジか
綾野剛はしっかり綾野剛してるのか
そんなことだけちらっと確認したかっただけなのに

…気づいたら、明け方の3時になる前に
一気に見終わっていました。
そして頭から一旦出すために今書いてます。
(Xを見ると私と同じ人が多いようです)


まず、
「目撃したい」
が一番に来る作品でした。

久しぶりに日本の作品にここまで心を奪われました。
お笑いは一切なし。だけど所々、心の何処かで一瞬、薄ら笑いを浮かべてしまう箇所があるのです。その薄ら笑いに少しずつ自分自身の中身を自覚、または錯覚していきます。


一話見終わるごとに
ただの目撃者である私から
悪魔の本能のような小さな種が芽生える瞬間があり
犯罪行為という現代社会の枠組みを忘れ
そのうちに地面師たちの魅力に取り憑かれ
継続するスリルの波に飲み込まれていきました。

本当、らせん階段のようです。

最初はそういう波が、息苦しいし胸糞悪い。
なんだかんだでグロいし。

ただ、グロさにも生身の感じがあって、いずれも気持ちよく人が死ぬわけではない。そこが人間らしい作品になっているし、最後のところで真人間に戻してくれるようなそういう優しさのある作品です。

こういった凶悪ものは後味がひたすらに悪いものが多いのですが、続きのシリーズも予感させるような、美しさのあるラストにまとめられており、Netflixエンターテインメントの範疇に納められていました。


俳優陣に関しては、文句なしのキャスティング。
綾野剛は今までで一番良い、と私は感じました。
昨今はプライベートで騒がれていた彼ですが、スクリーンに映る演技を評価してこそ俳優たるものだと彼の今回の演技を見て感じました。
ピエール瀧に関しても、やっぱり代わりの俳優は居ないことを確信させるユーモラスさです。


溢れ出る血のように流れる、綾野剛演じる辻本の憎しみと哀しみが混じったような涙が痛々しく、頭から離れませんでした。

元々は何の意味も持たなかった地球の表面。
そこに勝手に人間たちが欲望のまま価値化して、今の土地が出来上がっているんですよね。


豊川悦司扮するハリソン山中の哲学めいた脅迫的な台詞を思い出しながら、人類の歴史や人間の欲望を振り返ります。

愚かか愚かでないかはさておき
人間だからこそ、生きているからこそ感じられるであろう混沌とした感情がそろそろと浮かんできました。

本当に怖くて、悍ましい、おかしい。
常識とは反対側にいるそういう人は優しい言葉を使うことも思い出しました。
騒いだり、怒ったりしないんですよね。


この作品を見て、楽しかった、面白かった!と感じる人は結構多いと思います。だけどそう感じてしまった自分自身への後悔だったり小さな、または大きな悪魔を内包しているのではないか?といささか不安を抱いてしまう人も多いのではないかと思います。
でもそれはきっと監督の思う壺かと。

後半にかけては、ハリソン山中に私自身が人間を試され、ジリジリと問いかけられているような感覚も生じていました。彼は基本的に無慈悲で冷淡なのですが時折見せる哀愁のある表情に、それ以外の行動理由を探してしまう自分もいました。

辻本のように死の瀬戸際まで、多かれ少なかれ
善と悪、陰と陽、様々なものを抱えるのが人間なのでしょう。そして悪に染まる理由を考えていくと、やはり人間は根源的な暖かさを求めているといえます。

でもその暖かさが、お日様の太陽なのか、家族の笑顔なのか、燃え盛るような炎なのか。それは色々なのかなと。




大根監督がこれからどこまで、何に向かっていくのか
これからもリアルタイムで見られることが嬉しくなる 
そういう作品でした。

お時間があればぜひ
「地面師たち」、ご覧下さいね。


7/22/2024, 2:56:06 PM

未来、過去

どっち行きたい?

どっちも行きたくないか?

…じゃあ今を生きるか?

どんな時代にも耐え難い痛みや苦しみがある。

その痛みが時代とともに変化しているだけ。

ほんとうのところ平和など、無い。




時間が経ってからやっと気づくような鋭い痛み

それまでは生温く、自分が傷ついているなんて気づけない

そう

発覚して急に不安になってくる、ガンのような

先にあるガンを予期して、テキセツに努力した人だけが

この痛みから逃れられる

可能性はある

…ゼロじゃないって感じだね。




失敗できるうちに

したほうがいい

出来れば



ベッドから動けなくなったら

もうどこにも行けないから。

7/16/2024, 6:11:26 AM

今すぐ海に飛び出しに行きたくなるような
晴れの日だった。

空が恥ずかしいほどに青くて清々しくて
太陽に裸を見られているような、そういう感覚。

流しっぱなしのテレビ画面には
フリーアナウンサーが出演していて
毎日大声で頑張っている。

綺麗なのに、芸人みたいに走り回ってる。
…この人って、なんの人だっけ?


二階から物音がする。カレが起きてきた。
いつもの伸び切ったユニクロのTシャツを着て。
下はゆるゆるのトランクス。

私の存在に気づいているのか気づいていないのか
カレは起きたての寝癖がついた頭で
スティックコーヒーを雑にマグカップにいれて
ケトルから熱々の熱湯を淹れた。
そしてポツリと呟いた。


「俺、この人嫌いだわー。」


…私も、正直そう思う。
最近の活動を見ているとぶれまくっている気がする。

他人のブレはこんな風に醒めてよく見えるのに
どうして私達は、わからずやなんだろう。




チリン、と風鈴が鳴った。
一度だけ。

一昨年、一緒に夏祭りに出かけた時の風鈴。
ピンクの金魚が描かれている。あのときは心底可愛いと思って買ったのに、今見ると悲しくなってくる。
衝動にも似たような可愛いって気持ちはきっと病気だよね。


そういえば私は朝、あのワンピースを着た。
白地に小さめの黄色い花がプリントされているブランドもの。

着て、鏡に立って確認したら自分の思う以上に似合っていなかった。本当に可愛くなかった。


驚愕して、スマホの写真を見返したらカレと付き合いたての時の写真が出てきた。写真の中の私はかき氷を見つめながら、カレの目の前で笑っていた。ワンピースが映えてる。

もうこんな顔、出来ない。

私はワンピースだったものを脱いで、
黒のTシャツとデニムに着替えた。


カレは相変わらず、テレビを眺めながら
コーヒーを飲んでぼーっとしている。

以前はこれも可愛く思えた。
テディベアやうさぎのぬいぐるみのように。


私がカレから可愛さを奪ったのか
カレが私から魅力を奪ったのか

わからないよね。
わからなくしておこう。



終わりにしよう、って
言いたくなかったけど

終わりにしよう、って
言わないといけない気がする。

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