夜空の音

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1/14/2026, 10:45:23 AM

どうして

LINEが、ブロックされてる。
彼の声が聞けなくなった。

Instagramが、ハイライトを見れなくなってる。
私の唯一彼の写真を見れる場所がなくなった。

Instagramも、ブロックされてる。
彼に連絡する手段がなくなった。

それでも、私の名義でできた借金は請求が来る。
私のカードでしたキャッシュローンも請求が来る。

私の友達は、彼と会ってるらしい。
私の貸したお金で買ったバイクは売ってしまったらしい。
彼には彼女が出来たらしい。

それなのに、彼が元気にしてるという友人の言葉を聞いて、よかった。と幸せになってしまう。
ただ、人づてにしか聞けない情報。その情報を持つ友人を、羨んでしまう。

嫌いになっていれば、借金を請求できたのだろうか。
何故お金を返さずに連絡手段を消したのか、問い詰められたのだろうか。
あんなに喜んでいたバイクを手放せた理由を、暴き出せていたのだろうか。
彼女が出来たことを、手放しに祝福してあげられたのだろうか。

私は、どうしてを毎晩繰り返す。
どうして、彼と写真を撮らなかったのだろうか。
どうして、動画を撮ったり思い出を残さなかったのだろうか。
どうして、お金を渡してしまったのだろうか。
どうして、名義を貸してしまったのだろうか。
どうして、友人に嫉妬してしまうのだろうか。
どうして、あの日家を飛び出してしまったのだろうか。
どうして、あの後直ぐに謝らなかったのだろうか。
どうして、嫌いになれないのだろうか。
どうして、好きになってしまったのだろうか。

どうして?
こんなにも苦しい。

1/13/2026, 11:53:43 AM

夢を見ていたい

「暖かいね。」
私は、彼と一緒にいる。
隣でくっついて、お布団の中で、ヨシヨシと頭を撫でられている。
冬はいい。こうしてくっついている口実があるから。
「明日仕事休みやし、2人でどっか行こか。」
「行きたい。どこ行く?」
「山とかどう。」
「いいね、ドライブしようよ。」
明日が待ち遠しい。
明日が早く来て欲しい気持ちと、今の時間を終わらせたくない気持ちが入り交じる。
「もう遅いし、寝ろよ。」
彼はそう言って、私を抱きしめ直した。
「うん。おやすみ。」
「おやすみ。」
そうして、私は眠りに落ちた。

「さむ。」
私は寒さで目を起こした。
なんとなく、幸せな夢を見ていた気がする。
どんな夢だったのか、何故かきつく抱きしめていた抱き枕を見て察しがつく。
ポツンと、抱き枕にシミができる。
抱き枕に顔を埋めて、もう一度寝ようとする。できれば、どこかへ遊びに行く夢を見たい。2人で出かけたことがなかったから。
布団を引き上げ、身体を温めようとする。でも、
「....さむいなぁ。」

1/6/2026, 12:04:25 PM

君と一緒に

夜、寝る前に写真を眺める。
そこには笑ってる君がいて、楽しそうな君がいて、幸せになる。
細くなった切れ長の瞳も、恥ずかしげもなく開かれた口も、覗く鋭い犬歯も、風に吹かれる長い髪も、どれも君らしくて、愛おしい。
思わずスクリーン越しに、君の頭を撫でる。
上がる口角と共に、雫が頬を伝う。
こんな私を愚かだと君は笑うだろう。

でも、これくらいは許して欲しい。
だって、
君と一緒に、どこかへ行きたかった。
君と一緒に、歌い続けたかった。
君と一緒に、ドライブを続けたかった。
君と一緒に、風に吹かれ続けたかった。
君と一緒に、眠りに着きたかった。
君と一緒に、ご飯を食べたかった。
君と一緒に、笑っていたかった。
君と一緒に、居たかった。ずっと、ずっと。

1/4/2026, 10:09:10 AM

幸せとは

幸せとは、なんだろう。

仕事で成果を出すことだろうか。
学校のテストで高得点取ることだろうか。
友達が100人いることだろうか。
恋人がいることだろうか。
毎日遊べる相手がいることだろうか。
結婚することだろうか。

わからない。

寝る前、私は布団の中で頭を抱える。
今日、里帰りして、今年も言われた言葉に囚われていた。

結婚が女の幸せだ、はやく結婚して曾孫を見せろ。

幸せとは、なんだろう。

1/2/2026, 11:25:39 AM

今年の抱負

「それじゃぁ、1人ずつ今年の抱負を聞かせてもらおうか。」
お酒の回った席で、祖父が言い出す。
毎年の事だ。
だがその一言に、私たち子どもに僅かな緊張が走る。

「下から行こうか、今年の抱負は?」
最年少のいとこに照準が定められる。
「ともだちたくさんつくります!」
小学生らしい、かわいらしい抱負だ。祖父はうんうんと頷きながら、その隣へ目を移す。

「今年の抱負は?」
「勉強頑張ります。」
少し緊張気味に中学生のいとこが答える。
「頑張るじゃないだろ。」
祖父は容赦ない目でいとこを睨む。お酒を飲むと手が付けられない暴走ぶりだ。
「どう頑張るんだ?」
「っ定期テスト、毎回合計400点以上取れるように勉強します。高校受験も、偏差値60以上の学校に行きます。」
いとこの手を見ると、膝の上でギュッと固く手を握りしめていた。
「それくらいは普通だな、もっと上を目指せ。」

祖父は続いて私の弟に照準を向ける。
「俺は....大学の𓏸𓏸っていう分野に興味があるから、それについて調べて勉強します。」
私たちには𓏸𓏸が専門用語すぎてわからない。
祖父は満足そうに、がんばれよ。と言う。
相変わらず、男に甘くて女に厳しい。

「それで....お前は?」
最後に、私に目を向ける。
「私は、仕事で2年目になるから、4月に入ってくる後輩に頼られるような先輩に....。」
「そんなの聞いてない。」
心の中で、ですよね。と思う。
「お前、結婚は。彼氏は。」
無遠慮な目つきで私を上から下へ見る。
「いません....。」
「お前次何歳になるんや?」
「24です....。」
別れてすぐの私には、この話題はしんどい。でも、それを言い出せる訳もなくて。
「お前な、前から言ってるだろ?彼氏はまだかって。」
「....はい。」
「24だろ、早く結婚しろ。女の幸せは結婚なんだ、女の仕事なんてどうでもいい。」
「わかりました。」
お見合いをするか?と言い出した祖父の言葉は聞かなかったことにした。

中学生になった時から、彼氏はまだかと言われてきた。
20歳から、結婚はまだかと言われてきた。
早く曾孫を見せろと言われてきた。
昔からの、時代錯誤したセクハラ発言。
これだから、正月は嫌いだ。祖父に会いたくない。

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