『20歳』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
炭酸をごくりと一気に飲み込む。
気づけば23時。
僕はもうすぐ20歳になる。
横には友が置いて行った酒の缶が数本。
あと数時間…あと数分と、刻々と時間が過ぎてゆく。
古い時計が、日を跨いで音を鳴らす。
隣にあった酒を開けて、一気に飲み込んだ。
あぁ、20歳か。
少し幸せになれた俺は、
ベランダから飛びおりた。
あの時の目標は
あの時の志しは
あの時の未来を描いた自分は
アイツらが見つけてくれって言うからさ、かくれんぼの鬼になったは良いけど、皆隠れるのが上手いからまだ誰も見つけられないんだよね
皆帰ったのかな。もう夕方だもんな
僕も帰ろうかな?でも見つけて欲しいと思うんだよね、なんとなくだけどさ。まだ探してないとこあるしね
#ハタチ。
ハタチ。成人式の日は、はじめて付き合った彼との再会の日でもあった。
スーツに身を包み、ストライプ柄の青いネクタイを締めた彼は、控えめに言っても素敵で
「スーツマジック」の威力を思い知った。
桃色とクリーム色の混ざった振り袖を着た私に
「相変わらずかわいい」と早口で呟いたのが聞こえて、つい口元がゆるむ。
新着メール問い合わせを何回しただろう、彼との交際期間には。
彼の、嫌みのない素直な文面が好きだった。
今の彼がどんな文章を書こうとも、私には心底どうでもいいのに。
家族で行った旅行先の、シワひとつない真っ白なベッドに横たわりながら彼の顔を思い出したことが
なぜかこのうえなく幸せだった。
―ハッピーエンドに至らなかった恋なんて、無駄とさえ思っていたけど。
あなたが私に向けてくれたあの表情は
自信をなくしかけた時、自尊心という名前でキラッと光ってくれる。そんな存在。
そんなに急がなくっていいんだよ、おとなにはゆっくりなればいいんだから。
『20歳』
専門学校を卒業し、晴れて新社会人になった。
憧れの職業に就いた喜びに胸を弾ませ、
やる気に満ち溢れていた。
が、待ち受けていたのは、
鬼のような残業、慣れないビジネスルールや言葉遣い。
覚える事も多く、夢の中でも仕事をする日々。
そんな多忙な日々の中で行われた春の成人式。
繁忙期を迎えた会社で、成人式がある事を上司に伝えると苦い顔をされた。この時、社会人は我慢や身を削る事も必要なんだと痛感させられた。
結局、成人式当日になって休みを許可された。
久しぶり〜と振袖を着た同級生達が会場でワイワイする中、私は地元へ向かう電車に揺られ眠っていた。
振袖を着る事も式に参加する事もなく新成人となった。
あれから6年。
憧れだった当時の職業は1年で辞め、
今は全然違う職場で、全く違う仕事をしている。
あの頃に思い描いていたバリキャリにもなっていない。
でもそれでいい。
この人生の選択で良かったと思えるような日々を送ろうと思う。
"置かれた場所で咲きなさい"
学校の先生に言われたこの言葉をふと思い出した
テーマ20歳。
テーマ 20歳
昨日形式的に20歳になった。
たくさんの人から「おめでとうございます」と言われたので、
その度に「ありがとうございます」と頭を下げた。
「でも20にしてくれたのは周りの人でしかなくてただ私は存在しただけなんだよ」という言葉はぐっと飲み込んだ。
10歳の頃、二分の一成人式で絶望したことを思い出す。
「もう10年が終わったのだ。何も始まってなどいないのに」どこか冷めた気持ちでそう思った。無力なのに祝われても嬉しくなかったし苦しかった。
その頃からいじめが始まり、男子のからかいの対象となった。上級生に目を付けられてから通うはずだった公立中学に憧れが消えて中学受験をした。
中学受験をした先は地獄だった。小学校のいじめがいじめに思えないくらい。話し方、声、顔、性格、下ネタが言えるか否か、流行にのれるか否か。そんなちっぽけなことで判断される小さな世界だった。いじめに加担してしまったこともあったし教員の贔屓にされてさらにクラスメートとの溝が深まったこともあった
高校に進学してからはスクールカーストの落ちこぼれになった。部活のクラッシャーになってしまいそれでも皆勤賞欲しさに学校に通った。
なんとか卒業した。そこからの2年は過去との戦いだった。何をしても過去が追いかけてきた。そんな苦しみに耐えて今20を迎えた。
20になるってすごいことだと思う。
精神的にも金銭的にも自立などまだできていない。
とてもとても幼い私。
20ってもっと大人だと思っていた。
10の時も思ったことだけれど。
空っぽな自分にとって20とはスタートライン。
良いゴールテープを切れるように精進しよう。
20歳
私はまだまだ20歳に程遠い。
20歳になれば何かが変わるのですか?
早く20歳になって確かめたいです。
20歳
20歳のことを、君はどうやって表現するのかな。
「大人だね」って目を輝かせるのかな。
それとも「対して変わらないじゃん」って呆れるのかな。
「若いねぇ」なんて羨ましがるのかな。
「大きくなったね」って成長を喜ぶのかな。
「人生を一日に例えるなら、20歳はまだ目覚めたばかりだ。君たちの人生はこれからだよ」なんて語ったりするのかな。
20歳のことを、君はなんて表現するんだろう。
20歳になった先輩がいた。
彼は優しくてイケメンでただ性格は悪い。
そんな彼にこの間彼女が出来た。
'' 俺らのどっちかに恋人できるまでは
ずっと出来るからな(笑) ''
そんな真昼間から戯れる事に私は幸せを感じてた。
なんてね。貴方に伝えたいことがあります。
成人、おめでとうございました。
--《20歳》
20歳。
僕の中では暗い年だ
どうしたらいいのかもわからなかった
なにもかも
学歴、病気、外見に、友達、それから恋愛でさえも、、
でも一つその当時、いいことはあったんだ
ただそれだけでよかったのかもしれない。
あぁ、その時のことも、また振り返ってみよう
ある部屋の一室を落ちかけの月明かりが照らす。目の前の女性は私の頬にそっと触れ、こなれた手つきで華やかな彩を与えてゆく。その様子をぼんやりと鏡越しに見つめていた。
「本当に大きくになったねえ」
母はどこか寂しげにそして愛おしそうにしみじみと言った。
アルバムで見た幼い頃の自分は小さな身体であどけない顔立ち、まるで先のことなど何も考えずに無邪気に笑っていた。そんな姿もあっという間に変わり果て、あの頃とは正反対の姿が鏡には映し出されていた。それでもなお、自分が大人になったのだという実感は湧きはしなかった。
(私、今日から大人の仲間入りかあ……)
私は心の中で呟いた。幼い頃はこれから成人式なのだと鮮やかな赤色の着物を見せてくれた従姉弟のお姉さんがえらく大人に見えたし、近所に住む中学生や高校生でさえも大人なのだと思っていた。いざ自分が成人式を迎えても身体が大きくなっても自分の精神はいつまで経っても子供ままのように思えた。
(私は本当に大人になれるのかな)
私は怖くなって飾り終えた髪や顔から目を逸らした。着付けをしないといけないのに身体は椅子に固定されてしまったかのように動かない。
成人式の招待を受けてからずっと泣き出したくなるくらい怖くて不安で逃げ出したくて仕方なかった。大学は幼い頃から夢を叶えるために選んだ場所だったがそこにはすごい人がたくさんいて自分には夢を叶えられないんじゃないかとときには辞めたいと思うほど不安になることが多かった。実際に同級生や先輩の中には辞める人、就職が上手く行かず夢を諦めた先輩もいた。どんなに好きなことでも努力しても無駄なのかもしれないと思った。
それでもまだ、先のことだからと目を逸らしていた。しかし、成人式の報せによって再び現実に引き戻されてしまった。
__もし、卒業できなかったらどうしよう。
__もし、就職できなかったらどうしよう。
__もし、夢が叶えられなかったら……
あんなに大好きで叶えたい夢だったのに、なにより両親が我が子のためだからと高いお金をだして大学に通わせてくれているのにそれがすべて無駄になったらどうしよう。どうしようもないほど怖くて子供のように泣き出したくなる。
「ねえ、お母さん。私……」
「成人を迎えたら誰もがすぐに大人になるわけじゃないのよ。」
私の言葉を遮るように母が幼子を慰めるかのように優しく温かい声色で話す。
「成人になってからできるようになったことをたっくさん経験して少しずつ大人になっていくの。だから、焦って大人にならなくても大丈夫だよ。」
母は「お母さんだってそうだったんだから」と付け加えた。
私の悩みなどすべて見通しているようで思わず笑ってしまった。母の一言一言がすっと心を温かく満たした。
「ほら、着物を着ないとね。」
母が私の背中を優しく押した。その手は温かくてまた、涙が溢れそうになってきた。
「お母さん、いつもありがとう。」
私は一歩踏み出した。
成人式まで生きられるだろうか。
僕も。君も。
生きられたらいいね。
君との未来の約束。
僕は守れるかな。
「ハタチ」
小学生くらいのころ
まだちいさなワタシは言いました
早くハタチになりたいな
思い描いたハタチの私は
うんと背が高くなり
おしゃれをして
「漠然とした希望」
という泡の中にいた
あの時のワタシは
どんな大人に
なりたかったんだろう
今のわたし
ハタチはずんずん遠のき
「漠然とした不安」
の中にうずくまっている
大人なのに
子どものようなまま
世間に嘘をつきながら
生きているような気がする
得たものより
失ったものを数え
ワタシの濃度を薄めながら
生きているような気がする
外から武器を得て
固い鎧を身にまとうような
強さもあれば
内にあるものを守り
心の中の結晶を
研ぎ澄ませていくような
強さもあると思う
固くとも
芯は柔らかく
冷たくとも
芯は赤々と燃え
ハタチからも
確かにつづいている道を
歩むしかないのだ
どうかわたし、
ワタシと私を守って
#20歳
心構えをする間もなく、あっと言う間に二十歳になっちゃうんだろうな。
まだ全然中身は子どもなのに。
『20歳のアイデア』
友情有償炎上覚悟 制御不能であるが故 ET出会って
CTしないでセキュリティは瓦解する ふりだしで良しとする 意外と素直なイカサマサイコロ テレパス
見えます薄目でちらり アイデア種蒔き時期早々
ノートに綴った私の軌跡 解析上手なあの子に届け
「脂の乗ってきた30過ぎの方がふさわしいんじゃないか?30でやっとだと思うんだよ」
そう言ったその女性は、体調を崩して脂汗をかきながら、華やかな色のスーツと、ピンク色のヒラヒラしたブラウスでコーディネートした姿で、遅刻するギリギリ前にやってきた。
その女性は新聞を読んでも、選挙の立候補者がどんな人か掴めないところに、イライラとしていたので、いくら「清き一票を」と言われても、どうしたらいいんだろう?と思っていた。
その女性は、職場の自分より年上の女性達から、性格が良くて働き者で美人、と言う理由で、嫉妬心からいじめを受けていて、精神的に参っていた。その影響で精神的なものからくる体調不良だったのだ。
その女性は平気で今日の会場での、立派な人の話を聞かずに、友人に話しかけて、責任がどうののところをすっかり聴き飛ばしていた。
だが、その女性には18歳以上だから許される、自分で責任を取りながら、遊ばないといけない嗜好があった。
ただその女性は経験値がなく、その嗜好によってもたらさられる悪影響を真正面から受けていた。
そんな女性がアラサーと呼ばれる前になるタイミングのまさに今年。
18歳にまで引き下げられた。
去年まで20歳でそう呼ばれていたものが、海外の様々な国のように、ティーンエイジャーにまで引き下がったのだ。
20歳でも早かったと思ってる様々なものが、女性の思惑とは逆走した。
それは、大人、と呼ばれ、扱われることだった。
テーマ『20歳』
自分が20歳の時はこんなものかと対して大切とは思っていなかったが、20歳過ぎて40歳近くになると
あの頃は若くて何でも出来たんだな…と実感する。
テレビの中で華やかな歓声
大人になりきれなかった私には
まるで天国の迷路のようだった
華やかな振袖を着て海に行こう
あの頃の無邪気さを忘れないように
華やかなメイクをしてピアノを弾こう
もっともっと奥の世界へ行けるように
華やかな宝石をつけて蜜を吸おう
価値の高さを分けられるように
曖昧に ただ単純に
大人になった喜びと
大人なった葛藤を
そのまま砂浜に描いていって
これはとあるひとりの
「おとなこども」の物語
お題 20歳
20歳になったとき。
10代じゃなくなる淋しさと
大人の仲間入りできる嬉しさがあった。
あの頃は早く何者かになりたくて
まだ若い!とか言われても全然響かず焦っていた。
今はあの頃描いてたものではない
別の何者かになったけど
今度は何者かであることが時々重たい。
何者でなくても
何者かであっても
悩みは尽きない。
思ったように大人にはなれない。
今日は久しぶりに先生と沢山お話できた
「あけましておめでとうございます!」って言ったら今年もよろしくお願いします!って返してくれた
話の途中に初めて下の名前で「〇〇」って呼んでくれたら
1回だけかなって思ったらその後も何回も何回も呼んでくれた 先生あと少しの時間お願いします