『1000年先も』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【1000年先も】
擦り切れた辞書を捲る
孤独な民族のように歩いてきた
その証明の如く
影がテーブルに沿って落ちる
ゆるく ながく
時は時のまま
陽の優しさの中で溶け
わからない
ペンだけでは何処にもいけない私達だから
重ねてきた その時を 証明を
言葉だけが分つ
そうして1000年先も歩む
決められた道を往く
孤独な民族のように
運命なら 1000年先まで 届いてくれ 1000年前から 好きだったんだ
『1000年先も…』
地球が誕生して46億年。
時間はずっと進んできた。
決して止まることのない流れの中に有為転変があり、わたしたちもいる。
「時間」という概念は不思議だ。
存在してないのに、わたしたちの生活の基準とも言える概念なのだから不思議でたまらない。
時間に関する哲学的な本や、アインシュタインの時間(重力)の説明なども、読んだことがあるけど、ちんぷんかんぷんで、よくわからなかった。天才の考えることを理論的に説明されたところで、文字の上辺を読めただけで理解にはならないらしい。
わたしは、なんとなく「時計はものさしなんだなぁ!作った人天才!」と思っただけだった。
愛や空の色や星の瞬きのような派手さはないけど
1000年前も1000年先も46億年もわたしたちも
「時間」という同じ流れの中で、一線上に並んでる感覚になるのは、やはり不思議だ。
理屈ではなく感覚として、ものすごく面白いと思う。
1000年先も愛し合っていたい、とか、
そんな非現実的なふわふわした言葉、好きじゃないの。
生きてるわけないんだから。
言葉にしたら虚しくなるの。
だって不可能だから。
そんな私の性格を知っててあなたは言う。
「1000年先も一緒にいよう」って、
いたずらに笑いかけてくる。
ああ、また負けちゃった。
そんな綺麗な目で見ないでよ。
1000年後も見ていたいって思っちゃうじゃない。
「そうだね、一緒にいようね」と、
私は緩んだ口元で言葉を返す。
あなたはまた、いたずらに微笑んだ。
人生には必ず終わりが来る。『1000年先』なんで生きているわけがない。
でも私は、1000年先も君と笑っていたいと思うよ。
1000年先も。
1000年先も
一緒に
いたいな。
来世でも
逢えるって
言われたから
1000年先も
探そうかな。
楽しそうに笑うあなたが好き
困ってる人がいたら
助けるためにすぐ動けるところが好き
自分の将来に向かって頑張ってるところが好き
周りをしっかり見てるところが好き
本当は寂しがり屋なところが好き
なおして欲しいなって思うところもあるけど、
それ以上に大好きなところが沢山ある。
私が1番好きなところは楽しそうに笑うところ。
だって、あなたの笑顔を見るだけで
自然と笑顔になって幸せな気持ちになれるから。
付き合えなくてもいいから
わがままかもしれないけれど、
1000年先もまたあなた の笑顔が見れますように。
"1000年先も"
4日目
1000年先も
人間が生きていられる
美しい地球があるといい
近年の夏の異常な暑さや
溶けている氷河
海水面の上昇を考えると
陸地がどこまで
残っているのだろうと思う
日本地図も形が変わったり
小さくなっているのだろうか
そんなことを思ってしまった
人の命は限りあって、だからそのために精一杯生きるのであって。
それが仮に1000年先も生きていたら、日々の感激は薄れていくものである。
だから、人間は儚いけれど、毎日が輝いていて羨ましいと思う。
偉そうに言っているが、お前は誰かって?
私は地中深く眠っている化石だ。元は命を宿しているが、それももうずっと昔の話だ。
それこそ、千年やそこらではない。
そしてこれからも、誰かが掘り起こさなければ、千年先もここで眠っている。
あぁ、しんだら終わりだと思っていたのに、こうやって何千年も体は古びてはいるが存在している。
こんなことなら、生きていた時にもう少し名前をとどろかせていればよかった。
みんなも、しんでもそのまま残る場合もあるから、悔いなく生きてくれよ。
【1000年先も】
1000年先も変わらないものってなんだろうかと考えてみた。
「人間」という答えが思い浮かんだが、此れは物理的にも精神的にも変わるものだと思い直した。
どこぞの祇園精舎の鐘のように、きっとくるくる変わっていくに違いない。
倫理観だって、正義感だってあっという間に変わっていってしまう。
他にも思い浮かべようと必死に考えたものだが、私の愚鈍な頭では全くもって考えもつかない。
自分の考えつくものは人間の概念であるものばかりだから、人間が変えようと思えば変えられる。(神とか)
となると、意味で探求するのでなく、客観的に何かを見なければいけないのだが…
やはり何にも思い付かない。
誰か教えてくれないだろうか…。
1000年先も君といられるだろうか。
生まれ変わりを繰り返して、君とまた一緒にいられるのだろうか
そう考えていると時計の針が24時を指す
寝なきゃと思ってLINEでお休みと言おうとしたら、
俺らはどれだけ生まれ変わっても、一緒にいられるのかな。
というようなメッセージが送られてくる
私はクスッと笑ってしまう、考えてること同じなのかな。と思ったから。
私は聞く、
1000年先も私たちは一緒にいられるかな、と。
君はすぐに返事を返してくれる。
分からないけど、俺らならいられるんじゃないかな。
と。私はやっぱり君のことが好きだ。君は私のことをどうやって思ってくれるのだから。
君の返信を見た瞬間私は思った。
私たちなら絶対、1000年先も一緒にいられるだろうと。
一瞬、私がラインを開いた目的をわすれかけたが、すぐに思い出し、
もう夜遅いから寝るね。また明日、という内容のメッセージを送る
うん、また明日!君はこう送ってくる。
ー未来の私もこうやっているのだろうか。
未来がほんの少しだけ、楽しみになったな。
と思いながら私はベットの中に入る。
ー1000年先もー
1000年先も人はいるかな。
1000年も経ったらお買い物メモも文化財になっちゃうんだろうか。
たまご
牛乳
だしの素
歯みがき粉
電池
当時の庶民の生活が分かりますとか紹介されちゃうんだろうか。
伝わるもの伝わらないもの。
降り積もったたくさんの時間は魔法。
『1000年先も』
今日まで、本当に長かった。
何度も何度も苦しんで、死にたくて。遠い昔に俺を置いていった家族の顔も幼馴染の声も思い出せないくらい永いながい時間。死ぬことを許されない俺は永遠に近い時を生きた。もうこの永遠も半ばを過ぎても良い頃なのではなかろうか。死にたいと心底願うのはいつも変わらなくて。
でも、彼に出逢ってから。
彼らに出逢ってから、全てが変わったんだ。
真っ暗で、海の底のような地獄から俺を掬い上げてくれた彼らとなら、もう少しだけ生きてみたいと思ってしまうのだ。
もしも、1000年先の遠い未来で、彼らの事を語り継ぐのが俺の仕事ならば。この半ばを過ぎた永遠を生きようじゃないか。
「近しい人が死んだのに、あなたがまだ生きている理由?その人を忘れないでいるためですよ。簡単でしょ?」
『お茶が運ばれてくるまでに』より。
1000年前があるから1000年先もある
そんなふうに想像するけれど
それって本当にそうなのかな
1000年前の日本は平安時代
女性は十二単なんて着ていたり
電気もないし学校もない
1000年後はどうなんだろう
服はどんなものが流行していて
電気や学校はあるのかな
1000年前もなんなら2000年前も
人は未来のことを考える
輪廻転生だとか悪い行いをすると地獄行きだとか神からの恩恵を受けられないだとか
今も未来を想像する人もたくさんいる
きっと1000年先も未来を想像したりなんかして
どうともない日常を過ごすのかな
もしかしたらこの世はないかもしれないけれど
ただ怠惰を謳歌していれば1000年経っていた。
故郷が草の跡になっていた。
それだけ。
#1000年先も
僕はひとり。
通り過ぎていく風を
ただな頬で感じることしかできない
それが人間で
それはきっと1000年先でも変わらない
そんな無能な人間が
こんなにも儚く
こんなにも愚かで
こんなにも愛おしい
今日は節分。豆をまいたり、恵方巻きを食べる日。
恵方巻きを食べる風習は、江戸から明治にかけて大阪で広まったらしい。今、鬼に扮した親が子供達に豆を投げられているのだと思うと、くすっと笑えてくる。それに私も昔は鬼に扮した親に容赦無く豆を投げてたって言うのもあって、懐かしい気持ちにも
なってくるんだ。
日本の行事や伝統は素晴らしい。
3月の雛祭りや5月のこどもの日、七夕など誰かの幸せを願うような行事が様々。節分もその一つ。季節の変わり目に起こりがちな病気や災害を鬼に見立て、それを追い払う儀式。それもまた、家族の安全や健康を守る為昔の人達が考えた知恵。
そんな行事や伝統が途切れること無く、1000年先の未来でも続いて行ってくれたら良いな、なんて思う自分が居るんだ。
『さて、鬼の面を付けようかな』
そして今では私が鬼に扮し、子供達に豆を投げられる側になっていると言うのも伝えておこう。
#1000年先も
【1000年先も】
1000年先もお前と笑ってたいって言われた
なんだよそれって笑い返した
2人で笑った 1000年先なんて2人とも生きてないよ
ほんと馬鹿だなお前は
最期まで
1000年先もずっと一緒に居たい…
そう思える人と出会った。
貴方と離れていても
1日過ごす中で貴方のことばかり
考えてしまう。そして思い出し笑い(笑)
それだけでも幸せ
来世でもずっと一緒にいたいな…
でもそれは…私のワガママ
『1000年先も』
1000年先なんて予想もつかない。
生きてないから興味もないけど、宇宙に住んだりしてるのかな。
月とか火星とか木星とかに住んでみたいな。宇宙服着て浮遊してみたい。
エイリアンは怖いけど。
テレビで宇宙の特番を見て、なんとなく思った。
月から木星へメールとか、立体のホログラムの動画とか送れたら面白いよね。
そんなことを彼に話したら、彼はとても生き生きした目をして、
「宇宙は時間の流れも違うと思うから、長生き出来るといいよな。遠くまで宇宙旅行してみたい。」
と、笑顔で話す。
(宇宙、好きなんだ。)
「じゃあ、1000年後まで生きてたら、一緒に宇宙旅行しようね!」
そんな途方もない事を言うと、
「いいね。行こう!」
と、破顔する彼。
叶うことのない約束だけど、夢想するだけでちょっとほっこりした。