辛いこと

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3/6/2026, 2:53:13 PM

ー合図ー(絆)

指先が、隣に並んでいたあいつの手を掠めた。
きっと、合図だった。
探るように絡まる指先が、互いの温もりを確かに求めていた。
滑る指先が、撫でるように位置を探している。

やがて視線が交わう。
長い睫毛を伏せるように、律儀に目を閉じるあいつの唇に、
優しくキスを落とした。
柔らかい感覚と、わずかにざらつく感覚が同時にあって、
それが癖になる。

柔らかい声が漏れる。
息が触れる。
絡んだ指先は離れ、変わりに手のひらが触れ合った。
指と指の間に滑り込むあいつの指。
弱々しく指先に込められる力。

二人の息づかいだけが、しばらく部屋に残っていた。

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たまにこういうベクトルも書いてみようかな。
おやすみなさい。23:53

3/6/2026, 9:45:19 AM

ー君はー(たまには)

お母さんは、いつも弟を贔屓する。
弟は手がかかってしょうがないって、いつも僕にぼやいてるくせに、
肝心な時ばかり弟を頼るんだ。

頼れるお兄ちゃん。
そんなレッテルを貼られて早数年。

いっつも、ずるいなぁ。
僕の大切な弟。
憎らしくて、妬ましい。
羨ましいなぁ。

どうして、そんなに愛情を注いでもらって、
どうして、そんなに成長できないの?

お母さん、僕もたまには、甘えていいよね。

「お母さん……あのね」
「いやーー!!!!」

僕の声は、弟にかき消された。

「あーもう!ごめんね、あとで聞くから」
「うん」

ずるいな。
お母さんも、酷いや。

――――――

寝る時間。

「あ!ねぇ、さっきのどうしたの?」

お母さんは、弟を寝かしつけてからいう。
その手はずっと、弟に触れていた。

「ううん、なんでもない」
「そっか」

お母さんはいつも、僕の気持ちに気づかない。
弟の変化には、すぐ気づくクセに。

最低だ。
あぁ、そして僕も。

ごめんなさい。
こんなこと、考えて。

僕は弟の寝息と、お母さんが弟に付き添っているのをみて、毛布をかぶった。

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またやったわ。すみません。今日は、12時くらいにもう一度更新します。
こんにちは。18:45

3/4/2026, 10:45:09 AM

ー部屋に残された手紙ー(大好きな君に)

もう、僕は君の前にいないかもしれません。
でも、なにかに、残しておきたいと思って、僕は今…。

支えてくれて、ありがとう。
いつも、甘えてごめんね。

書き出したらキリがない思い出も、結局みんな、この言葉に集結します。

読まれないかもしれません。
引き出しの、誰も知らないところに隠すつもりです。

逆に、見られたくないのかもしれない。
この手紙は、情熱的な愛を歌ったラブレターではないから。
いつまでも情けない僕を、
しょうがないって、思わないで。

最後になりましたが、僕は君が好きでした。
もういなくなる僕に、思われ続けるのは気持ち悪いかもしれないから…。
僕は、君が好きだって胸を張れない。

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おやすみなさい。19:45

3/3/2026, 11:56:02 AM

※ホラー注意

ー祖父母の家ー(ひなまつり)

私は毎年決まった日に、祖父母の家へ“連れられる”。
奥の部屋に決まったように並ぶ「ひな人形」。
可愛らしい造形に、胸がざわついた。

こんにちは、今年も来ました。

目を閉じて、手を合わせる。
少し暖かい日差しを感じながら、きれいに正座した。

その部屋は、日の光だけが部屋の構造を浮かばせた。
小さく開けられた窓から、光が振り注ぐ。
それに当たるようにして、ひな人形と台座が置かれているのだ。
細い光に、埃が透けて見えるのがとても好きだった。

少し哀愁の混じる祖父母の家に、変わらずにあり続けるひな人形。
それは、いつだったか、初めてこれを見た時の……恐怖。
それを忘れることを許さないかのように、静かに鎮座していた。

目線は合わない。
どこを見ているのか曖昧な、
まるで消えてしまいそうな、
理想的な顔。

今にもこの家を乗っ取ってしまいそうな、
幼心ゆえに感じた違和感は、それでも年々薄れてきている。

私はいつか、この恐怖を忘れ、このひな人形に取り入られてしまうのではないか。
馬鹿馬鹿しい妄想を広げては、首を振る。

帰り際に、祖父母が悲しそうな顔をして言った。

「ひろ子の墓参り、また行きましょうね」

“ひろ子”。
それは母の名前。
……私は毎年、連れられて…。

奥の部屋から、視線を感じた。
私は決して、そこを見ることはなかった。

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あ、ひなまつりか…。
おやすみなさい。20:55

3/2/2026, 11:25:32 AM

ー好きな人ー(たった一つの希望)

もう何年も止まった更新。

スマホが震えるたび、私は急いで画面を見る。
届くのは、どうでもいい通知ばかり。

たまに開くプロフィール。
そこに表示される

最終ログイン日:2025年 5月18日

存在を確認できない画面の向こうで、
あなたがまだ息をしているのを願い、
私は今日も布団に入るのだ。

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私の好きなフォローしてる人の最終更新日、もう10年前くらいです。私のやっているアプリは最終ログイン日が表示されません。今日も寝て、また一日経って、ふとした拍子に更新されてないかな。なかなかフォロー外せないんですよね…。
あなたもぜひ、更新してくださいね。安心する人もいますから…。
おやすみなさい。20:25

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