#眠れないほど
【犯人】
僕は8歳で罪を犯した。
パパ、ママ、お姉ちゃん、弟が寝てる時間を狙って滅多刺しにして殺した。
刑事ドラマが好きで、ミスをして捕まる犯人がバカにしか見えなくて、自分で捕まらないようにしてみたいと思ったから家族を殺した。
その日の夜、眠れないほど家族を殺した時の快感が頭から離れなかった。
僕は警察に電話をした。
「家族が…家族が…!」
警察は、これを強盗殺人事件として捜査し始めた。
当然、僕だけ生き残っている事を不審に思ったのか
疑いの目で見られた事もあったが、証拠がない上に8歳の子が大人を殺せないと判断され、僕は容疑者リストから消された。
それから、この事件は未解決事件となった。
「誰も気付かない…僕のした事に…!」
警察は僕が犯人とは知らず、僕を世に放ったままにしている。愚かなものだな。
父さん、母さん、姉さん、弟…
僕は今1人で生きてるけど…
眠れないほど、良い日を過ごしているよ
#夢と現実
【終わりがないのが終わり】
薄暗い部屋で目が覚める。
現在時刻は朝 4:30
人影に追われる夢を見た。
大人ほどの背、がっしりしていたから…
おそらく男性…誰かまでは分からない。
制服に着替えてリビングに向かう。
リビングでは母が朝ごはんを作っている。
現在時刻は朝 4:58
「おはよう、そこ座ってて」
私はテレビをつけて椅子に座る。
そこに父が来て、椅子に座り新聞を読み始める。
『おはようございます。12月4日日曜日の5:00、最新のニュースをお伝えします。』
父が席を立ち、キッチンに行く。
「母さん、コーヒーってどこにあるかな…」
「そこの棚にありますよ。」
父がコーヒーを作り、椅子に座る。
その後すぐに母が朝食を運ぶ。
朝食は食パンに目玉焼き、ソーセージとサラダ。
母が椅子に座り、みんなで手を合わせる。
朝食を食べ始めた時、ガシャンと大きな音がなる。
「何の音かしら…」
音がしたのは物置部屋の方。
母が席を立ち、音のした方へ向かう。
「あら…ガラスが割れてる…石を投げられたのね」
「物騒だな…」
その時、私は何者かに後ろから殴られ気絶した。
現在時刻 5:15
……………………………………………………………
薄暗い部屋で目が覚める。
現在時刻は朝 4:30
「さっきの…夢だったのか…」
人影に追われる夢を見た。
大人ほどの背、がっしりしていたから…
おそらく男性…誰かまでは分からない。
制服に着替えてリビングに向かう。
リビングでは母が朝ごはんを作っている。
現在時刻は朝 4:58
「おはよう、そこ座ってて」
私はテレビをつけて椅子に座る。
そこに父が来て、椅子に座り新聞を読み始める。
『おはようございます。12月4日日曜日の5:00、最新のニュースをお伝えします。』
「夢と同じ…?」
父が席を立ち、キッチンに行く。
「母さん、コーヒーってどこにあるかな…」
「そこの棚にありますよ。」
父がコーヒーを作り、椅子に座る。
その後すぐに母が朝食を運ぶ。
朝食は食パンに目玉焼き、ソーセージとサラダ。
母が椅子に座り、みんなで手を合わせる。
朝食を食べ始めた時、ガシャンと大きな音がなる。
「何の音かしら…」
「まさか…ね、」
音がしたのは物置部屋の方。
母が席を立ち、音のした方へ向かう。
「あら…ガラスが割れてる…石を投げられたのね」
「物騒だな…」
「じゃあ…この後って…」
その時、私は何者かに後ろから殴られ気絶した。
現在時刻 5:15
……………………………………………………………
薄暗い部屋で目が覚める。
現在時刻は朝 4:30
人影に追われる夢を見た。
大人ほどの背、がっしりしていたから…
おそらく男性…誰かまでは分からない。
「え、また…?」
制服に着替えてリビングに向かう。
リビングでは母が朝ごはんを作っている。
現在時刻は朝 4:58
「おはよう、そこ座ってて」
私はテレビをつけて椅子に座る。
そこに父が来て、椅子に座り新聞を読み始める。
『おはようございます。12月4日日曜日の5:00、最新のニュースをお伝えします。』
父が席を立ち、キッチンに行く。
「母さん、コーヒーってどこにあるかな…」
「そこの棚にありますよ。」
父がコーヒーを作り、椅子に座る。
その後すぐに母が朝食を運ぶ。
朝食は食パンに目玉焼き、ソーセージとサラダ。
母が椅子に座り、みんなで手を合わせる。
朝食を食べ始めた時、ガシャンと大きな音がなる。
「何の音かしら…」
「また…また来る…」
音がしたのは物置部屋の方。
母が席を立ち、音のした方へ向かう。
「あら…ガラスが割れてる…石を投げられたのね」
「物騒だな…」
「あぁ…この後…」
その時、私は何者かに後ろから殴られ気絶した。
現在時刻 5:15
#さよならとは言わないで
【引っ越し】
男友達が引っ越すからと、最後に会いに来た。
「今までありがとな」
「こちらこそ、楽しかったよ」
「ごめん…時間ないから、そろそろ行くな。」
「忙しいのに来てくれてありがと」
「気にすんな、俺ら友達だろ?」
友達は笑顔をみせる。
私は涙を堪えて友達に言う。
「悲しくなるから…さよならとは言わないでね…」
「あぁ、言わない。また会おうな。」
そう言って友達は新たな地へと旅立った。
#光と闇の狭間で
【行動】
光と闇の狭間で、人は何をするのか
つらさを我慢できず泣き叫ぶのか?
幸せを求め光へと歩き出すのか?
つらさを我慢して我を失うのか?
希望はないと自ら闇へと進むのか?
人は時に説明できないような不思議な行動を取る。これ以外の行動を取るかもしれない。
光と闇の狭間で1人になった時、
あなたはどんな行動を取る?
#距離
【past distance】
友達に、距離感が異常におかしい奴がいた。
そいつの名前は山田。
クラスでただ1人ふざけていて、みんなを笑わせてくれる。みんなに人気で良い奴。だが距離が近い。
何をするにも距離が近すぎる。
話す時は、拳2つ分くらい近付いてくる。
そんな山田だが、某ウイルスの感染拡大の影響で、距離を取らなくてはいけなくなった。
それからというもの、山田はとても静かになった。
ソーシャルディスタンスがどうとか言われ始めて、山田の異常な距離感はもう見れない物となった。
ある日、山田は黒板に文字を書き始めた。
『俺はみんなと話したい。でも今は話せないから、凄く悲しい。みんなと一緒に声を出して笑いたい』
その文字を見て、クラスのみんなが泣いた。
そこに担任の先生が来て、クラス全員が泣いているのを心配する。女子に言われて黒板を見る。
先生も同じように泣いた。
それを見て、涙を堪えていた山田も泣き出した。
声を出して笑えていた、あの頃に戻りたい。
クラスの誰もがそう願った。