お題『桜散る』
今年は雨が続いて
行きたいねって話してた公園に
行けないまま
気づけば桜は
あっという間に
葉桜になってしまった
桜並木の公園は
キミがこっちに来てくれてから
よく行くようになったよね
花見をしたり
花火をしたり
たまたま行ったらお祭りをやってて
輪投げをして景品もらって
行くたびに
すごく楽しかったね
だから少しだけ寂しくて
ほんとはちょっと悔しいけど
またキミと
あの場所で笑っていたいから
来年こそ
ちゃんと桜が見られますように
お題『夢見る心』
小さい頃から読んだ物語の続きを考えたり
楽しかったゲームの主人公になれたらとか
そんな想像をするのが好きだった
今もその癖は変わらないけど
あの頃みたいに
ただ夢見るだけじゃなくて
ほんの少しだけ
夢の続きを描けるようになった
寝付きにくい日には想像を膨らませて
自分だけの世界をつくる
宇宙で地球を護る物語や
異世界を友人と旅する日々
ときには
小さな街の不気味な事件を追う夜もある
その中で出会う景色や言葉は
楽しくて、とてもやさしいけれど
ときどき少しだけ切なくて
不思議と
私を前に進ませてくれる
今は思うんだ
そんな物語を
いつか文字にしたいって
眠れない夜にふと思い出して
少しだけ安心できるような
そんな物語になれたなら
だから今日もまた
夢の続きを描いていく
誰かの夜に届く日を思いながら
お題『届かぬ想い』
キミが仕事に行ってる間
ふと寂しくなる時がある
キミからの「帰ります~」のLINEが
どれだけ嬉しいか
きっとキミは知らないだろうな
キミが今日も無事に帰ってきて
お夕飯を私の隣で
「美味しい」って食べてくれて
いつものように笑ってくれることが
どれだけ私を
安心させているのかも
伝えきれない想いは
言葉の外にこぼれて
テーブルの上に並んでいく
それをキミが
何気なく受け取ってくれるから
全部じゃなくてもいいって思えるんだ
届かないままの気持ちも
ちゃんとここにあって
ふたりの間に
静かに積もっていくよ
お題『神様へ』
拝啓 神様へ
そちらは今日も
穏やかな空でしょうか
こちらは少しだけ曇っていたけれど
春の風がやさしくて
とても気持よく、なかなかに眠い1日でした
そちらにいる
おじいちゃんとおばあちゃんは元気ですか?
おじいちゃんはいつもみたいに
おばあちゃんにおやきを作ってあげてるのかな
盆栽をいじりながら
ゆっくりした時間を過ごしているのかな
あの頃、私がプレゼントしたサボテンは
今も私のところで
元気にしています
おばあちゃんは
小鳥のぴーちゃんに会えましたか?
おばあちゃんが作ってくれた
あのオムライスを思い出して
何度も再現しようとしてるけど
なかなか同じ味にはならなくて
でもきっと、あの優しい味は
妹が野菜を食べられるようにって
細かく刻んで
おいしくなるように工夫してくれた
おばあちゃんの優しさ
そのものだったんですよね
もし神様が
おじいちゃんとおばあちゃんに会えるなら
どうか伝えてください
私はちゃんと笑えていること
たまに躓いたり
転んだりしながらも
毎日、少しずつ前に進んでること
ときどき空を見上げては
そちらを思い出していること
神様
遠くにいても
なぜかそちらと同じ空を見ている気がするんです
どうかこれからも
みんながそれぞれの場所で
あたたかく過ごせますように
ほんの少しでいいので
見守っていてください
それからね
地上も、なかなかいいところです
だからもう少しだけ
こっちで頑張ってみることにします
祈りをこめて
敬具
お題『快晴』
昨夜、キミとケンカをした
言葉が少し尖ってしまって
心がちょっとだけ曇ったまま
ふて寝をするように夜をやり過ごした
朝になって
カーテンを開けたら
何も知らないみたいに
空はまっすぐ晴れていた
まだ少し胸が重かったけど
気になってベランダに出てみたら
ミョウガの芽はスクスクと育っていて
その横では
冬の名残で雪焼けしちゃった子も
ツボミをふくらませて
気持ちよさそうに
太陽の光を浴びて
なんだかすごく、ほっとしたんだ
キミもこの
真っ青な空を見てるのかな?
今日はきっと
大丈夫な気がする
だから、キミが帰ってきたら
まっすぐに「ごめんね」って伝えよう
そして、また
いつもみたいに笑い合えたらいいな