周りにとけ込めない女の子

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12/8/2023, 2:39:22 PM

19.ありがとう、ごめんね


僕はいじめにあっていた。みんなはいじめる理由とか覚えてないと思うけど、僕ははっきりと覚えている。
中学一年の頃だったか、僕の口癖が「ごめん」だったことから目をつけられた。
「おい、早くパン買ってこいよ。」
一番僕を乱暴に扱う君。乱暴だけど君はとても
綺麗で、美しい顔をしている。見惚れていると君は
恥ずかしそうに目を逸らし「早く行くぞ。」っと
そう言って僕の手を引いて歩く。
その手は優しくて温かい…君の真っ赤な耳が見えて
ニヤニヤが止まらないでいた。
そんな時間が小さな幸せだった。
でも日に日にいじめはエスカレートしていった。
教室にいるだけでも辛かった。
ボーッとしながら帰っていたら突然、
視界が真っ赤になった。身体中が痛い。
あちこちの骨が折れていることがわかった。
事故ったんだ。そばには僕を乱暴に扱っていた君が、
泣いていた。顔を真っ赤にしながら…
(泣かないで。笑顔でお別れしようよ。)
僕は最後の力を振り絞って君に言った。
「ごめんね。ありがとう…君が好きでした。」
そう言って僕は旅立った。
君は声が枯れてしまうくらい泣いていた。

12/7/2023, 4:52:03 PM

18.部屋の片隅で


片隅っていいよね。誰もいない静かな空間。
居心地悪い教室でも片隅は静か。落ち着く…
僕は1人でいたくなくて1人の子がいては
友達として仲良くしていた。
大人数の時は笑顔で、ちゃんと笑えてるか
わからないけどみんなの話をニコニコしながら
聞いてるだけだった。そんな自分が嫌いだけど、
こんなことしかできない奥病者だ。
ふと窓側を見ると、教室の片隅に空を見ている
君がいた。1人でも平気だという顔をしている。
その子がとても羨ましかった。
羨ましいけど、おまけに空を見上げている
君はとても綺麗だった。
いつか君みたいに1人でも平気な人になりたい。
そして君と話してみたい。友達になりたい。
そんなことを思いながら友達と思っている人の話を
ニコニコと聞き流している。

12/7/2023, 5:06:22 AM

17.逆さま


ある日、逆さまな世界になっていた。全てが逆さま。
家も逆さま。言葉も逆さま。
みんな普通に暮らしていた。
まるで今までこれが当たり前のように。
でも僕は違和感を感じていた。
いつも通り僕は、学校に行った。いつも言われない、
「かっこいい〜!すごー!」っていう声が
聞こえてきた。すごく嬉しいと思ったが、すぐさま
逆のことを言っているんだと思い出した。
僕の憧れている好きな人が初めて声をかけてくれた。
「ずっと好きだったんだ。大好き!」って言って
僕から離れた。 僕はとても悲しくなった。
だって好きな人から好きって言われたけど
今は逆の言葉で話しているのだから
「嫌い」って言われたってことじゃないか。
次の日、僕は学校をサボった。
この世界から消えようと思ったが全てが夢だった。
僕はホッと胸を撫で下ろした。

12/5/2023, 1:37:08 PM

16.眠れないほど


夜になると今日の出来事を振り返ってしまう。
今日はこれができなかった。
この時こうしておけば良かった。
とか…色々考えてしまって眠れなくなる。
誰にも会いたくなくなったり、話したくなくなったりもする。
そのせいで体調が悪くなって学校を休んでしまいがち
こんなことはしたくはない…
だけど自分に自信がないせいか考えることを
やめられずに毎日を過ごしている。
いつか何も考えずにぐっすり眠れるようになりたい。

12/4/2023, 12:50:32 PM

15.夢と現実


僕は夢に出てくる男の子に恋をしてしまったようだ。
制服を着ていて、多分僕と同じ高校生なのだろう。
色白で金髪がよく似合う。なぜかいつも寂しそうな顔をしているが、その顔がとても美しい。
なんだろう、今にも触れて消えてしまいそうな…
そんな雰囲気…
君と夢の中でくだらない話をし、海で遊んでる夢だ。
君に触れようとすると目が覚める。とても楽しい夢だが、現実ではないんだと悲しい気持ちになる。
目が覚めても君のことで頭がいっぱいになって、
何も手が付かない。君に夢中だった。
でも現実出会えることもないから触れることもできない。せめて、夢の中だけでもって思って触ろうとするが目が覚めてしまう。
この感じがもどかしくて胸が苦しい。
君に触れたいのに触れられない。現実じゃなくて夢。
こんなに苦しい話があるのだろうか。
だから僕は君とずっと会えるように薬を沢山飲んだ。
「これで、ずっと一緒だね。」
そう笑って僕は倒れた。とても幸せそうに…

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