『20歳』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【20歳】
20歳までもうちょっと
もうちょっと
もうちょっと
今の私を支えてくれるお父さんやお母さんも
20歳だった頃があって
おじいちゃんもおばあちゃんも
その前の…
ひいおじいちゃんもひいおばあちゃんも
その前の…
例えばこんなふうに祝ったのかな?
大人の入り口である20歳だけど
私も子どものヒトリだということ
忘れないでいたいな。
20歳になって久しぶりに同級生とお世話になった先生にあって『あぁ…懐かしいな~』と想うだろう。
中学生の時にいろんなことがあったななどと皆で楽しく食べたり呑んだりするだろう。
20歳
成人式
ありのままで出席する
旅立つ姿で
高校の制服を成人式で着て出席した
でも・・・
周りの反応は無い
みんな友達との会話を楽しんでいた
・・・さみしい
あ!仲の良かったミサトちゃん!
きれいになったなぁ~3年ぶり
私のこと覚えててくれたんだ
手を降っても答えてはくれなかった
そう・・・それもそのはず
・・・彼女が手に持っていたのは私の遺影
そう、私は3年前、事故で死んだ。
そう、下校途中の出来事だったよね、ミサトちゃんと一緒だったよね
魂だけの状態っていうのかな?
心はずーっと地元を離れず彷徨っていたとおもう。
でも、うれしい。こうして覚えててくれたんだね
ミサトちゃんが、同級生達と嬉しそうに懐かしそうに話している
うれしいなぁ
ミサトちゃんがふと、こんな話をしているのを聞いた
「今日はカナコも一緒に出れて良かった!」
もうそれで何もかも満たされた気分になれた
・・・生まれ変わってもまた友達でいてください。
大人気ないまま20歳になった。
八方美人で自分の言いたい事を呑み込んで、相手の顔色伺って相手に合わせて、
もうそんな自分はいない。
笑っとき三日月みたいに
細くなるあなたの目を
拗ねたときひよこみたいに
とびでる唇を
照れたとき桜桃みたいに
染まる頬を
泣きそうなときビー玉みたいな
大きな涙を必死に我慢する
あなたを
記憶のなかで
永遠に願う
幸せを
また、会うときは
一緒に繋ごう
秒針は動かなくても
#20歳
20歳
「楽、20歳おめでとう」
「ありがとな」
「ひと足先に大人だね」
「そうだな」
隣り合って座ってチン、とグラスを向かい合わせて乾杯をする。翡翠はトニックウォーター、楽はビールをごくりと口に含み、「これってうめえのかな、よくわかんねえな」と眉を顰めた。「大人の味?」と笑った翡翠が問いかけると、「まあ、子供の味ではねえかな」と伝染したように顔を綻ばせた楽が翡翠に顔を寄せ頬にキスをする。これ口にしたら未成年飲酒かな。そうかもね。くすくすと笑いながら、20歳と19歳はぴたりとくちびるを合わせた。
言葉を何か欲しているような
その間がどうも寂しく理知的に見えたので
僕はにいちゃんが大すき。だから、すぐに後は追わなかったよ、この酒を煽るときまでずっとずっと我慢してきたの。
「にいちゃん、やっとお酒を飲める歳になった」
手のひらくらいの大きさの骨壷に収まった、軽い骨に向き合って笑う。そして、その内の小さなひとつをつまみ、手のひらにのせる。うっとりと、そのなめらかで優しい色に目を奪われる。
それを思い切りわるく指の腹で潰す。ほろほろといちどに崩れるものだから、手のひらが粉まみれになる。ざりっと生命線の溝に砂利サイズの粒が埋まるような心地がする。それがどんどん皮膚に沈んでいく。
酒。
目先にある、瓶に詰められたウイスキーの液は琥珀を閉じ込めたようなあたたかい色味をしている。
それにさらさらになった骨を注ぐ。冷える。掻き混ぜる間もなく、ぐいと勢いわるくそれに口を付ける。少しこぼれる。がんと殴りつけるような痛みが肌に刺さる。身体の芯をガスバーナーで熱されるような、直接的で攻撃的な酔いに支配され、溶けるように背から畳に崩れる。少し粉っぽい味のそれが舌に張り付く。ウイスキーの黒いラベルみたいに綺麗に、鬱陶しく。覚束ない頭を無理に起こし、唇を寄せ、喉仏を隆起させ、せかせかと酒を煽る。こんな痛みが、苦しみがすべて嬉しい。浴びるように痛みを乞う。それを幸せだと思う。
あの日ふたりで頬張ったガトーショコラによく似た、浅い胸焼けがする。
微熱に襲われて、喉をざらっとしたものが滑ってはじめて、胃に溜まってはじめて、にいちゃんとひとつになれた気がした。
一滴残さずに飲み干した瓶を腕のなかで滑らせて、それをけらけらと笑い、とろとろとした眠りに誘われて、畳で熱くなる身体をきゅうと縮めて眠った。冬だったけれど、雪が散っていたけれど、久しぶりにあたたかくて幸せだった。腹の皮膚の内側に潜む臓器がさっきよりずっと大きく、ずくんと存在を示すように鳴いた。
その境目は
どこに
ひとつの区切りがあるわけでなく
深夜0時を過ぎて
日付が変わったとして
それはただ
人間の定義した時間の概念にすぎず
いったいいつ
わたしたちは大人になったの
時が満ちれば
誰もみな到達できる
あたりまえの場所でありながら
その時を生きて迎える
その事実だけしか特別でないなら
その事実こそが
わたしを今も
生かしているに違いない
#20歳
2年後の今頃は私も二十歳。
二十歳の私は何をしているんだろう?
どれだけ想像しても何も思い浮かばない。
多分、今と何も変わってないんだろうな…。
小さい頃は、私も早く二十歳になりたいって思ってた。
テレビのニュースできれいな振り袖を着て成人式に参加している人たちがとても輝いて見えた。
でも、今思うと、あの頃の私は、ただただ振り袖が着たかっただけだと思う。
そして、それは今も変わらない。
二十歳になったら楽しみも増える。
お酒が飲めるようになるし、たばこも吸えるようになる。
だけど、多分私はそのどちらもしないと思う。
お酒はCMで観たり、周りの大人に聞いた感じだと、炭酸飲料っぽいし、
たばこは、吸う場所と頻度を考えないと、他人に迷惑をかけてしまう。
そしてどちらともやりすぎると、体に影響が出て、病気になったりする。
私は新しいことを始めるときにはそのことがらのリスクを考えてしまうから。
多分、お酒やたばこ以外の二十歳になったらできるようになることを始めるときも色々考え込んで決めるんだと思う。
もしかしたら、成人式にも行かないと思う。
同級生の変わりようを見て、自分と比較してしまうから。
あと、「今は何してるの?」と聞かれても、私には胸を張って堂々と答えられないから。
でも、せめて記念の写真だけでも撮りに行けたらいいな~って思ってる。
【20歳】
20歳。ね。
成人式、同窓会のこと思い出したから、ちょっと話すわ。
俺、話すの下手くそだけどさ、良かったら聞いてよ。
俺は、成人式にも同窓会にも行かなかった。
中学生の同級生たちは、成人式の後同窓会に行ったらしい。
SNSで大量の写真を投稿していて、それを見ていたから。
綺麗な振袖。
バッチリキメた完璧な髪型。
カッコいいスーツ姿。
中には変な格好の奴や外見変わりすぎてこいつ誰?って思う奴もいた。
…この日で1番ムカつくのは、中学の時の同級生だ。
『なあ。成人式の後に中学の時の同級生が集まって同窓会するんだけどさ。お前がいないと話すヤツも居ないから暇なんだよ。お前、行くよな?』
って突然メッセージが届いた。
そもそも、同窓会があるなんて知らなかったんだけど。
てか、SNSグループあるのも知らなかったんだけど。
何コイツ。自慢ですか?なんですか?
ってその時色々と思いながら、俺は少しだけ冷静になって、「俺は誘われてないから無理だ。行けないから。」と返信した。
その後、お願いだの行こうだの…なんか色々と言ってたが「誘われてない。」「無理だ。」って言った。
結局そいつは、成人式にも同窓会にも行かなかったみたいだけど。なんなんだ。アイツ。
勝手にグループ以外の人が行ったら逆に迷惑だろ。
……とか、まあ、色々あった。ほんと。
あれから何年かたった。
同窓会行こうって駄々こねてたアイツは、今どこで何してんのか知らないけど。
成人式や同窓会に行かなくても、今が楽しいから別にいいよな。
…あ、そうだ。
同級生だろうが知り合いだろうが、何年も何十年も連絡来なかった奴からのメッセージなんて(内容次第だけど)、無視しとけ。
金貸せとか詐欺とか色々と不幸なことになるかもしれないからな。
まあ、その。
20歳おめでとう?でいいのか?
今年から18歳の人が成人式だったよな?
えっと…まあ、成人おめでとうございます。
これから沢山嫌なことがあって、楽しいだけじゃない日がくる。けど、逃げてもいいから。
『大人になったのに逃げるとか無いわ。』
って思うかもしれないけど、嫌なのに苦しいのにその場所にいる理由なんてないんだからな。
俺も逃げてばっかりだし。
だから、逃げることは恥ずかしいことじゃない。
……終わりかた、わかんねえ。
綺麗事だけでは語れないこの世の中に旅立つ若人よ
お酒やタバコに飲まれ
税金を搾り取られ
人生を無駄に歩むなかれ
必死に働いた時間と金は将来の財産となる
二十歳なんて遠い昔だね。世間では成人式なんて風習もあるけど俺は行っていない。
なんで成人式に行かなかったはどうでもいいとして、二十歳といえば酒と煙草。昔から煙草は吸わないけど前は酒をアル中かなってくらい毎日飲んでた。
いつから酒を飲み始めたのか、なんで飲み始めたのか忘れたけど、やめた今となっては金と時間を浪費して健康を害していたとしか思えない。
だけどその時は酒を飲まずにはいられなかったんだよ。人生は辛いしね。酒をやめようと思っても飲まないでいると頭というか脳がアルコールを欲するんだよな。
じゃあなんで酒をやめれたんだっていうと体質なのかな、あまり酒に強くなかった。
毎日ストゼロ500を二本か四本くらい飲んでたな。年を取ったら味のことを考えて七パーのやつを買うようになったけど今思えばあれが前兆だったのかな。
それでしばらく前に体がアルコールを受け付けなくなった。ピタッと飲みたいって気持ちがなくなった。
人体には一生で飲めるアルコールの量が決まっててその量を満たしちゃったんじゃないかなって思ってる。
まぁ飲もうと思えば飲めるわけだし実際には違うんだろうけど、どうあれ酒をやめれたわけだ。
酒は怖い。やめたくてもやめられないからな。俺は酒に弱くて助かったよ。自然とやめられたからな。
20歳になったとき、何考えてたかなあ
「ついに20代突入!」とか、「お酒飲める!」とか
あの頃から数年経ったけど中身は何も変わんない
人間そうそう変わらないよね
20歳になったら
大人の仲間入り
なんて事はない
結局はただの数字でしかなくて
本人の気持ち次第
10代で大人みたいにしっかりしてる人もいれば
20代30代…40代でもしっかりしてない人はいる
ただ1つ違うことはあるけど
それも結局は自分次第だよね
自分はちゃんと大人になれてるのかな
20歳ってまだまだ子供に感じる
大人の認定試験を受けてみたい
やってみても落ちるだろうけど
夜の繁華街で、高校生に「早く帰りぃ」と声をかけるおじさんがいる。
そのおじさんに声をかけられた。
「高校生かい?」
「いいえ、ハタチです」
と嘘をつくと、「じゃあ、ええ」と言われた。
ええんかい!
と思わず口にして、帰り道を急いだ。
少しずつ変わる周りに合わせて自分も変わっていく
幼かった恋も幼かった思いも
考えが浅かった行為も
ただ口にしてた「すき」も
全部、嘘みたいに変わった
大人になるってこういうことなんだと
20歳の夜に分かった
『20歳』
君は20歳だよね。
すごいなぁ。
僕も今年で20歳なんだ。
君に追いついちゃったね。
あと少し、待ってて。
僕は君と同じだけ人生を生きるよ。
【20歳】
あの頃の私に今言えるのは
幸せだよとかそんなことじゃなくて
苦しくて、悔しくて、悲しくて、
そんな毎日だけど
変わらず、書くことが好きだよ
書くことが、私を支えているよ