愛と平和
愛だけを求めていたら
この世は平和にはならないのかしら。
私はただ、愛が欲しかっただけなのに、
貴方に愛して欲しかっただけなのに!!!
ただそれだけなのに…
そしたら、家族にも認めてもらえたのに。
私はなぜこんなにも、ひどい姿でいなくては
ならないの…?
大好きだったあなたもこんな私に手を差し伸べて
くれない。
昔はあんなに優しかったのに…
あの優しさは嘘だったの…?
唯一公爵邸での辛いことを吐き出せたのに。
私は、私は貴方と結婚するためにどれだけ捧げたか!!
全部捨てたわ。
好きだった剣術も、男のような格好も、口調も
全部全部捨ててきた。
なのに、なのに!!!
なんで私は、僕は、大好きな君の手で殺されなくちゃいけないんだ!!!
いやだ、いやだ、いやだ…
僕は、ただ君に愛されたかっただけなの、
そして、家族に認めて貰いたかっただけなんだ。
いやだ、やめて、怖い…
いや、首を切られたら、この僕の邪魔か長い髪は
短くなるんだ。
そうだ、僕はもう自由なんだ。
ザクッ
僕は、誰よりもおにいちゃんが好きだった。
おにいちゃん、どこに行くの?
「ここから離れた遠いい、遠いい場所に行くんだよ。」
すぐに帰って来る?
「…うん。ちゃんといい子で待っていれば帰って来るよ。お前ならいい子にできるよな?」
うん!心配しなくてもいい子でいれるよ!!
(いやだ、いかないで。)
だからおにいちゃんが遠くに行っても僕はだいじょうぶだよ!!(いやだ、いやだ、ずっと一緒にいたい)
平気だから安心してね!!
(さびしい、さびしい、いやだ、さびしい)
「そうか…じゃあ元気でな。」
うん!
(ほんとは行ってほしくない、でも、言えない。)
10年後の私から届いた手紙
「いたい…いたいよママやめて!!」
五月蝿い!!!そんなのわかってる!!
あたしはその殴られる痛みを誰よりも知っているのに
あたしは糞な親のようにならないと決めたのに、どうして…
はい、警察ですか…はい、、あたし息子を殴りました。
虐待しました。息子を助けてください。
「ママ!!まって!ママも一緒に来てよ」
ごめんね。ママ一緒に行けないの。
あんたにすごく痛いことしたの。だからもう、離れた方が良いの。あんたは幸せになるんだよ。
ほら、もう離れて。ママいかなきゃ。
じゃあ元気でね。
「ママ…ママああ゙あ゙僕を置いてかないでえええ゙」
ごめんね。ごめんね。でもあたしはあんたを世界で一番愛してるの。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい…
I LOVE…
この世界は嘘でできている。