待ってて
ねぇ、聞いて。小さい頃の私。
もう、私、自由なの。
あなたはずっとバツをつけられてましたね。
頑張ったのに、『あなたは調子乗るから、次回も頑張れないと意味がない』と。
結局、一度もはなまる、貰えなかったね。
毎日布団のなかで泣いてたよね。
でも、もうあなたはバツをつけられなくてもいいの。
はなまるなんだよ。
私ね、いつか、あなたを抱きしめてあげたいの。
全部否定されて、比べられて、、嫌だったね。辛かったね。
だから、待ってて、私、あなたを迎えに行くよ。
いいなぁ。
カラフルな雑誌を見て私は思う。
あぁ、毎日こんな地味な服じゃなくて、
こんなふうにカラフルな服が着たいな…
ショッキングピンクのパーカーかわいい…
あ!このヒョウ柄のミニスカもかわいいなぁ…
あぁなんて外の世界はカラフルで素敵なの
外に出たい
私はずっと白い箱の中
よし、明日の昼に、外に出よう!!!
誰もいない、今のうちに!!
こんな、邪魔な紐要らない!!!無くたって生きれるもの!!
ガラガラッ、タッタッタッ
「〇〇さん!?!?ちょっと、!待ちなさい!!」
ハァッハァッ 追いかけてくる また私を閉じ込めるのね
ハァッッ ハァッッ あと一歩、あと一歩なのに、!!
ドンッッッ
あ…
『ちょっとあんた、どうしたの!?!?バリ顔色悪いよ!?』
かわいいお姉さんだぁ、、、
あ…でも外に出られない…
『ちょっと!!!しっかりして!!誰か看護師さん呼んで!!!』
その日、助けてくれたお姉さんは、ショッキングピンクのパーカーに、ヒョウ柄のミニスカを履いた
金髪の天使でした。
愛と平和
愛だけを求めていたら
この世は平和にはならないのかしら。
私はただ、愛が欲しかっただけなのに、
貴方に愛して欲しかっただけなのに!!!
ただそれだけなのに…
そしたら、家族にも認めてもらえたのに。
私はなぜこんなにも、ひどい姿でいなくては
ならないの…?
大好きだったあなたもこんな私に手を差し伸べて
くれない。
昔はあんなに優しかったのに…
あの優しさは嘘だったの…?
唯一公爵邸での辛いことを吐き出せたのに。
私は、私は貴方と結婚するためにどれだけ捧げたか!!
全部捨てたわ。
好きだった剣術も、男のような格好も、口調も
全部全部捨ててきた。
なのに、なのに!!!
なんで私は、僕は、大好きな君の手で殺されなくちゃいけないんだ!!!
いやだ、いやだ、いやだ…
僕は、ただ君に愛されたかっただけなの、
そして、家族に認めて貰いたかっただけなんだ。
いやだ、やめて、怖い…
いや、首を切られたら、この僕の邪魔か長い髪は
短くなるんだ。
そうだ、僕はもう自由なんだ。
ザクッ
僕は、誰よりもおにいちゃんが好きだった。
おにいちゃん、どこに行くの?
「ここから離れた遠いい、遠いい場所に行くんだよ。」
すぐに帰って来る?
「…うん。ちゃんといい子で待っていれば帰って来るよ。お前ならいい子にできるよな?」
うん!心配しなくてもいい子でいれるよ!!
(いやだ、いかないで。)
だからおにいちゃんが遠くに行っても僕はだいじょうぶだよ!!(いやだ、いやだ、ずっと一緒にいたい)
平気だから安心してね!!
(さびしい、さびしい、いやだ、さびしい)
「そうか…じゃあ元気でな。」
うん!
(ほんとは行ってほしくない、でも、言えない。)
10年後の私から届いた手紙