夢はじゃない現実を夢に置き換える、
───それは間違っているだろうか?
幻想は儚く、
生存できない、
現実に寄生しないければ。
夢は胸の中に、
閉じ込めたら、
死滅する。
もし長年、
生き残っているなら、
それは死体だ。
でも現実を夢に捧げるのは、
現実から離れ、臆病から離れ、
勇敢になる、と同時に、
破滅の道であるのだ。
夢は生かさず殺さず現実に付き合わせるくらいが一番、だと私は思う。
「最初から決まっていた」と死にかけの魔王は言った。
「倒されることは分かっているのだ」魔王が続けて言った。
勇者は無言。
「じゃあ、何故、知っておきながら歯向かうか───誇り、のつもりだよ」
勇者は無言。
「誇りというのはな、生きる意味を指す、が生きなければ意味がない───」
勇者は無言。
「───と私は思わない」
勇者は無言。
「誇りは、次に、託すのだ·········」
勇者は無言。
「·········」
魔王も無言、いや話せない。
勇者はゲームをクリアした。
勇者の冒険は引き継ぐことなく、そこで終わった。
プレイヤーは達成感を得たが。
またね、という声に僕は引き留められた。
後ろへ振り向いた先、そこには誰もいなかった。
翌日の帰り道に僕は同じ声に引き留められた。その声はどこか聞き覚えがあるが思い出せない。
やはり振り返っても誰もおらず踏切だけが見えた。
踏切を通り過ぎ、後ろから声聞こえた
それはあの人のではなく、カンカンと鳴る踏切の声だった。
今日はあの女性の声が聞こえなかった。
今日は電車が通るのを待っていた。
止まって気付いたが踏切には花束が置かれていた。
それ以来、ワンピースの女性の声は聞こえなかった。
───あれ?
昔からチェスをするのが楽しかった。
自分でも変わった少し趣味だと思う。
別にチェスが強いわけではなく、ただただ趣味として楽しんでいた。
───だけど現実では趣味を共有する仲間がいなかった。
仲間、というと別にネットでもいいじゃないかと、嫌だったら知り合えばいいじゃないかと。
人見知りなのだ、僕は。
なんていうか、現実に趣味、夢のような時間を持って行きたくないのだ。
でも、現実を趣味の場とできないだろうか?
趣味という個性は僕の中でずっとしまっておこう。
熱い鼓動を抑えながら僕は日々を生きてゆく。
虹のはじまりを探しても、見つかることは決してない。
とても曖昧で限りある時間でしか現れないからだ。
人生の中の幸せも同じように感じる。
幸せのはじまりはあるが見えない。
まるでそれが当たり前にあるから。
曖昧、しかし確実に迫る時間。
虹のおわりも見えずとも幸せは消えた、それはわかる。
幸せは、はじまりすら探しても見つからないものだ。
だが雨の後、自分の目でしっかり、雨雲の向こうを見たなら、虹は見えるかもしれない。