Nissi

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8/8/2025, 11:03:24 AM

 夢はじゃない現実を夢に置き換える、
───それは間違っているだろうか?

幻想は儚く、
生存できない、
現実に寄生しないければ。

夢は胸の中に、
閉じ込めたら、
死滅する。

もし長年、
生き残っているなら、
それは死体だ。

でも現実を夢に捧げるのは、
現実から離れ、臆病から離れ、
勇敢になる、と同時に、
破滅の道であるのだ。

 夢は生かさず殺さず現実に付き合わせるくらいが一番、だと私は思う。

8/7/2025, 11:03:19 AM

「最初から決まっていた」と死にかけの魔王は言った。
「倒されることは分かっているのだ」魔王が続けて言った。

 勇者は無言。

「じゃあ、何故、知っておきながら歯向かうか───誇り、のつもりだよ」

 勇者は無言。

「誇りというのはな、生きる意味を指す、が生きなければ意味がない───」

 勇者は無言。

「───と私は思わない」

 勇者は無言。

「誇りは、次に、託すのだ·········」

 勇者は無言。

「·········」
 魔王も無言、いや話せない。

 勇者はゲームをクリアした。
 勇者の冒険は引き継ぐことなく、そこで終わった。

 プレイヤーは達成感を得たが。

8/6/2025, 12:09:34 PM

 またね、という声に僕は引き留められた。
 後ろへ振り向いた先、そこには誰もいなかった。

 翌日の帰り道に僕は同じ声に引き留められた。その声はどこか聞き覚えがあるが思い出せない。
 やはり振り返っても誰もおらず踏切だけが見えた。

 踏切を通り過ぎ、後ろから声聞こえた
 それはあの人のではなく、カンカンと鳴る踏切の声だった。
 今日はあの女性の声が聞こえなかった。

 今日は電車が通るのを待っていた。
 止まって気付いたが踏切には花束が置かれていた。

 それ以来、ワンピースの女性の声は聞こえなかった。


 ───あれ?

7/30/2025, 1:38:19 PM

 昔からチェスをするのが楽しかった。
 自分でも変わった少し趣味だと思う。
 別にチェスが強いわけではなく、ただただ趣味として楽しんでいた。

 ───だけど現実では趣味を共有する仲間がいなかった。
 仲間、というと別にネットでもいいじゃないかと、嫌だったら知り合えばいいじゃないかと。

 人見知りなのだ、僕は。
 なんていうか、現実に趣味、夢のような時間を持って行きたくないのだ。
 でも、現実を趣味の場とできないだろうか?
 趣味という個性は僕の中でずっとしまっておこう。

 熱い鼓動を抑えながら僕は日々を生きてゆく。

7/28/2025, 10:27:13 AM

 虹のはじまりを探しても、見つかることは決してない。
 とても曖昧で限りある時間でしか現れないからだ。

 人生の中の幸せも同じように感じる。

 幸せのはじまりはあるが見えない。
 まるでそれが当たり前にあるから。
 曖昧、しかし確実に迫る時間。
 虹のおわりも見えずとも幸せは消えた、それはわかる。

 幸せは、はじまりすら探しても見つからないものだ。
 だが雨の後、自分の目でしっかり、雨雲の向こうを見たなら、虹は見えるかもしれない。

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