題 どんなに離れていても
姉が好きだった。絵本を読んでくれる時、優しく包み込んでくれそうな声。撫でてくれる時少しひんやりしてるけど太陽みたいにポカポカと心があったまるんだ。
でも、だんだん姉さんの寝ている時間が多くなった。
白い無機質な部屋の前には3桁のプレートの下に苗字のプレートがある。姉さんはその部屋の白いベットでいっぱい管がつながった状態で帽子を被りながら寝ている。最近は姉さんが起きている時間が30分もない。
_______そんなある日。姉さんが、言ったんだ。
『おねぇちゃん。遠くに行くことになったの。』
『ずっと、ずっ〜と、遠く。』
『雨が降った時は、雲になって。
晴れた時は、太陽になって。
夜になったら、お月様になって。
お月様のない夜は、お星様になって。』
「いろんなものになれるんだ。おねぇちゃん、
すごいね!!」
————-そんな会話をしたような気がする。それきり、
姉さんに会うことは叶わなくなった。
『どんなに離れていても、貴方を見ている。
だからね。』『幸せになってね。誰よりも。』
と指切りしたその日の夜に。
題 どこへ行こう
私は外出があまり好きな方ではない。
どちらかというと、家でなんの予定もなしにゴロゴロしていたい。
でも、最近は外に出ることの楽しさがわかってきた。
気分が落ち込んだ時とかに近場でご飯を食べるだけで
綺麗な気分になれることもある。
——-さぁ今日はどこへ行こうか?
題 物語の始まり
過程や結果は重要視されたり、重きを置いたりするけれど始まりはあんまりされないよなぁ〜って思った。
アニメとか漫画とかは壮大に始まるのに、実際は面白そうだなとか友達と一緒だからとかそういった理由が多いんだろうなと思うと、手の届かない存在の人たちも少し好感というか親近感が湧く
題 春恋
皆春恋で素敵な物語を紡いでいるのに
私が春恋で連想したのは、春よ恋という強力粉
題 未来図
今度の土曜ご飯食べに行こう。とか、今日の夜は映画を見よう。とか、ちょっと贅沢てみよう。とか
それも未来図なんだなぁ〜って思う。
今まで夢を叶えた未来の自分だとか、理想の自分とかそういう妄想じみたものだとなんとなく思っていたから。
そういった小さなことも未来なんだって思うと素敵じゃない?