お題『誰よりも、ずっと』
2月に植えたミョウガが
今朝やっと芽を出した!
なかなか芽が出なくて
水やりを調整したり
敷き藁を増やしたりしてたから
嬉しくてすぐLINEしたら
キミも同じくらい喜んでくれて
なんだか、胸の奥がほっこりする
こういう瞬間を
誰よりも、ずっと
キミと分け合っていけたらいいなって思うんだ
先週の買い物で見つけた
ミニひまわりの種
「今度の休みに一緒に植えよう」って
そんな約束がひとつ増えるだけで
毎日がちょっと楽しくなる
特別なことはなくても
同じことで笑える時間があれば
それだけで十分で
キミと過ごす日々は
今日も春の日差しのように優しくて
ポカポカとあたたかいよ
お題『これからも、ずっと』
私の家の和室には
でっかいフクロモモンガ用のゲージがある
レオパ用の水槽と並べると迫力満点だ
寝室の和室に置いてあるのには
理由があるんだ
温度管理ともう1つ
大きな理由はモモンガにある
深夜になって寂しい時に
子犬みたいにキャンキャン鳴きながら
「ねえ、撫でて」って呼んでくるから
和室の大きなゲージの中で
今夜も元気にポーチからひょっこり顔を出して
「早くナデナデして!」って必死にアピール
はいはいって手を入れると
待ってました!って顔で寄ってきて
甘噛みしながらナデナデをおねだり
クプクプと鳴いて
ころんとお腹を見せられたら
もう負けで
最初はいつも50分だけど
「あと5分だけね」が何回も続いて
気づけばたっぷり撫でちゃってる
ちょっと滑車遊びやオヤツを優先した日は
私たちが寝たあとに
「まだだよー!ナデナデしてー!!」
ってキャンキャン鳴いて呼び出されるのも
なんだか可愛くて笑っちゃう
体調を崩したこともあったけど
そんなの気にしてないみたいに
今日も元気に甘えてくる
その姿に
こっちまで元気をもらってるよ
だからこれからも、ずっと
そのクプクプと
甘えんぼ全開な毎日を
たくさん聞かせてね
お題『沈む夕日』
電車が止まってしまって
いつもと違う帰り道
今日は普段より荷物が多くて
キャリーを引く手が少し重たい
一駅くらいならって歩き出したけど
思ったより遠くて
キャリーの音がやけに大きく響く
そんなとき
ふとたどり着いた橋の上で
足が止まった
川沿いに並ぶ桜が
ちょうど満開で
沈みかけの橙色の夕日に照らされて
桃色の花びらが
ひとひら ひとひら
キラキラと光っていた
風が吹くたび
桜吹雪がふわりと舞って
空までやさしく染めていく
ひらひら舞う花びらの中で
さっきまで重たかったはずの
キャリーも
少し軽くなった気がして
遠回りになったはずの今日が
少しだけ特別に変わっていく
疲れてたはずなのに
もう少しだけ歩いてもいいかなって思えた
沈む夕日は
終わりじゃなくて
こんな景色に出会うための
合図だったのかもしれないね
お題『君の目を見つめると』
私の家の和室には
存在感が凄い爬虫類用の水槽かあるんだ
可愛いレオパ用に買ったんだけど
サイズを間違えたからやたらにデカイ
その、大きな水槽で君は悠々と暮らしてる
そして私が水槽のお掃除をはじめると
今日も君は、ゆっくりとシェルターから出て
じっとこちらを見てくる
その目はやけに真剣で
まるで何か重大なことを
訴えているみたいだ
私と目が合うとさらに視線が強くなる
……わかってる
でも今日は、ご飯の日じゃない
「ごめんね!今日はご飯じゃないんだよ」
そう言って掃除を再開したら
君は“本当に?”みたいな顔で
もう一度だけ私を見つめる
その圧に負けそうになりながらも
ぐっとこらえていると
諦めたように
すっとシェルターへ
——あ、拗ねちゃったかな?
ちょっとだけ罪悪感を抱えつつ
掃除を終わらせて声をかけるけど
君はシェルターに籠ってしまった
そして、ご飯の日
気配を察したのか
君はすでにスタンバイ済み
目が違う
完全に“本気の目”だ
キラキラの瞳が私の動きを追いかける
「はい、お待たせ!ご飯だよ!」
ご飯を見せた瞬間
さっきまでのクールさはどこへやら
全力で食べにくる君
その可愛いギャップに
思わず笑ってしまう
夢中で食べて
満足したかと思いきや
ゆっくり顔を上げて
また、じっと見つめてくる
その目は語っていた
——まだ、食べたい!
いやいやいや
さっき結構食べたよね?
「もう、ご馳走様だよ」
そう言っても
一歩も引かないその視線
……強い
結局、根負けして
もう1口分だけあげてしまう
満足そうに食べたあと
くるっと背を向けて
さっさとシェルターへ帰っていった
……あのさ
さっきまでの熱い視線、どこいったの
君の目を見つめると
私はいつも負けてしまう
でもきっと
君にとって私は
“優しい飼い主”じゃなくて
——“ちょろい給餌係”なんだと思う
まあ、そこも可愛いんだけどね
お題『星空の下で』
私たちは遠距離恋愛だったから
キミの地元に行くと
夜になったら
視力の良いキミは
私に星を見つけてくれる
キミが指をさした所をよく見ると
こぼれ落ちそうなくらい星があって
思わず息をのんだのを覚えてる
ここではあんな星空は見れないけど
今は同じ帰り道を
キミとのんびり歩く
ふと見上げた夜は
なぜか少しだけ懐かしくて
手のぬくもりと
隣にいる安心で
胸の奥が優しく満たされていく
きっと
キミとなら
どんな夜でも
あの星空の下と同じなんだね