夢を見ていたい
「暖かいね。」
私は、彼と一緒にいる。
隣でくっついて、お布団の中で、ヨシヨシと頭を撫でられている。
冬はいい。こうしてくっついている口実があるから。
「明日仕事休みやし、2人でどっか行こか。」
「行きたい。どこ行く?」
「山とかどう。」
「いいね、ドライブしようよ。」
明日が待ち遠しい。
明日が早く来て欲しい気持ちと、今の時間を終わらせたくない気持ちが入り交じる。
「もう遅いし、寝ろよ。」
彼はそう言って、私を抱きしめ直した。
「うん。おやすみ。」
「おやすみ。」
そうして、私は眠りに落ちた。
「さむ。」
私は寒さで目を起こした。
なんとなく、幸せな夢を見ていた気がする。
どんな夢だったのか、何故かきつく抱きしめていた抱き枕を見て察しがつく。
ポツンと、抱き枕にシミができる。
抱き枕に顔を埋めて、もう一度寝ようとする。できれば、どこかへ遊びに行く夢を見たい。2人で出かけたことがなかったから。
布団を引き上げ、身体を温めようとする。でも、
「....さむいなぁ。」
1/13/2026, 11:53:43 AM