Nissi

Open App
8/6/2025, 12:09:34 PM

 またね、という声に僕は引き留められた。
 後ろへ振り向いた先、そこには誰もいなかった。

 翌日の帰り道に僕は同じ声に引き留められた。その声はどこか聞き覚えがあるが思い出せない。
 やはり振り返っても誰もおらず踏切だけが見えた。

 踏切を通り過ぎ、後ろから声聞こえた
 それはあの人のではなく、カンカンと鳴る踏切の声だった。
 今日はあの女性の声が聞こえなかった。

 今日は電車が通るのを待っていた。
 止まって気付いたが踏切には花束が置かれていた。

 それ以来、ワンピースの女性の声は聞こえなかった。


 ───あれ?

7/30/2025, 1:38:19 PM

 昔からチェスをするのが楽しかった。
 自分でも変わった少し趣味だと思う。
 別にチェスが強いわけではなく、ただただ趣味として楽しんでいた。

 ───だけど現実では趣味を共有する仲間がいなかった。
 仲間、というと別にネットでもいいじゃないかと、嫌だったら知り合えばいいじゃないかと。

 人見知りなのだ、僕は。
 なんていうか、現実に趣味、夢のような時間を持って行きたくないのだ。
 でも、現実を趣味の場とできないだろうか?
 趣味という個性は僕の中でずっとしまっておこう。

 熱い鼓動を抑えながら僕は日々を生きてゆく。

7/28/2025, 10:27:13 AM

 虹のはじまりを探しても、見つかることは決してない。
 とても曖昧で限りある時間でしか現れないからだ。

 人生の中の幸せも同じように感じる。

 幸せのはじまりはあるが見えない。
 まるでそれが当たり前にあるから。
 曖昧、しかし確実に迫る時間。
 虹のおわりも見えずとも幸せは消えた、それはわかる。

 幸せは、はじまりすら探しても見つからないものだ。
 だが雨の後、自分の目でしっかり、雨雲の向こうを見たなら、虹は見えるかもしれない。

7/19/2025, 1:06:55 PM

※注意 「糞」という言葉が使われます。


ダチョウは飛べないのに翼はいるのだろうか?
「どうせ実現しないのに⋯⋯」
「カァー」
返事をするようにカラスが僕の頭上で鳴いた。
カラスが疑問に答えているように感じて空を見上げた。
返事が来た──上からの糞で。
「糞カラス!」
「カァー!」
カラスは怒ってどっか行ってしまったらしい。
ダチョウは空を飛べない。
だが、上から糞を落とすこともない。
それだけで少し納得できた。

7/13/2025, 10:51:28 AM

隠された真実と同様、
その代わりの嘘も一つだけだ。
じゃないと、
それが嘘と見破られる。
嘘は都合がいい、
だが真実が知られるリスクある。
しかも、
用意できるのは一つだ。

Next