『Kiss』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ふりそそぐ
それは わたゆきのような
ふわふわと やさしい
天使の
祝福と
瞼の上に
ふれるだけの
おやすみの Kiss を
#1 Kiss
ある女の子は言いました。
「どこかに行っちゃうの?」
ある男の子は言いました。
「遠い遠いお星様の国だよ。」
女の子は言いました。
「お星様の国?私も行きたい!」
男の子は言いました。
「ごめんね。連れて行けないや。」
女の子は言いました。
「えーーーーなんで??私も行きたいよー」
男の子は言いました。
「いつかは来れるさ。でも、すぐに来ちゃダメだからね?」
女の子は言いました。
「うーん、わかった。でも寂しいよーもう一緒に遊べないの?」
男の子は言いました。
「そうだね。僕も寂しいよ。でもね、ずっと一緒だよ?」
男の子は女の子の頬にキスをしました。
「これがその印!またね!」
女の子は言いました。
「?…うん!バイバイ!」
ある女の子は言いました。
「ここはどこ?」
ある男の子は言いました。
「お星様の国だよ。」
女の子は男の子の頬にキスをしました。
「私も来れたね!」
【Kiss】
ライブでの推しからの投げCHUなどのファンサ.
悲鳴をあげたり思わずしゃがみこんでしまったり
とびはねたり何もいえなくなってしまったり。
嬉しいことに変わり無いけど喜び方は
その時その時で変わっていく。
アリツアの「strawberry Kiss」の時、
中央ステージの近くだった時がある.
「狙いさだめて…ばんっ!🫧🔫」と
撃たれた時は本当に心臓撃ち抜かれたなぁ.
すとめも9の幕張公演。
「AqourKiss」で初めて推しのダンスを見た時の感動
私にとってキスもハグも恋人との想い出より
推しとの想い出の方が大きい大切なんだなーと.
何十年先の未来でもこの好きを大切にしていきたい。
初キスまだです!
まあ自分には一生縁のないことかもしれません!
HAHAHA(泣)
あー白馬の王子様ぁぁぁぁ
早く迎えに来てくれよぉぉぉ
仕方ない……妄想で我慢するか……
非リア悲しいよー
特段嫌いでは無い。
妙に熱を帯びた視線をこちらに向け、ゆっくり私の分けた前髪を少しぎこちなく耳にかける
今からする事への許可を取るように目線を合わせ私も拒否するつもりがない事を目で伝える
触れた瞬間ではなく間が空いて唇に感覚が伝わり多幸感に包まれる
目を開けていいものか唇は乾燥していないか余計な事を考えながらも直接的な愛情表現に酔い、思考が纏まらなくなる
向きを変え、たまに離れて呼吸を整えながら相手の顔も伺う
歯の羅列を舌でなぞられ上顎の敏感な所を刺激される
舌を絡ませ、悩ましい声を自分の頭の中で反芻し気が狂いそうになる
異性の分厚い舌を健気に受け止め、口いっぱいに愛しい人を感じる
なんて官能的且つ単純な幸福なのだろう
私はそれが嫌いでは無い
キスしたいっていう欲求はどこから来ているんだろう?
性欲は動物の生存本能としてわかるんだけど、キスしたい欲は性欲とは別だよね?
例えばドラマとか映画とかマンガとかのキスシーンを一切見ずに育ったらキスしたいっていう欲求はわくんだろうか?
キスに関する情報を一切インプットされずに育ったらもしかしたらキスしたいっていう欲求はわかないのかもしれない。
でも、そんな状態でもキスしたらやっぱりドキドキすると思う。
ドキドキしたいな。一緒にドキドキしない?
kiss
走る 走る どこまでも走る。
あの 黒い影が見えなくなるまで
仲間の元に行き着くまで....
私 獣人 草食型 シロウサギ
(♀) 名前アリス
私 アリスは、今 肉食獣に追われている。
早く 早く 群れの皆の所に...
でないと私は、殺されてしまう...
俺は、足を速めた 草食獣とは、
失礼千万の奴が多い。
ちょっと近づいただけで 食われるとでも
思うのか全速力で逃げて行く
基本 空腹の時しか 狩りは、
しないと言うのに
仮に空腹だったとしても あんな小さい
シロウサギなど狙うか
普段ならそのまま放っておくのに
何故かその時は、無性に腹が立ち
気付けば 追いかけていた。
俺 獣人 肉食型 ハイイロオオカミ
(♂) 名前ヒイロ
俺は、何故追いかけているんだろう....
何でこんなに意地になっているんだろう...
ただあいつが俺の姿を見て怯えて泣くから
悔しくて....
何で悔しいんだろう....
せめてあんなに恐がられるなら
人型で姿を現せば良かったと胸の中で
小さく後悔した。
何で私を追いかけて来るの?
こんな小さな身体の私なんて食糧にもなりはしないのに....
あの時 人型になって木の実を拾っていた
私は、ハイイロオオカミの姿を見て
不必要に怯えてしまった。
そのまま 何の気なしに 澄ました顔をして 通り過ぎていれば やり過ごす事が
出来たのに...
本能が危険を察知し我慢する事が出来なかった。
私は、獣型に姿を変えて 一目散に
逃げ出した。
もう少しで 私の仲間が居る村に入る
もう少し もう少し 後 少し
その時 ひょいっと首根っこを持ち上げられ 私の身体は、宙に浮いた。
気付けば、私は、人型の手の中に居た。
灰色の髪に 切れ長のブルーの瞳
均整の取れた 身体付きと 綺麗な顔をした 美青年が私を見上げていた。
そして... 「つかまえた...」その言葉に
私は、ぴくりと体を震わせる。
(あのハイイロオオカミだ...)私は、
あのハイイロオオカミの人型の姿だと
感知した。
私は、彼の手のひらからジャンプして
距離を取る。
気付けば私も対抗する様に人型に姿を
変えた。
俺は、あのシロウサギが自分の群れが居る
村の方に逃げ込むのだと察知し
何故か心に焦りが生まれ
気付けば 無意識に人型に姿を変え手を
伸ばし... 「つかまえた...」思わずそう
呟いていた。
するとシロウサギは、びくんと体を跳ねさせ 俺の手のひらからするりと抜けて
ジャンプし 俺から距離を取る
その瞬間シロウサギは、人型に変化した。
その姿を見た瞬間 俺の動きは刹那
止まった。
白く絹の様に滑らかな長い髪の毛
赤く燃える様な瞳 白魚の様な瑞瑞しい肌
その白い肌が映える様にぷっくりと膨らむ
桜色の唇 そのどれをとっても俺の目を
惹き付けた。
俺は、思わず手を伸ばし彼女の腕を取った。
彼女は、抵抗する様に 俺の手から逃れ様と自分の腕を俺から引き剥がそうとする。
俺は、逃がしたく無くて余計に手に力を
込める。
彼女の身体を俺の正面に向かせ
おどおどした彼女の視線を彼女の顎を
持ち上げて俺に向かせる。
すると 彼女の眦がキッと上がり
涙目になりながら俺を睨む。
俺はその視線を受けても何故か彼女を
離そうとは思え無かった。
すると彼女の口が動いた。
「・・・約束して私を食べたら他の仲間には手を出さないって!」
俺は、内心で、首を傾げる。
彼女は、何を言ってるんだろう...
元より俺には彼女を食べる気など最初から無い....
じゃあ何で俺は、彼女を追い掛けたのだろう.... 彼女が逃げるから・・・・
肉食獣が草食獣を追うのは、本能だから....
俺が自分の気持ちに戸惑っていると....
彼女の後方から 「アリス!」と声が
聞こえる。
彼女は、声のした方に振り向き駆け出そうとする。
俺は、思わず彼女の腕をまた強く引っ張り
彼女を俺の方にまた向かせる。
彼女は呆けた様な表情になり桜色の唇を
開けて俺を見上げる。
俺は、彼女のその表情から目が離せなくなり 気付けば 彼女の上を向いた唇に
自分の唇を重ねていた。
仲間の声が聞こえて私は、思わず気が緩み
足を踏み出し駆け出そうとする。
すると腕を後方に引っ張っられ
正面を向いた時には、綺麗な青年の顔が
其処にあった。
私は、気が緩んでいたせいもあり思わず
呆けた顔をしてしまっていた。
私が気付いた時には、青年の綺麗な顔が近くにあり そうしていつの間にか
私の唇は青年の唇と重なっていた。
「っ・・んっ・・・」私は、息をしようと
唇の吐息の隙間から必死に藻掻く
だけど甘い息遣いに翻弄され身体の熱が
上がり 思う様に抵抗出来なかった。
気付けば、私は、地面にぺたんと尻もちを
付き 立てなくなっていた。
青年はいつの間にか消えて居た
その内仲間達が私を見つけて 座り込んで居る私を心配し 覗き込んで来た。
私は、「大丈夫....」と仲間達に小さく
伝え 立てなくなっていた足を
仲間達に支えられながら 皆と一緒に村に
帰った 途中 皆に気付かれない様に
熱くなった顔を 手団扇で扇いで冷ました。
(あのハイイロオオカミは一体何だったんだろう.... 私を食べ様としてあんな事を
したんだろうか....
けど何故だろう.... 唇を重ねられたあの
瞬間だけは、あのオオカミの事が怖く
なかった....。)
私は、無意識に指を自分の唇に充てた。
俺は逃げる 誰も来ない所まで....
そうして息を切らし立ち止まる....
(俺は やっぱりあのシロウサギが
食べたかったんだ....)
俺は、唇の熱を指にも残そうと自分の唇に
触る。
口角が上がるのを自覚して
俺は、人型から獣型に戻り
山道を駆け上がり 自分の住処に戻った。
May I kiss?
聞いた方がいいのか
聞かずがよいか
あなたが私にだけキスしてくれるなら、私はあなたを許します。
浮気癖を直してください。
この言葉を伝えたのは、これで何回目だろうか。
あなたは、いつも他の女を口説いてはどこかへ行ってしまう。
どうして。
私達、付き合ってるよね?
なんでこんなことをするの?
私を見てよ。お願い。
今日の18時頃とあるアイドルグループの一人がファンと見られる女性に胸を刺され、意識不明の重体となっています。
女性は、浮気癖を直してほしかったと語っており、犯行を認めていると警察が明らかにしました。
タイトル:kiss
Kiss。ファーストキスはレモンの味なんて言葉が昔あったけどあれって元ネタなんだったんだろ。調べたら昔の歌からか。どうでもいいな。
どうでもいいからジャンプの感想でも書くか。でもなんでか知らないけど最近ジャンプの熱がなくなってきてる。そのうち感想も書かなくなるかもな。悲しいね。
まずは呪術だな。呪術がある週はやる気が出るぜ。最初に読んで思ったのは無限の剣製だこれ、だった。ネットでも同じような感想が多くてトレンドにも入ったらしい。
ああいう荒れた場所に剣がいっぱい刺さってるのは絵的にいいね。画力の高さもあってかっけーってなる。どう決着するのか読めないから楽しみ。
次は鵺。今週は本格的なバトルに入る前の導入みたいな回かな。部位欠損の描写があったけど治せるのはわかってるから安心して読める。いいね。
最後はままゆう。なんかネットを見る限り打ち切りは回避したっぽいな。今週の話も余裕を感じさせるものだったしよかった。
新しい勇者は来週まで持ち越しだけどどんなキャラだろう。ミネルヴァが抜けちゃったしこのキャラは大事だろう。人気キャラを期待しておこう。
そういえば今日は寒かったな。雪ふるかもって話だし大変だ。でもあんまふる気配はないから大丈夫だろう。多分。
スマホに夢中の君を見つめる
返信の相手が誰だとか本当は気になるけど言わない
それを聞けるほどちゃんとした関係ではないから
俺の視線に気づいたのか、俺を見た君は目が合ったことに驚いて笑っている
俺はうまく笑えなくてつい素っ気ない態度を取ってしまう
でも君はわかってるんだ
俺が嫉妬してるって
拗ねて君の事が見れないって
だからいつもみたいにふふ…と笑って俺にキスをする
嗚呼、本当に…本当に…君はずるい
«kiss»
子どもとドラマをみていて、キスシーンが現れるとなんだか気恥ずかしいことあるよね。
ここ数年韓流ドラマにはまってるけど、日本のドラマと比べてちょっと濃厚…😍
1人でこっそり観てもりあがってるの私だけ???
もう何年もご無沙汰だわ✺⋆* (⸝⸝⸝´▽`⸝⸝⸝)⋆*✺
kiss
「キスって、なにぃ~?」小4女子
「……」塾長(26歳独身)
心の中で俺
「ちゅー学生になったら、わかるかもよ~」
92 作目
♡もっと読みたい 1008 突破ありがとう記念号
子供の頃、赤ちゃんは男女が一緒の蒲団で寝ていると自然に出来るものだと思ってた。
大人はコウノトリが籠に赤ちゃんを入れて運んでくると教えてた。
キリスト処女懐妊。赤ちゃんの基は子宮に向かって少しずつ進むんだって!
指一本女性に触れてはいけないは正しい! 二人で寝ているだけで妊娠しても不思議ではない! 92作目
徳博😙 追記
20年ほど前か、アメリカで玉金(精巣)をピストルて撃たれて、その玉(ピストルの)が突き抜けて向かいに居た女性の子宮を直撃!その後妊娠、二人は結婚したそうな!
追記2
思い出した!
自分は小4の時、教室の前の扉から出て右に曲がった瞬間、同じクラスの女子に出会い頭にぶつかって唇💋と唇💋が当たった。
誰にも見られなかった!女嫌いで通っていた。手水場が直ぐ横にあった。唇💋と唇💋のまわりを水道の蛇口を一杯開けて必死に洗った。今思えばそんなことしなくて良かった。可愛いかっのにね!
その子は立ちすくんで感動していた!あとで思ったけれどワザとkissされたみたい。モテたから、他の女子たちからも、あとを追けられたりしてたから!
Kissっていう名前のね、女性向け漫画雑誌があったの。なんだか大人の仲間入りができる気がして憧れて読んでみたけれど、出てくる登場人物の誰のことも幸せそうに思えなかった。
中学生。今だって随分とツラいのに、これで大人になれるのかって思ったし、大人ってのはヒトの不幸を見て楽しむモンなんだなと思って、あの頃はしばらく親の顔が見られなかった。
けれどそれと同時に、自分だけが不幸なわけじゃない気もしてね。安心するためにたくさん不幸な漫画を読んだ。
あれからいくつかして、ヒトの不幸なんかどうでも良くなるくらいの冷たい経験も積んでね。今ふとKissを読んでみると、登場人物に対してあーだこーだ文句を言いたくなってくる。
たぶん私、本来の漫画の結末よりももっとこの子を幸せにしてあげられる気がして……今日も自信過剰に生きてるの。
お題:kiss
・思い浮かばなかったので曲パロです。
題名:カラクリ逃亡劇 作:夏山よつぎ
*:.。..。.:+・゚・*:.。..。.:+・゚・*:.。..。.:+・゚
これは、私の物語。
開演の合図がなってから、幕が閉じるまでの。
長くて短い、私の人生。
*:.。..。.:+・゚・*:.。..。.:+・゚・*:.。..。.:+・゚
うまれたときから、へいたいさんがいっぱいいた。
きょうもへいたいさんは、あっちにいったりこっちに行ったり。
「たのしそう、わたしもまぜて!」
でも、だれもわたしをまぜてくれなかった。
ひどいよ、みんな。
わたしだって、みんなとあそびたいのに。
*:.。..。.:+・゚・*:.。..。.:+・゚・*:.。..。.:+・゚
「お母さまなんかきらい!!」
そう言って、うら口から外に出た。
だって、お母さまがわるいんだもん。
わたしのこと、お外に出してくれないから。
わたしだって、お外にいってあそびたいのに。
はしって、はしった。
気がついたら、知らないばしょにいた。
絵本で見たまち。
だけど、ひとがいない。
なんでみんないないの……?
これじゃ、わたしとあそべないじゃん……。
「ここにいると、あぶないよ」
こえがきこえた。だれかいるんだ!
「こっち!」
まがりかどをまがったら、手を出された。
手をつなぐと、ひっぱられる。
いつのまにか、お空にはひこうきがとんでる。
ひこうき、はじめて見た。
「大丈夫?」
「うん! 大丈夫! それよりいっしょにあそぼ!」
「……うん!」
「ねぇ、名前、なんていうの?」
「ぼく? ぼくは××!」
「××くん! 覚えたよ!」
*:.。..。.:+・゚・*:.。..。.:+・゚・*:.。..。.:+・゚
あれから15年。終戦は、来なかった。
今も、沢山の兵士が戦いに出て、勝って、敗れて。
10年前に見たものの正体がすべてわかった。
……いい気ではない。
お父様方は、言うんだ。
「これは正しい戦争だ」
って。
隣の国との戦争は、おさまるどころか激しくなる一方。
あの少年は、無事だろうか。
また、会いたい。
でも、名前忘れちゃったから。
きっと、会っても気が付かない。
……。
「あぁロミオ! ロミオよ! 貴方はどうしてロミオなの? そのロミオという名前をお捨てになって! そうしたらわたしも、この名前を捨てるわ!」
うろ覚えの『ロミオとジュリエット』。
すごく感動したの、ジュリエットの考え方に。
多分私は、彼のことが好きなんだ。
だから、きっと……。
*:.。..。.:+・゚・*:.。..。.:+・゚・*:.。..。.:+・゚
ラブレターを送った。
10年前の、あのときの絵を描いて。
でも、いつまで経っても返ってこない。
あたりまえよ。こんな戦争の中じゃ。
きっともう、灰になっているわ。
もう、会うことは出来ない。
すごく、悲しい。
でも、仕方ないのよ。
愛じゃ国境は越えられないの。
*:.。..。.:+・゚・*:.。..。.:+・゚・*:.。..。.:+・゚
「返ってきた! 本当に、彼からなのね!」
手紙には、告白の返事、戦争について。
そして、最後の1文。
『僕等が奪い合って手に入れた物ってなんだろう』
この文が、頭から離れない。
この文がいつも、頭をよぎるの。
やっぱりこの戦争は、正しくなんてない。
今だって、人が亡くなっているんだもの。
この戦争は、早く終わらせなくちゃいけない。
*:.。..。.:+・゚・*:.。..。.:+・゚・*:.。..。.:+・゚
「いい加減認めて!! この戦争を続けてたってなんの利益もないの!!」
でも、両親も誰も認めてくれない。
もう、諦めよう。
戦争を終わらせられないのなら、私と彼で幸せになってみせる。
でも、ここにいるだけじゃ幸せが掴めないのなら。
家を飛び出る。
周りは血の海。
今まで見ないようにしてきた現実。
少しだけ記憶のある景色につく。
「君達!! 早く!!」
懐かしい顔が見える。
あぁ、貴方は何1つ変わっていない。
初めて会った、あの日のままだ。
「ずっと、貴方に会いたかった」
Kiss
くちづけや 交わす吐息と 止まる言の葉
「どなたか、私とKissをしてくれませんか」
1人の女性が、街道を歩く男性に1人ずつ声を掛けていく。
とても美しい女性だった。
声を掛けられた男達は、みな驚いた様に目を開き、少し考えると、どこか恥ずかしげに、どこか遠慮がちに首を横に振った。
その様子を見ていた私は、せっかくあんな美しい女性とキッスが出来るのに馬鹿だなぁと思った。
女性は道ゆく男達に順番に声を掛けていく。
いよいよ、次は私の番だ。
当然、私の答えは決まっている。
濃厚なKissを、夜が明けるまでしてやろう。
なんなら、場所を変えたっていい。
などと考えながら、胸を踊らせ女性がこちらに来るのを待ち構えていたのだが、
女性は私を素通りして、後ろを歩く男性へと声を掛けていった。
『Kiss』
新幹線に乗って、恋人の元へと向かっている。
遠方に住む恋人とは月に二度ぐらいの頻度で会えていたのが、流行り病が猛威を振るいに振るったせいで気軽には会えなくなってしまった。テレビ電話で連絡を取ってはいたけれど画面越しでは手も繋げないし抱き合えもしない。数年に渡る流行は互いの想いを募らせていった。
テレビや新聞で流行り病の扱いが引き下げられると発表されたその時に手配した新幹線がゆっくりと駅のホームに停車する。改札口で待っていてもよかったのに、恋人は降り立ったホームで待ち受けていた。お互いを確かめ合うように抱き合い、画面越してもマスク越しでもないキスをする。二人の間に涙の匂いが漂っていた。
(※百合注意)
彼女の熱が唇に残っている。
「どう? チョコレートの味した?」
こちらを見つめる彼女の視線から逃れるように、私は顔を逸らす。唇からの熱が頬へ、鼻先へ、耳の先まで広がっていく。
外は今年初めての雪が降り始めている。
「なに、してんの」
やっと絞り出せた声は、びっくりするほど情けなくて。
「かわいい」
「やめて」
再び顔を近づけてくる彼女を押し除けようとする。
「誰か来ちゃうよ」
「来ないよ」
「なんで」
「みんな雪に夢中だから」
昼休み。北校舎隅の生徒会室。校庭の喧騒が遠く聞こえる。降りしきる雪が私たちから音を奪っていく。
「誰も見てないのに、いつまで生徒会長の顔してるの?」
「やめて、城山さん」
「香奈って呼んで。昔みたいに」
彼女が私の頬に触れる。触れた場所が痺れそうになる。
彼女の吐息は甘い香りがする。
【お題:Kiss】