もう少しで七夕ですね。でも、ひとつ思うことがあるんです。七夕は織姫と彦星が会いにいく日。でも一年に一回しか会いにいくことができない。それなら織姫も彦星もきっと浮気でもしてるんじゃないですかねえww
まぁ僕がどんな考察をしたとしても本当のことなんて知らない。本当のことは神様だけが知っている。
いやぁ、それにしてもお題を聞いただけで一瞬僕の脳内にコンフィデンスマンがよぎったんですよねwwじゃあせっかくなのでコンフィデンスマンっぽく言うと、、、
目に見えるものが真実とは限らない。何が本当で何が嘘なのか?織姫と彦星は今も愛し合っているのか?天の川は本当に越えることができないのか?なぜ梶の葉に願いを込めるのか?真実は神様だけが知っている。
いやぁ、我ながら上手く作れましたww
【神様だけが知っている】
今日も昨日の続きを書きます。あらすじはプロフィール欄で、、、
今日はあまりにも天気が悪かった。ここ最近で一番大きな入道雲がここの街一体に現れたらしい。でも少し不可解な点がある。何かというと、この入道雲はこの街一体にしか出ていないそうなんだ。テレビで天気予報なんかをみても僕たちが今いる地域だけ大雨警報と雷警報が出ているんだ。おかげでこの子も布団の中でうずくまって出てくる様子もない。時折なる雷に怯えているんだろう。だが僕達は今深刻な食糧不足なので買い出しに行くしか方法はない。とはいえ外は警報級の大雨どうしたら良いのかもわからずにいた。そんな時一人の客人が僕たちの泊まっている部屋をノックしてきた。どうやら泊まれる空き部屋がないようだ。仕方なく僕はその客人を部屋に入れてやることにした。部屋に入れてもらえて安心したのか客人は着ていた背丈に合わないコートを脱ぎ捨てた。僕はそれをみて少し驚愕した。一つはあまりに無殺法に部屋でくつろいでいたので驚いてしまったのと、もう一つは、大きなコートを着ていたために男かと思っていたら女だったことだ。まぁ今はそんな事はどうだっていい、今は僕達の食糧不足をどうやって凌ぐかを考えたいのだ。宿屋なんだから食事の一つや二つくらいは出していただきたいものだが、僕がそんなことに気を取られている間にこの子は客人と仲良くなっていたようだ。今日からこの子の保護者役としていてもらいたいほどには仲良くなっていた。すると客人が急に口を開いた。
「いやぁ、子供と遊ぶなんて久しぶりだなーこのまま一緒にいたいくらいだ」
僕はその言葉を聞いてチャンスだと思い僕たちの旅についてこないかと誘ってみた。すると客人は快く承諾してくれた。客人はそのお礼にと自分のコートを貸してくれると言った。なんでも防水性能がすごいんだとか、女性のものを着ることには少し抵抗があったがこれでなんとか買い物に行くことができる。こうして僕達はなんとか飢えを凌ぐ術を手に入れたのだった。そして僕はご好意に甘えて彼女のコートを着て買い物に行こうとしたその時コートがどこかに行っていた。どこに行ったのか探してみると、ベットにコートが直立したような化け物がいた。と思ったのだがただ少女がコートを着ていただけだった。あまりに大きかったため化け物のように見えただけだったようだ。まぁ確かによくみたら客人は僕よりも二頭身ほど大きかった。彼女でさえこのコートが大きいのだったら僕に合うはずもないが、仕方なく着ていくことにした。なんとかしてコートを着て外に出ると、相変わらず大雨だった。この入道雲をどうにか退かすことでもできたら良いのだが、僕たちには多分どうすることもできないだろう。そんなことを考えながら僕は買い物に向かった。明日も宿屋が見つかれば良いのだが、、、
【入道雲】
明日も繋がるようなお題が来ますように
昨日の続きを書きます。読んでいない人は是非読んでみてください。
めまいを催した僕がたどり着いたのはどこか知らない世界だった。僕はそこで出会った少女の母親を探すために一緒に旅に出ることにした。よくあるライトノベルと同じような設定だ。
そんなことより、この女の子と旅をして2ヶ月、もう八月になり夏真っ盛りになっていた。そんな中、この子は何かを待ち望んでいるかのように、僕のことをじっと見つめてきた。不思議に思ったが僕はそんなことを気にも止めずにただこの子を膝の上に乗せて宥めた。いつもなら喜んで頭を揺らすが、今日はちょっと不機嫌そうに僕の机に顎を乗せていた。何かあったのかと聞いてみると、今日は彼女の誕生日なんだそうだ。そりゃあ不機嫌になるのも頷ける。だって彼女にとって誕生日というのは母親との大事な日なんだ。それを聞いて僕は行動しないはずもない。僕は急いで少女を膝からおろし宿屋から出てケーキ屋さんに向かった。とは言っても僕はそんなに多くのお金は持っていなかった。なんとかしてケーキを買ってあげようと少し無理をしてしまったがなんとか一つだけケーキを買ってやることができた。これは彼女が人生で初めてのケーキになることだろう。僕が家に帰ると、彼女は僕の持つ袋に興味津々だった。そんな彼女に僕はケーキをプレゼントした。初めてケーキを食べたのか、目を大きく見開いて驚いていた。その顔がなんとも可愛く愛おしかった。今日は彼女にとって大きな思い出に残る日になるだろう。でもこれだけだと少し物足りないような気もした。なんて言ったって彼女が生まれて六年間、初めて祝われた誕生日なんだ。六年分くらいはお祝いしてあげなくては失礼というやつだ。僕はまだ時間があったのもあり、彼女を海に連れて行ってあげることにした。あいにく、水着を買ってあげる事はできなかったがひとまず着替えを持って海に行った。海に着くや否や彼女は服が濡れるかなんて気にもせずに海に向かって走った。僕はあまり濡れたくなかったので、一応袖とズボンをまくり、彼女の方に行った。彼女はジャンプしながら僕を手招きした。彼女は浅瀬の方に行った僕に容赦なく水をかけた。僕も負けじと水をかけ返したが、高校生といえど、僕が子供の体力についていけるわけもなく、十分ほど遊んだ後にもうへとへとになっていた。彼女は疲れるそぶりもなく遊び続けていた。そんな彼女に僕は心底関心したが、もう帰る時間が来たようだ。僕が彼女を呼ぶと彼女はずぶ濡れになった体を震わせて水を飛ばした。一応風邪をひかないように着替えさせはしたが、まだ髪の毛が濡れていた。だがバスタオルなんかは持ってきてはいないので、そのまま帰ることにした。今日は彼女にとって忘れられない誕生日、そして忘れられない夏になっただろう。
【夏】
明日も繋がるようなお題行きますように
目が覚めると、ただ白が続いているだけの世界に来ていた。僕はきっと夢だと思い頬をつねってみた。痛みはあった。という事はここが夢の中ではないという事はわかった。あんまり頬を強くつねりすぎたので、僕は思わず目を瞑ってしまった。すると僕はさっきの白が続いているだけの世界ではないどこか違うところに来ていた。きっとこれが転生というやつなんだろう。それにしても、あの謎の白い世界は、、なんだったんだろうか?そしてここはどこだろうか?そんな事を考える余地もくれずに、ある少女が僕の目の前に現れ、僕を興味深そうに覗き込んできた。そんな彼女に少し不気味さを感じながらも、ここは他に人がいるような街ではあったのもあり、この子を親の元へ連れて行こうとした。だが、周りを見てみると、この子の周辺に親らしき人物もいないし、ひとまず街から少し離れた公園に行ってみて、その子にいくつか質問をしてみることにした。まず僕は何も話さないこのこを元気づけてみようとブランコに誘った。彼女は少し目を輝かせ、何が楽しいのかわからないが、嬉しそうにブランコを漕ぐことなく座り続けた。僕は彼女の前に立ち、彼女に少し質問をしてみた。
「パパやママはどこ?」
「・・・」
この子は何も言わずに少女とは思えない上目遣いで僕の目を見るだけだった。彼女の水色のアジサイのような色をした目にはどことなく寂しそうな感じを漂わせていた。すると彼女は急に口を開いた。
「あのね、おかぁさんはね、ちょっとね遠くにね、行ってるだけなの、おとぉさんがね、そうゆってたの」
彼女は少し焦ったように早口に言った。僕は彼女の言葉が少し引っかかってしまい、もう一つ質問をしてみた。
「じゃあ、お父さんはどこにいるかわかる?」
「お、おとぉさんは・・」
彼女はどこか気まずそうに口をもごつかせ、俯いていた。すると彼女は驚くほど掠れた声でこう言った。
「おとぉさんは、、えっと、今はいない二年前病気で死んじゃって、、」
僕はそれを聞いて絶句した。まだまともに漢字も読めぬような歳の子がたった一人で暮らしているということに、、でもその直後彼女は少しだけ元気を取り戻し、こう続けた。
「でもね、おかぁさんはいるよ!ここにはいないけど、」
彼女の無邪気さと無知さに僕は、心を縄で締め付けられるような気分になった。彼女は絶望になるかもしれない母親という微かな希望を抱き続けて生きてきたんだろう。僕はやっと気づいた。彼女の小さな目の奥にある大きな寂しさの真意を、でも僕はこの子のとても微かな希望を打ち壊してしまう事を恐れた。僕はそんな自分を隠すために彼女に協力することにした。彼女の母親という微かの希望を見つけることが僕ができる最大限の自分の気持ちを隠す術だった。僕は一緒に探しに行くことにした。母親という彼女にとって最大限の希望を
こことは違うどこかへ、、
【こことは違うどこか】
もう君とはそんなにあってないよね。前に会ったのはもう3ヶ月も前の話だけど、、でも、あの時は本当に楽しかったよね。何をしたのかは覚えてないけど、、、水族館にでも行ったっけ?もしかしたら映画館だったっけ?まぁ良いや。最後に会った時のことなんて、でも、もう少しだけデートとか行きたかったよね。そう思わない?ねぇあのさ、、最後にあと一回だけデートとか行かない?でも、3ヶ月も会ってないから気まずいよねwいや、全然気にしないで!当然だよ、3ヶ月も会っていない人にデートに誘われるなんてさ、、、
今日も彼女は何も喋らず話を聞いていただけだった。そんな事を考えながら床に入った僕は、深夜にきた通知音で目が覚めた。寝ぼけた僕の目に差し込んだブルーライトにはたった一通だけ水族館とだけ書かれた通知が来ていた。
明日は彼女の嫁入り直前の最後のデートになるだろう。