『1年後』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
自分の未来について、みんなは考えたことがあるだろうか。
明日の自分
一年後の自分
五年後の自分
三十年後の自分
生物というものは、日々進歩している。
そんな中で、ふと、未来の自分を考えたことがあるのは恐らく極々一部であろう。
だからこそ、みんなに伝えたい。
未来の自分について、考えてほしいと。
ここでは、一年後の自分…生物について取り上げる。
もし、もしもだ。
君が癌を患い、余命一年と言われたとき、君は何を思うだろうか。
悲しさで胸が苦しくなるかもしれない。
敢えて前向きに捉える人もいるかも知れない。
ただ、この真実だけは変わらない。
一年後に、君は死ぬと。
その真実とどう向き合うかは君次第だ。
所変わって、こんな人がいたとしよう。
占いにハマり、なんとな〜く自分の一年後について聞いてみたところ、
『あなたには彼女(又は彼氏)ができるでしょう。
とても良い子ですよ。』
という返事が帰ってきたとき、君は何を思うだろうか。
よっしゃぁぁぁぁぁぁ!!!
という人が居れば
ふぅ〜ん。
で終わる人もいるかも知れない。
以上のこの二つを挙げたとき、同じ❛一年後❜でも、捉え方が反転してしまう、というのはわかったのではないか。
だから、日々を過ごしている生物みんなに言いたい。
つまらない人生でも、普通の人生でも、辛いことがあっても…生きてるだけで、君は偉いと。
世の中には明日生きていられるか分からない人もいる。
絶滅してしまう動物もいる。
殺処分のせいで、命を失う犬や猫もいる。
そんな中で、私達が生きているという事。
それは途轍もない奇跡で、幸運で…
兎に角、凄いことなのだという事を。
by作者
一年後は、どうなってるんだろう。
今の環境が、世論が、常識が変わっているかも知れない。
小さいことだと好みだとか、隣にいる人だとか、家族のこととか。
未来のことはわからないし、変わるものが良いとか悪いとかわからないけど、
なんだか悔いがないように生きてはいきたい。
1年後、私は何をしているだろう。
絵を描いてるのかな、小説を書いているのかな、それ
とも勉強してるのかな。
1年後の私が何をしているのか想像するのはたのしい。
ただ誰かを愛し、春を喜んでいられますように
『1年後』
いま以上に現実を突きつけられ、自分の甘さゆえにもがき苦しみ、様々な決断を迫られるかもしれない。そんな時でも、明日が少しでも良い日になるよう、1日1日を大事にする気持ちを忘れないでいたい。今と変わらずに、そばにいる人の幸せのために、自分の幸せのために頑張りたい。
1年後
かつて想っていた人と結婚していると前に占いで言われた歳になる。
「また大人になったら、2人のことを一緒に考えよう」と別れてからもう1年。私は今年ハタチになる。
1年ぶりに君とデートをした。ああ、私が大切にしていたのはこの表せないほどの感情と、それを与えてくれる君の事なのだと思い出した。
時が経っても、お互い惹かれ合う。君と話すきっかけが欲しくなる。やっぱり君は特別な人なんだと実感する。
一年後、私は君ともう一度新しい未来を描こうと足並みを揃えているだろうか。
それとも、もうわたしはただの“過去の人”と君の中で括られてしまっているのだろうか。
それでも私は、君のこと人生において出逢うべくして出逢えた運命の人だと想っているよ。
1年後
柱の前に立つ。定規を頭に乗せ、固定してその下から抜ける。赤マジックで定規の下に線を引く。
新しい線は、その下の線とほとんど離れていなかった。
目線より少し上にも黒い線がある。そのうち追いつくと思っていたのに、差は開くばかりだ。
「どうだった?」
「そのにやけ顔むかつくんだけど」
「まあ別に? そんなに伸びる必要ないし?」
「は! プライドちっさ」
「お前、態度だけはどんどんでかくなってるよな……」
1年後
「もしも1年後に消えるってなったら、それまでに何したい?」
って君がいうから、私は
「美味しいもの沢山食べて、普段行かないような綺麗な景色沢山見に行きたいかな」
って返した。もしもの空想話だったはずなのに、なぜか君は一緒にご飯食べようと何度も誘ってくれた。素敵な場所があるんだと誘われて一緒に出かけることも多かった。
1年後、消えてしまったのは、君の方だった。
入学してからもう2年も経った。
つまり、卒業まで1年もないということ。
1年後にはあなたの授業を受けることができない。
あなたと一緒に学校生活を送ることができない。
あなたをそばで見守ることができない。
あなたのことを考えるだけでこんなに苦しい。
でも、仕方ないことなんだよね。
生きている限り時間は過ぎていくから。
寂しいけれど、卒業してからもあなたを
見守っています。
そして、あなたに追いつけるよう勉強頑張るから。
だから、卒業しても、私のことを
ずっと応援してくれますか?
大好きだよ
#1年後
どうしてるかなって考えてみる
多分今と変わらない
ちょっと変わってるとしたら
隣に君がいるかいないか
お題 [1年後]
一年後、この話を書いている私は成人する。
私は何してるだろう?
受験に追われるのか、面接に追われるのか。
分からないけど、私が幸せならいいんじゃないか。
「一年後」
来年の今頃……あんまり早いと鬼が笑うらしい
だから来年の話しはやめておく
想像つかない
ただ
今に満足していない訳ではないが
今より幸福だといいな
なんて
*1年後
―1年後―
1年後のことなんて考えたくもない
たとえ明日のことだとしても
未来を考えると怖くなる
だから想像もしたくない
こんな落ちこぼれ人間の未来なんて
大したことない
いい未来なんて
待ってるはずがないのだから
ほら、私は“今”を大事に生きていく
って言えば、聞こえはいいでしょう?
1、前世
私は実の2人の兄に出会った。そして私の両親は心中した。
私はそれにショックだったけど兄たちがフォローしてくれたおかげで気に病むことが少なかった。
それから1年が経った。私は兄との生活に慣れてきたある日の事だった。
学校からの帰り道での事。一人で歩いていたら急に着信音が鳴って、何事だろうと思って出てみたら
「海暗〜、荷物多いからちょっと手伝いに来てくんね〜?」という長男でシスコンの良夜の声が聞こえた。
案の定声が大きい。携帯から耳を遠ざけつつ、
「どこいんの〜」と聞く。「いつもんとこ!来て!よろ」と言ったと思ったら電話が切れた。
荷物どうしようかなと思っていると女子の黄色い声が聞こえてくる。
銀兎だ。もう一人の兄で
学校や外では猫被って人気キャラを演じているが私や良夜の前ではデンレデレのよく分かんない奴だ。
遺伝と言うやつだろうか。私と銀兎は薔薇も百合も大好きなんだ。
そんな銀兎がこっちに来るのに賭けて私はリュックを下ろす。
「わっ、可愛い同士がいると思ったら荷物持たされんのかよぉ後で本貸せよ〜」と言いつつもリュックを持ってくれる。うちの兄はツンデレ属性までも兼ね備えているのか。最強かよ
と思いつつもその場所に全力疾走で向かう。
着いた。上がった息を整えつつ、良夜の所へ向かっている時の事だった。190超の男性に出逢った。
この人を見た瞬間私は何かを思い出した。
嗚呼、それは前世だ。
一年後私はー前世という悲惨な過去を思い出す。
【⠀1年後 】
あと私の時間は
残り1年
1年後まだ私の時間があるのだとしたら
あなたに会いたい
【1年後】
「あ…俺、タヒんだのか」
花畑にいるってことは…タヒんだ事を言ってるのか。
「あの人、もしかして…!!」
遠くにいる女の人、俺はすぐに分かった。
「おーい!」
彼女だ、付き合ってるあの子だ!
「!………」
「今そっちに行く!」
花を踏まないように急いで彼女の元へ走ろうとしたが、
「ーーーー。」
「ん?…何言ってるんだ?」
今にも泣きそうな彼女が俺に何かを訴えてた。
「……足が」
急に花の茎が俺の足を動かせないよう固定した。
「あっちに行かせてくれ!」
泣きそうな彼女を黙って見るなんて…彼氏失格だ。
「1年後!!」
急に彼女が大声で言った。
「1年?」
急に俺の視界が崩れたと同時に彼女の顔が大粒の涙でいっぱいになった。
あの夢から4年後、俺は結婚し、妻が子どもを産んだ。
「そうか…もう4歳になるのかー」
「ほんと、子どもの成長って早いのね」
「パパー」
「どうしたー?」
「わたしね、お花いっぱいのところにいたんだ」
「お花…?」
娘から「お花」の単語を聞いて俺は無意識に記憶を辿った。
「でもねー、わたしないちゃったの」
「………!」
「おとこのこがはしってきたからー…」
この時、俺は全てを思い出して理解した。
あの夢から覚めた時、俺は病室で寝ていた。
事故だった。沢山の歩行者を轢いた事故。
その時、ちょうど付き合って3年の彼女といた」
楽しいデートになるはずだったのに、一瞬で崩れた。
俺は一命を取り留めたが…彼女は当たりどころが悪く、タヒんでしまった。
辛かった。消えたかった。彼女と一緒にタヒにたかった。
それでもなぜか俺は前向きに生きて、今の幸せを掴んでる。
「わたしね、こないでっていったの。」
彼女がタヒんでから1年後に俺は結婚して妻が妊娠した。
待望の子ども、もしかしたらだけど…
「彼女ちゃんか?」
「だーれ?」
…あの時付き合ってた女の子。
もし娘が彼女の生まれ変わりなら、あの時の言葉は…
俺の未来を暗示していたのかもしれないな
僕の1年後は、たっていられるだろうか。
僕の1年後は、また君と話せるくらい元気でいられるだろうか。
ぼくは、なんでこんな体で生まれてきたんだろうか。
1年後つまり来年なんて1年後にならないとわからない。どんなやつになっているのもわからない。すまないポジティブじゃなくて…
今日のテーマ
《1年後》
寒い。おなかすいた。
寒い。おなかすいた。
寒い。おなかすいた。
ザーザーと音を立てて降る雨を少しでも凌ごうと、橋のたもとで身を縮める。
でもそこも強いのせいで雨は容赦なく吹き込んできて、大して雨は凌げない。
川はゴウゴウと凄い音を立てて流れていく。あれに飲まれたらちっぽけなボクなどひとたまりもないだろう。
その日、お母さんから今日は大人しくしてなさいって言われたのに、ボクは好奇心に任せていともより遠くまで遊びに出てしまった。
たぶんお母さんは知ってたんだ。今日は外が普段よりずっと危ないってことを。
ボクは兄弟の中では一番体も大きいし、足だって早い。
おとなにちょっかい出して怒られても、素早く逃げおおせるだけの機転だってある。
だからもうすっかり自分はおとなと同じようなものだって思ってた。
少しくらい遠出するのなんか、わけないと自惚れてた。
でも、こんな状況になって初めて気づく。
おとな達はボクがまだ子供だからってきっと手加減してくれてたんだろう。
寒くて、おなかもすいて、もう全然力が入らない。
雨は強くなる一方で、風はビュウビュウ吹き荒れてて、たとえ元気だったとしてもこんなんじゃどこにも行けない。
ボクはこのままここで死んじゃうのかな。
「こわいよー! お母さーん! 誰か助けてよー!」
ボクはなきながら必死で助けを呼ぶ。
大きな声を出せば、もしかしたら誰かが気づいて助けてくれるかもしれない。
近くのおとなが気づいてくれたら、お母さんのところへ連れてってくれるかもしれない。
こんな天気でそんな都合のいいことあるわけないって頭の片隅で思うけど、それでもボクは必死で助けを請う。
何もしなかったら、きっとこのまま死んじゃうだろうって分かってるから。
どれくらいそうしていただろう。
最初は大きな声で助けを求めてたボクだけど、もうそろそろ限界で、時々小さな声で助けを求めるのが精いっぱい。
そんな時、ふと、橋の上から声がした。
「今、何か聞こえなかった?」
「気のせいじゃない?」
「助けてー! 助けてー!!」
ボクは最後の力を振り絞って懸命に助けを求める。
最初の時みたいに大きな声はもう出せなかったけど、それでもここで気づいてもらえなかったらきっとボクは助からない。
「こわいよー! 助けてよー! 誰かー!!」
ボクの必死の声が聞こえたんだろう。
話し声と、土手を駆け下りてくる複数の足音。
「あっ! いた!」
「かなり弱ってるみたいだな」
「とりあえず連れて帰ろう。怖かったね、もう大丈夫だからね」
そんな言葉と共に、ボクの体が大きな手でふわりと抱き上げられる。
温かくて優しい手で抱き寄せられ、ボクはそれまでの恐怖から逃れるようにその人に縋りついた。
大丈夫、もう大丈夫だよ、と何度もかけられる声。
濡れそぼっていた体を温かい布で包まれてホッとする。
助かったんだとやっと実感したボクは、ようやく安心して全身の力を抜くと、今度はなきながらその人達に空腹を訴えたのだった。
それから1年後。
ボクはあの時ボクを助けてくれた人達の家の子供としてのびのび暮らしてる。
最初の頃はお母さんや兄弟達のところへ帰りたいとないた日もあったし、今もどうしてるかなって時々思い出す。
でも、今のボクの家はここだ。
今のママとパパ、新しい家族が大好きだし、ここでの生活にはとても満足してる。
寒い思いもひもじい思いもすることないし、オモチャもたくさんあって快適極まりない。
今日も今日とて新しいオモチャで夢中で遊んでいたら、パパにひょいっと抱き上げられた。
「ああっ、こら! また悪戯して!」
「そんなとこに置きっ放しにしとくからでしょ」
オモチャを取り上げてパパが文句を言ってきたけど、ママはボクの味方だ。
パパはため息をついてボクをソファに降ろすと、そのオモチャをボクの手の出せないところにしまってしまった。
仕方ない、今日のところは諦めて、また次の機会に遊ぶとしよう。
「あれから1年か……拾った時はあんなに痩せっぽちで今にも死にそうだったのにな」
「ほんとだよね、元気に育ってくれて良かった」
「ちょっとヤンチャすぎるけどな」
パパとママの話し声をよそに、ボクはソファから飛び降りて、今日の見回りを開始する。
隣の部屋に寝かされてる妹の見守りがボクの役目だ。
タンスを足掛かりにベビーベッドに飛び移って、すやすや寝息を立ててるのを観察する。
ミルクの甘い匂いを振りまきながら、妹は今日もよく寝ている。
起きたらまたボクの自慢の尻尾であやしてやろう。
あの運命の大雨の日から1年、ボクはすっかり大人になった。
でも、この家で、この家族の元で、ボクは『子供』として可愛がられて暮らしてる。
あの時、橋の下でこのまま死んじゃうんじゃないかって不安な気持ちでないてたボクに教えてやりたい。
「1年後、ボクはこんなに元気に、幸せに暮らしてるよ」って。