hoshi

Open App
6/27/2024, 1:58:18 PM

目が覚めると、ただ白が続いているだけの世界に来ていた。僕はきっと夢だと思い頬をつねってみた。痛みはあった。という事はここが夢の中ではないという事はわかった。あんまり頬を強くつねりすぎたので、僕は思わず目を瞑ってしまった。すると僕はさっきの白が続いているだけの世界ではないどこか違うところに来ていた。きっとこれが転生というやつなんだろう。それにしても、あの謎の白い世界は、、なんだったんだろうか?そしてここはどこだろうか?そんな事を考える余地もくれずに、ある少女が僕の目の前に現れ、僕を興味深そうに覗き込んできた。そんな彼女に少し不気味さを感じながらも、ここは他に人がいるような街ではあったのもあり、この子を親の元へ連れて行こうとした。だが、周りを見てみると、この子の周辺に親らしき人物もいないし、ひとまず街から少し離れた公園に行ってみて、その子にいくつか質問をしてみることにした。まず僕は何も話さないこのこを元気づけてみようとブランコに誘った。彼女は少し目を輝かせ、何が楽しいのかわからないが、嬉しそうにブランコを漕ぐことなく座り続けた。僕は彼女の前に立ち、彼女に少し質問をしてみた。
「パパやママはどこ?」
「・・・」
この子は何も言わずに少女とは思えない上目遣いで僕の目を見るだけだった。彼女の水色のアジサイのような色をした目にはどことなく寂しそうな感じを漂わせていた。すると彼女は急に口を開いた。
「あのね、おかぁさんはね、ちょっとね遠くにね、行ってるだけなの、おとぉさんがね、そうゆってたの」
彼女は少し焦ったように早口に言った。僕は彼女の言葉が少し引っかかってしまい、もう一つ質問をしてみた。
「じゃあ、お父さんはどこにいるかわかる?」
「お、おとぉさんは・・」
彼女はどこか気まずそうに口をもごつかせ、俯いていた。すると彼女は驚くほど掠れた声でこう言った。
「おとぉさんは、、えっと、今はいない二年前病気で死んじゃって、、」
僕はそれを聞いて絶句した。まだまともに漢字も読めぬような歳の子がたった一人で暮らしているということに、、でもその直後彼女は少しだけ元気を取り戻し、こう続けた。
「でもね、おかぁさんはいるよ!ここにはいないけど、」
彼女の無邪気さと無知さに僕は、心を縄で締め付けられるような気分になった。彼女は絶望になるかもしれない母親という微かな希望を抱き続けて生きてきたんだろう。僕はやっと気づいた。彼女の小さな目の奥にある大きな寂しさの真意を、でも僕はこの子のとても微かな希望を打ち壊してしまう事を恐れた。僕はそんな自分を隠すために彼女に協力することにした。彼女の母親という微かの希望を見つけることが僕ができる最大限の自分の気持ちを隠す術だった。僕は一緒に探しに行くことにした。母親という彼女にとって最大限の希望を
こことは違うどこかへ、、
【こことは違うどこか】

6/27/2024, 1:22:51 AM

もう君とはそんなにあってないよね。前に会ったのはもう3ヶ月も前の話だけど、、でも、あの時は本当に楽しかったよね。何をしたのかは覚えてないけど、、、水族館にでも行ったっけ?もしかしたら映画館だったっけ?まぁ良いや。最後に会った時のことなんて、でも、もう少しだけデートとか行きたかったよね。そう思わない?ねぇあのさ、、最後にあと一回だけデートとか行かない?でも、3ヶ月も会ってないから気まずいよねwいや、全然気にしないで!当然だよ、3ヶ月も会っていない人にデートに誘われるなんてさ、、、
今日も彼女は何も喋らず話を聞いていただけだった。そんな事を考えながら床に入った僕は、深夜にきた通知音で目が覚めた。寝ぼけた僕の目に差し込んだブルーライトにはたった一通だけ水族館とだけ書かれた通知が来ていた。
明日は彼女の嫁入り直前の最後のデートになるだろう。

6/25/2024, 12:59:05 PM

僕は最近花を育てている。でもこの花、すんごく育てるのが難しいんだよ。毎日同じ時間に水をあげて、そうしてやらないとすぐに干からびてダメになる。枯れちゃうわけではないんだけど、ふにゃふにゃになって元気がなくなっちゃう。ちゃんと一日分の肥料は準備してるのに、何がそんなにダメなんだろうか?でも、もう長い間育て続けてるからな〜本当によく枯れずに残ってたもんだよ。それだけ愛されてたって事なんだろうけど、花びらがひらひらと舞い散るまではね、なぁそうだろ?
【繊細な花】
ついし、
今回は本当に意味がわかんなくなってしまいました。今回の事はどうかみずに流していただければ、、、

6/20/2024, 11:59:42 AM

今回はどうしても書きたいネタがあるのでそれを書きます。

僕のクラスにはものすごく不幸アピールをしてくる奴がいる。対して顔も可愛くないし、学級委員でもないのに偉そうな態度をするしで正直クラスの人からは好かれているような人ではない。なんでなんだろうな?そう言う奴に限ってうざいんですよね。こいつももれなく例外ではない。さらに極め付けはこいつと僕は三年間同じクラスなんだ。まったく、少しは自分の立場的なものをわきまえてから行動をしてほしいものだ。そんな奴が今日まで三年間まったく話したこともないような僕に馴れ馴れしく話しかけてきた。きっと不幸アピールをする対象がいなくなったからなんだろう、だからと言って僕に不幸アピールなんて、呆れる。そいつはペチャクチャペチャクチャ対して面白くもないし同じような話を繰り返すだけで内容もそんなに面白くもないし、だから僕はもう嫌になった。ぞくにいう堪忍袋のおが切れたと言う奴なんだろう。だから僕は少し質問をした。
「ねぇ、そんなに不幸なことが起きてるんだったら泣いた事はある?」
僕はイラついていることを必死に隠しながら質問をした。するとそいつはその質問を待っていたかのようにすぐに答えた
「そりゃあ、あるわよ」
僕はその答えに少しニヤリと笑って話を続けた。
「じゃあその時なって言われた?」
そいつは一刻も早く自分の話がしたいのかは知らないが少しイライラしたように答えた。
「まぁ、その時は普通に大丈夫?とかだったけど?」
僕はその言葉にさらに怒りを覚えながら話を続けた。
「だよな、普通はそうだよな。でも俺はな、泣いててもパフォーマンスって言われるんだぜw」
僕は少し涙ぐみながら言った。そいつはそれを聞いてポカンと口を開けていた。
「なぁお前さ、親に薬を持って追いかけられたことあるか?子供が飲んだら死ぬくらい強い薬を持って追いかけられた事はあるか?しかもそれは少し前の話じゃない。俺が五歳くらいの頃の話だぜ。まぁ、その時の俺はとんでもなく悪いことをしてしまったんだろうけどな。」
そいつは僕の話が終わると共に恐ろしさのせいなのか涙ぐみながら体を少し震わせていた。
【上には上がいる】

6/19/2024, 12:02:26 PM

「あんた今日傘忘れたんだってねw」
君は僕を必要以上に煽ってきた。数十秒ほど前のこと。僕は学校の靴箱で絶望感に浸りながら外を見た。外は土砂降りでとても帰ることもできないような状況だった。もう何かの注意報が出てもおかしくないほどの雨が降っていた。仕方なくずぶ濡れになりながらでも帰ろうとした時、後ろから馴れ親しい声がした。違うクラスのなぎさだ。なぎさは僕を嘲笑うようにちょうど自分一人と少し入るくらいしかない小さな傘をクルクルと回しながら話しかけてきた。
「これからどうやって帰るのよ?」
僕は必死に平常心を保ちながら答えた。
「それがわかったら苦労しないよ」
それを聞いて調子に乗ったのか、なぎさは先ほどにも増して煽ってきた。
「帰れないなんて可哀想だな〜」
なぎさは煽っているつもりだったんだろうが僕にはさっきからなぎさは少し照れて言っているように感じた。すると彼女は先ほどまでとは打って変わって優しい声で急に話を振ってきた。
「・・・今日一緒に帰れる?」
その言葉を聞いて僕は確信した。なぎさは照れているなと、決まりつけは僕が「良いよ」と答えると喜んでいることを隠すかのように少し後ろを向いた。でも困ったことに外は土砂降り。傘は一本。となると相合傘をするしか術はない。僕がふと、なぎさの方を見るとなぎさはこうなることを願っていたかのように微笑していた。僕はなぎさと相合傘をすることが嫌というわけではなかったしむしろ嬉しかったがそのことをなぎさに悟られないように数十秒ほど頭を抱えているふりをして僕達は相合傘をして帰ることにした。僕が一歩歩き出すとなぎさは生意気にこう言った。
「傘はあんたが持って」
僕はほんの一瞬で芯まで濡れてしまった靴と前髪を無視してさりげなく傘となぎさの手を取った。
【相合傘】

Next