この世にあることなど、ほとんど意味がないことである。ただ、私たちはそれに意味を見つけようとするのだ。ただ、それこそ、意味のないようなことなのだ。全ていずれなくなってしまうもの。ただ人々はそれを認めたくないだけなのかも知れぬ。だが、それは認めざるを得ないこと。一言で皮肉れば、いじっぱりということだろう。
ピロン♪
仕事で疲れている僕はその音を幾度も聞いて少しイラッとしていた。誰だ、こんな疲れている時にラインしてくるようなやつは?そう思って僕はスマホを開いた。ホーム画面あるのはただの一件のスタンプとだけ書かれた通知ひとつ。
僕は渋々その通知を開いた。
そこには君から、ファイト!!と可愛げな猫がそうGIFスタンプとして僕にエールを送ってくれているようだった。
続けて僕も猫のスタンプを送った。
さぁて仕事に戻ろう、すると僕のスマホに通知音がなった。
もう少しで七夕ですね。でも、ひとつ思うことがあるんです。七夕は織姫と彦星が会いにいく日。でも一年に一回しか会いにいくことができない。それなら織姫も彦星もきっと浮気でもしてるんじゃないですかねえww
まぁ僕がどんな考察をしたとしても本当のことなんて知らない。本当のことは神様だけが知っている。
いやぁ、それにしてもお題を聞いただけで一瞬僕の脳内にコンフィデンスマンがよぎったんですよねwwじゃあせっかくなのでコンフィデンスマンっぽく言うと、、、
目に見えるものが真実とは限らない。何が本当で何が嘘なのか?織姫と彦星は今も愛し合っているのか?天の川は本当に越えることができないのか?なぜ梶の葉に願いを込めるのか?真実は神様だけが知っている。
いやぁ、我ながら上手く作れましたww
【神様だけが知っている】
今日も昨日の続きを書きます。あらすじはプロフィール欄で、、、
今日はあまりにも天気が悪かった。ここ最近で一番大きな入道雲がここの街一体に現れたらしい。でも少し不可解な点がある。何かというと、この入道雲はこの街一体にしか出ていないそうなんだ。テレビで天気予報なんかをみても僕たちが今いる地域だけ大雨警報と雷警報が出ているんだ。おかげでこの子も布団の中でうずくまって出てくる様子もない。時折なる雷に怯えているんだろう。だが僕達は今深刻な食糧不足なので買い出しに行くしか方法はない。とはいえ外は警報級の大雨どうしたら良いのかもわからずにいた。そんな時一人の客人が僕たちの泊まっている部屋をノックしてきた。どうやら泊まれる空き部屋がないようだ。仕方なく僕はその客人を部屋に入れてやることにした。部屋に入れてもらえて安心したのか客人は着ていた背丈に合わないコートを脱ぎ捨てた。僕はそれをみて少し驚愕した。一つはあまりに無殺法に部屋でくつろいでいたので驚いてしまったのと、もう一つは、大きなコートを着ていたために男かと思っていたら女だったことだ。まぁ今はそんな事はどうだっていい、今は僕達の食糧不足をどうやって凌ぐかを考えたいのだ。宿屋なんだから食事の一つや二つくらいは出していただきたいものだが、僕がそんなことに気を取られている間にこの子は客人と仲良くなっていたようだ。今日からこの子の保護者役としていてもらいたいほどには仲良くなっていた。すると客人が急に口を開いた。
「いやぁ、子供と遊ぶなんて久しぶりだなーこのまま一緒にいたいくらいだ」
僕はその言葉を聞いてチャンスだと思い僕たちの旅についてこないかと誘ってみた。すると客人は快く承諾してくれた。客人はそのお礼にと自分のコートを貸してくれると言った。なんでも防水性能がすごいんだとか、女性のものを着ることには少し抵抗があったがこれでなんとか買い物に行くことができる。こうして僕達はなんとか飢えを凌ぐ術を手に入れたのだった。そして僕はご好意に甘えて彼女のコートを着て買い物に行こうとしたその時コートがどこかに行っていた。どこに行ったのか探してみると、ベットにコートが直立したような化け物がいた。と思ったのだがただ少女がコートを着ていただけだった。あまりに大きかったため化け物のように見えただけだったようだ。まぁ確かによくみたら客人は僕よりも二頭身ほど大きかった。彼女でさえこのコートが大きいのだったら僕に合うはずもないが、仕方なく着ていくことにした。なんとかしてコートを着て外に出ると、相変わらず大雨だった。この入道雲をどうにか退かすことでもできたら良いのだが、僕たちには多分どうすることもできないだろう。そんなことを考えながら僕は買い物に向かった。明日も宿屋が見つかれば良いのだが、、、
【入道雲】
明日も繋がるようなお題が来ますように
昨日の続きを書きます。読んでいない人は是非読んでみてください。
めまいを催した僕がたどり着いたのはどこか知らない世界だった。僕はそこで出会った少女の母親を探すために一緒に旅に出ることにした。よくあるライトノベルと同じような設定だ。
そんなことより、この女の子と旅をして2ヶ月、もう八月になり夏真っ盛りになっていた。そんな中、この子は何かを待ち望んでいるかのように、僕のことをじっと見つめてきた。不思議に思ったが僕はそんなことを気にも止めずにただこの子を膝の上に乗せて宥めた。いつもなら喜んで頭を揺らすが、今日はちょっと不機嫌そうに僕の机に顎を乗せていた。何かあったのかと聞いてみると、今日は彼女の誕生日なんだそうだ。そりゃあ不機嫌になるのも頷ける。だって彼女にとって誕生日というのは母親との大事な日なんだ。それを聞いて僕は行動しないはずもない。僕は急いで少女を膝からおろし宿屋から出てケーキ屋さんに向かった。とは言っても僕はそんなに多くのお金は持っていなかった。なんとかしてケーキを買ってあげようと少し無理をしてしまったがなんとか一つだけケーキを買ってやることができた。これは彼女が人生で初めてのケーキになることだろう。僕が家に帰ると、彼女は僕の持つ袋に興味津々だった。そんな彼女に僕はケーキをプレゼントした。初めてケーキを食べたのか、目を大きく見開いて驚いていた。その顔がなんとも可愛く愛おしかった。今日は彼女にとって大きな思い出に残る日になるだろう。でもこれだけだと少し物足りないような気もした。なんて言ったって彼女が生まれて六年間、初めて祝われた誕生日なんだ。六年分くらいはお祝いしてあげなくては失礼というやつだ。僕はまだ時間があったのもあり、彼女を海に連れて行ってあげることにした。あいにく、水着を買ってあげる事はできなかったがひとまず着替えを持って海に行った。海に着くや否や彼女は服が濡れるかなんて気にもせずに海に向かって走った。僕はあまり濡れたくなかったので、一応袖とズボンをまくり、彼女の方に行った。彼女はジャンプしながら僕を手招きした。彼女は浅瀬の方に行った僕に容赦なく水をかけた。僕も負けじと水をかけ返したが、高校生といえど、僕が子供の体力についていけるわけもなく、十分ほど遊んだ後にもうへとへとになっていた。彼女は疲れるそぶりもなく遊び続けていた。そんな彼女に僕は心底関心したが、もう帰る時間が来たようだ。僕が彼女を呼ぶと彼女はずぶ濡れになった体を震わせて水を飛ばした。一応風邪をひかないように着替えさせはしたが、まだ髪の毛が濡れていた。だがバスタオルなんかは持ってきてはいないので、そのまま帰ることにした。今日は彼女にとって忘れられない誕生日、そして忘れられない夏になっただろう。
【夏】
明日も繋がるようなお題行きますように