『I LOVE...』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
舞台のまもの とらわれもゆる翠の衝動
捧ぐ魂 アイに焦げつく
I LOVE...なんて気恥ずかしいから
言うと冗談みたいになってしまう
真剣に言うなら「愛してる」の方がいいのかなぁ
【I love…】
「愛してる」
そう言ったら
君は何を思う?
嬉しく思う?
戸惑う?
嫌になる?
君も同じ気持ちだったら
何回でも言うよ
「I love…you」
「I love...」
「What do you like ?」
流暢な英語で、君が問う。放課後の教室には、君と僕しかいない。
「アイ ラブ...」
明らかになれていない発音で僕は言葉を紡いだ。
「違うよ!likeで聞いたんだからlikeで返さなきゃ!」
仕方がないな、と言わんばかりの表情を浮かべながら、細かく君は指摘する。それでも僕はその指摘を無視した。
「I love ...」
「だから……」
「you」
さっきよりも綺麗な発音で言えたと思う。君は困惑した顔をして、僕の言った意味を理解したのか段々と顔が赤くなっていった。きっと僕の顔も君と同じくらい赤いのだろう。
異国の言葉に想いをのせると少しだけ伝える勇気が出た。
夕日に照らされる教室に、君の「ミートゥー」というか細く震えた声が響いていた。
一つを選べと言われて即決だった一つと、選べなくて迷いに迷って手にとった一つはどちらも同じ一つで
プロセスの差など無意味な私の選択だけが結果だ
: I love...
月が綺麗だね、なんてこと言われるとは思わなかった。
あなたが私のことを好きなんじゃないかって時々感じてたけど、きっと気のせいだと思っていた。
だって、わたしたちそんなに仲良くないし。たまにグループで遊ぶ時に話をするぐらいだし。だから、へんな勘違いしたら失礼だよねって思ってた。
なのに、たまたまいっしょになった帰り道で、急に立ち止まって空を見たかと思ったら、顔を赤くしてそんなことを言うなんて。
なんて答えればいいのか分からなかった。適当に流すには数秒が経っていたし、あなたはカバンを抱きしめて俯いてるし。
女の子同士だよって言えばよかったのかな。でも、そんなことも考えなかった。考えられなかった。
友人と恋愛の話になった
僕に好きな人はいない
言った瞬間
脈無しな貴女の姿が浮かぶ
諦めよう
そう決めても
まだ浮かぶのは
どうしてだろう
題:I love...
わたしは あいする
かわいらしい ぬいぐるみたちを
わたしは あいする
あなたを ずっと
わたしは あいする
うつくしい しぜんの いとなみを
わたしは あいする
じぶんの じんせい すべてを
すべてを ぜんりょくで
ILOVE…
そう好きなもの。
多分、音楽。本。言葉。
でも話すのは得意じゃない。
弟に「耳が聞こえない世界に帰れ」と言われた。
胸がぎゅっとして、
一気にやる気がなくなった。
ここにいていいのか、わからなくなった。
好きとは簡単に言えるのに
愛してるになると急にハードルが高くなる
思ってないわけじゃないし、そりゃあ世界中で1番大切だけども
愛してるって嫁さんに言ってる?
昼休みに同僚から言われた言葉に今までのことを真剣に考えてみたけど、片手で数えられる程しか言ってないことに気づいた
しかもうち2つは何かしてくれた時に冗談でありがとー愛してるよーってやつだ
言われたいのかな…言ったらバカにされそう…
ネガティヴな考えのまま開けた冷蔵庫にあったのはホールのチーズケーキ
俺の手に持ってるのも同じチーズケーキ
え?って思ってる俺の後ろから覗き込んだ奥さんは腹を抱えて笑った
そのチーズケーキ好きだから買ってきたんだよねと
俺も好きだと思ったから買ってきたんだよって返したらめちゃめちゃ笑ってる
え?なんでよ、俺必死で小さく切って冷凍保存まで考えてるのに…
不満そうな顔してたら奥さんは笑うのをやめてこーゆう時愛されてるって思うんだよねって
…え?チーズケーキで?って言ったら違うよーと頬を膨らました
私のこと考えてくれてたってことでしょ
んふふー愛されてるーって奥さんは機嫌良さそうに鼻歌を歌った
今日と明日はチーズケーキパーティーだね!って
保存する気はないらしい
食べよ食べよっていそいそと準備する奥さんの後ろで僕はムズムズとした感情を抱える
こんなことで喜ぶ奥さんが好きで、こんな小さなことを大事にしてくれるから、それを俺も大事にしたいから一緒にいたいって思ったこと、思い出した
言葉にするのは上手くないし、伝えるのは苦手だけど
不器用な愛を汲み取るのが誰よりも上手くて、それでいいんだよって言ってくれる人
ああ、ほら俺にはこの人しかいないんだ
ケーキをめちゃめちゃ大きく切る奥さんの後ろで小さく小さく聴こえて欲しいような聴こえてほしくないような声で
愛してます
振り向いた奥さんが微笑んだのは聴こえたからかつまみ食いしたチーズケーキが美味しかったからか
「I LOVE …」
後に続く言葉は何なんだろう?
相手に考えて欲しくてあえて言わなかったのか。
それとも、言いたい言葉は決まっているのに、気持ちが溢れすぎて何も言えなくなったのか。
言葉にしても、しなくても。
そこにあるのは、変わらない、尊い気持ち。
「I Love...」
愛してるって言ったら、愛してるって返って来るのかな?
その愛は同じもの?
同じ方向を向いている?
Likeは好き。
Loveは大好き。
そんな人もいるよね。
自分もそうかも?
色んな形があるよね。
「街へ」(2026.01.28)
会いに行こう。
大好きなあなたに。
そこは、昔からある楽しい思い出が溢れる場所。
『いつもの場所で!』
気軽に会えて、集まれる場所。
たくさんの人で溢れていて、賑やかで、でも静かな場所もある。
さぁ、繰り出そう。
あなたが、待っている。
I LOVE 〇〇
〇〇に入る文字は
言うまでもなく
ねるねるねるね
なのだ。
"「愛してる」"
なんて言葉だけなら簡単に言える。
そう思ってしまうほどに、僕は不安なんだ。
ねぇ、もし僕の命がもう儚いって言えば…
…――もっと、一緒に居てくれるのかな?
「I LOVE...」
愛する、とは何か
ありのままのあなたの、
ありのままを抱きしめること
分かりあえないことも、
その違いを笑いあえること
あなたが幸せだと言うときに、
わたしも幸せだと思えること
いつか来る終わりの日に、きっと
あなたと過ごせたことを嬉しく思うこと
もしかして、これが愛なんじゃないか、と
なんでもない日々のふとした時に思うこと
『I Love...』
I Love...続く言葉はなんだろう
そんなものひとつしかないけれど
私はまだ口には出来ないみたい
最近よく、あの子の顔がちらつくんだ。
彼女と同じく大好きなクリームソーダを買う時。
雲一つない真っ青な空を見かけた時。
彼女の仕事場を視界に入れた時。
どうしても、彼女の笑顔がちらつく。
ひとり寒くて、疲れて、寂しくて。
笑顔になれない時に限って、偶然の糸が紡がれて彼女の笑顔を見ることがあるんだ。
一回じゃなくて。
そういう回数が続くと自然と彼女を捜しちゃう。
彼女を思い出すと胸が暖かくなる。
自然と笑顔になっちゃうんだ。
彼女のことは、きっともう特別なひとなんだ。
おわり
六二三、I LOVE……
ILove…(オリジナル)(秘密の手紙続編)
俺は最期の手紙配達員の見習いをしている幽霊だ。
心残りがあって成仏できない人の心残りを手紙にして相手に届ける仕事だ。
指導員から聞いた話だと、幽霊が悪霊化するのを防いだり、魂の循環を円滑にする効果があるらしい。
知らんけど。
仕事はその指導員からスマホに連絡が来る。
今日のお相手は綺麗な女性だった。
たぶん30歳くらい。
愛している彼に言葉を残したいと言う。
手紙の内容は俺の幽霊スマホ内の専用アプリに吹き込んでもらう仕組みだ。中身を知られたくない人は俺から離れての録音も可能。
彼女は隠れて録音した。
愛の言葉なのだろうから当然だ。
出力ボタンを押すと、現世の人間が触れることのできる紙の封筒が空中にポンと現れる。
「お願いします」
彼女はにっこり微笑んだ。
「承知しました」
俺は意気揚々と飛び上がった。
宛名の相手の居場所は、スマホ内の専用地図アプリにマークがついている。俺はひとっ飛びして、マンションの一室、玄関前に降り立った。
このタイミングで地に足をつけると、俺は少しの間だけ対象に見えるし触れられる状態になる。
不思議だ。
チャイムを鳴らすと、訝しげな顔をして、30歳くらいの若い男性が出てきた。
「あ、すみません。お届け物です」
すかさず封筒を渡す。
ポストへの投函は厳禁だ。
彼は不審そうな顔をして真っ白な封筒の表書きを見て、裏書きを見て、瞬間、
「うわあああ!?!?!」
化物を見たみたいな勢いで、手紙を宙に放り捨てた。
俺はそれをはっしと受け止める。
亡くなった方からの手紙というのは確かに気味の悪いものかもしれないが、それにしたって恋人の手紙にこの態度はない。
俺は少しムッとして、手紙を再度押し付けた。
彼は頑なに手を後ろにやって拒否する。
「いや、受け取ってくださいよ」
受取拒否は初めてなのだが、このまま渡せないとどうなるのだろう?
途方にくれていると、彼は今度は勢いよく俺の手から手紙を抜き取ると、
「こんなもの!!」
と、ビリビリに破りだした。
「あ」
手紙は音声なので、破くと再生が始まる。
それは、こんな具合だった。
「愛しい愛しい伸くん!私は死んでしまいました!何でかわかる?あなたが死ねと言ったから。気持ち悪い、あっち行けと言ったから。私はあなたのことが大好きで大好きで、ひと時も離れていたくないくらい大好きで、だからいつも見守っていたのよ。変な虫が寄りつかないよう露払いもしてあげてた。聡美も優子も貴美代も香澄も全部、ぜーんぶ。だって私、あなたの事が大好きだから。愛してる。私が絶対幸せにするからね。あなたが死ねって言ったから願いを叶えてあげたの。ふふふ、だから、これからずっとずっーと一緒にいられるね。いつでも側にいるからね。ずっと私を感じていてね」
「うわ」
俺は思わず呟いていた。
彼は耳を塞いで震えている。
「恋人…じゃなかったんですか?」
「…馬鹿いえ、ストーカーだよ」
そうか、あいつは死んだのか、と、彼は疲れたように笑った。
遠くの空で、キャハハハハと狂ったような笑い声がする。おそらく依頼人が、手紙に気持ちを吐き出すだけでは足らず、遠くで顛末を見守っていたものと思われた。
幽霊にしか聞こえないその声も、彼には何か感じるものがあったようで、びくりと身をすくませると、そそくさと家の中に戻って行った。
ふたりの間に何があって、どちらが悪いとか、どちらの言い分が正しいとか、俺にはわからない。
悪霊と化して彼を襲うくらいなら、このくらいで満足して成仏してくれた方が良かったのかもしれないが、彼の方に全く落ち度がなかったのだとしたら、ただただお気の毒だ。
ただの呪詛のようなものを届けてしまった。
他に方法はなかったんだろうか。
俺は悶々としていた。
こんな最期の手紙もあるんだなと複雑だ。
仕事を終え、居候させてもらっている家にフラフラ帰り着くと、家人は俺の帰りを待っていた。
俺を見ると嬉しそうにパッと笑顔になる。
「あ、かずくん、お帰り」
「……ただいま」
「…お疲れだね?」
覇気のない俺の様子で何かあったと察したようだが、個人情報に厳しい仕事だと理解してくれているので、いつも突っ込んでは聞いてこない。
俺は口が軽い方なので、とてもありがたかった。
「うん。まぁ」
「かずくん、幽霊ってお風呂入れるんだっけ?今日柚子が手に入ったから柚子風呂にしてみたんだけど、どうかな?」
幽霊は色々透過してしまうが、匂いや温度などはやんわり感じる事ができるので、柚子風呂は大変興味深かった。
俺は仕事のモヤモヤがすっ飛んだ気持ちになって、
「いいね!入る!一緒に入ろ!」
と言った。
「え?一緒に?」
「おうよ。風呂ならシャワーの刺激も試してみたいし。蛇口捻れないから助けてよ。いや〜昔を思い出すなぁ」
「ええ〜やめてよ。一緒にお風呂入ったのなんか小学校低学年くらいの時の話でしょ。かずくんの方が絶対良い身体してるから嫌だ」
「なんだよ、いや?うん、俺、服脱げるのか?服、水に濡れると思う?試した事ねぇな。うん、おっ?なんか脱げそうだな」
「ちょっと!脱ぐなら浴室行って!」
とても嫌そうにそう言うけれど、俺は知っているんだ。彼はとても優しいので、風呂場で助けて欲しいと叫んだら来てくれるに違いない事を。
(愛だな。愛)
俺は嬉しくなってニマニマしながら風呂場へ飛んだ。
柚子の良い香りがした。
愛してるって言えるほどのものに、まだ出会えてないの