あなたはなぜ書く
本当らしく
もっともらしく
なぜそこにいる
ほかの何処でもないそこに
なぜいる
なぜ
(破裂)
蠕動している大地の撓みに
片脚をもぎとられた話者を
引き摺って歩く街は泥の河
頭の燃えた蛍を呼びつけ
水溶性の悪を孕ませる
矮小な理念の遺構に
死の光の穂が地平まで揃って波をうって
ひかりになれぬものに
ひかるものをみいだす心はつくられた
あさましく、こどもの純な渾沌がまろびいで
おれは救われぬ
破裂した ばらばらの意味となって
生きがたいとさけんだ
鏡の口角を撃ち抜いた
馬鹿なことには耐えられぬ
救われぬ
破裂
破裂続きの
幸福な物質に
あさましい温もり宿り
死は
閉め切られた
剣の礎石になるを得ず
豚を食う塵が舞う
おれはどこ
どこに
光を知ればいい
だれか
だれか
救われぬのなら
おれを
おれを
(破裂)
#いつまでも捨てられないもの
あなたのなかにはいって
このさきどこにもいけない
それなら手をたずさえて
あるきだすしかない
ぼくらはすすむ
対等になるためにいきる時代は
とうに置いてきた
宇宙はこのことをわすれるだろう
きみたちがひとつになった日に
泣いたことも
動物ではないぼくらが
生命にふれたとき
いきる手は伸びていったことも
#最初から決まってた
寝床で空想する ごった煮の言葉と北方の川縁 祭りの誘いに断りを入れて 一人分の空白に赦しを与える大人 我が家に帰ることを十分に学ぶことができないまま 今頃は市役所沿いのコンビニも渋滞して 救急車に轢かれそうな酔っ払いと 通報された痴漢が夏の夜に汗をかいている 顕れた末法世に赤ん坊もむずかっているだろう 「〇〇くんみたいな人と結婚したかったわ」 爆発が降りそそぐ地上にあらゆる軋轢がひらいて 救いを求めている胸から溢れだす 彼女の眼の中にも火花は閃いているだろうか 痛みを伴う塩辛さが舌の上に広がる きみは若くて綺麗だから 僕は隣の街に引っ越して暮らすことにした 色んな話を終わりにするために もろい幸福の防衛線を大事にしている 明日も仕事があることを 有り難く思いながら
#お祭り
「情熱も、いのちも、私の中に吐き出してくれ」
#神様が舞い降りてきて、こう言った。
泣いていいよ
馬鹿とおもわれて
言い訳もできない
価値のために
拳を振りまわして
今日を駄目にして
責任を放棄していいよ
きみをつくった
きみのままで
気が向いたなら
許しに行けばいいよ
#手を取り合って