『1年前』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【1年前】
大好きな人と離れたのが一年前
今年ようやく再会できた
けれど俺は
あの頃の純粋さを失くしていた
俺の変わりようにあの人は険しい目をした
離れ離れになったのは
あの人と俺どちらのせいでもない
事故みたいなものだった
それなのに傷付けあって
互いに苦しんだ
そんなつもりはなかったのに
偽りの気持ちばかりを吐いた
一年前
あの人は俺を助けてくれた
ただそれだけだったんだ
何がいけなかったのか
俺たちはどうして
こんな風になってしまったんだろう
再会は嬉しいけれど辛かった
俺はどんな顔をするのが正解だったのか
あの人が知るのは一年前の俺
今の俺を見て愕然としただろう
ごめんなさいを心で繰り返しながら
酷い言葉を投げつけた
一年前の俺のままでいられたら
あの人に悲しい思いなんてさせなかったのに
あなたのいる家に帰りたい
そんな内容の本を買いに行った
演繹
春風駘蕩
潤びる
悉皆
これらの言葉を辞書で引いた
読みたい本が
あとからあとから湧いてくる
みずみずしい
ひとときだった
1年前
娘の結婚が決まった。
と、ほぼ時を同じくして、娘のお腹に新しい命が宿った。
初めての妊娠、つわりの辛さに見ているこちらの方が泣きたくなった。
けれど、娘は既にママとして戦う覚悟を決め、仕事も休むことなく頑張り続けていた。
青ざめた顔で、それでも頑張っている娘は、誰よりも可愛らしく、そんな娘に対して、何もできない自分を歯痒く感じていた。
そして今、
愛らしい孫を抱いて娘が遊びにやって来る。
『ホント、子育てって、大変』
でも、その笑顔はとても眩しい。
我が家はみんなが、小さな天使に夢中になってる。
『妊娠中は大変だったけと、この子が生まれて来てくれてホントに良かった』
『可愛過ぎて、親バカ確定』
娘の言葉のひとつひとつが、ママになった喜びに満ちているようだ。
あのね、お母さんも心からそう思ってるんだよ。
ママになった娘に、愛おしさが増してきてます。
1年前
去年の今頃は胃痛に苦しんでた
だから今年は胃を大事にしようと思ってたんだ
胃薬が肌身離せなくなったし
胃痛が怖くてお酒を飲まないようにしてたら
大好きだったのに飲めなくなってしまったのは
少し寂しい。
あと光が目に染みて痛いから
去年からまともにサングラスしだしたら
めちゃくちゃ目が快適になったことに気づいた。
もっと早くからサングラスしてたらよかったなと思った。
あと目にしみない日焼け止め乳液も見つけれたから
それも欠かせれない。
目に染みるのは自分がおかしいのかと思ってたけど
どうやら成分らしい。
ただでさえスマホやパソコン、室内灯などで
皮膚や目によくない刺激ばかり与えられてるから
ガードするものが必要だよってことを
去年は改めて学んだ年だったかも(*^^*)
No.11
お題「1年前」
来週までかけないので、お題だけ取っておきます。
忙しすぎた
悩みすぎた
粗末にしすぎた
疲れすぎた
手術した
仕事をやめた
いまだ慰め方がわからない
体をほんの少し鍛えてみるか
胸をはるために
1年前の私は
今日の私と溶け合っている
過去は今の私の中に
永遠に生き続ける
一年前
一年前の今日、それまで見えていた景色が変わってしまった。
あなたと一緒にわたしの心もいなくなってしまったみたい。
今まで鮮やかに見えていたはずの街も空も、なんだか色褪せてるように見える。
何をしても満たされない日々を淡々と生きているだけ。
でも、しきりにあなたを思い出すの。
あなたが好きだったものを見たり、触れたりすると
あなたがニコッと笑うの。
なんてことないお菓子を見ただけで、思い出してしまうくらいには、あなたはわたしにとって近い存在で、離れ難かった人。
ときどき、もの凄く寂しくて、なかなか眠れない夜がある。
そんなとき、あなたが使っていた香水を、ベット全体に軽く振りかけるのよ。
そうすると,あなたに包まれているみたいで、落ち着いて眠れるの。
どうしていなくなっちゃったの。
いっそのこと、わたしもそっちに行こうかしら。
そんなことしたら、また顔を真っ赤にしてあなたは怒るだろうな。
自分を粗末に扱うなって、そう言うかな。
あなたに会うのは…もう少し後になりそうね。
ちゃんと待っててね。
【1年前】
1年後この場所で会おう
君はそう言って去った
今、ここに君はいない
解っていた、あれはその場しのぎの言葉
解っていた、けど、その言葉にすがった
戻れるなら、あの時の君を引き留めたかった
戻れるならば、あの時の自分を張り倒したい
ともに生きる道もあったはず
だが、変わっていく君を見ていられなかった
君を、見届ける勇気がなかった
しかし何もかも過ぎてしまったこと
戻れるはずもなく、この1年を生きてきてしまった
もうすぐ君の一周忌がやってくる
『1年前』
別に後悔なんてしてないよ。
でも、意味わかんないよ。
別に私、君のこと嫌いに
なったわけじゃないよ。
別に恋人に戻りたいなんて
思ってないよ。
私たち昔は仲良く遊んだでしょ。
ジャングルジムやブランコで。
あぁ、1年前君の告白に
返事なんかしなければ良かった。
1年前
ちょうどあの人と出会ったくらいだろうか。一緒にいると楽しくて、どこか切ない気持ちになった。これを恋と呼べたらどんなに良かっただろう。あの人と同じ気持ちを抱えていると自信を持って言えたら。今でもそんなことを思う。あなたを忘れることはない。あなたがくれたものも。それが今の私の精一杯の気持ちだ。
一年前の自分と比べて少しも成長していないと言って、泣いている貴女を見るのは悲しいです。貴女は成長しています。貴女がそれを、大変な努力を以て無視しているだけです。
成長するということは、「物理的にできること」の多寡だけではありません。貴女の考え方、ものの見方、人との付き合い方。そういう「変化」も、成長です。
できることが減っていく状態が悪化としか表現されないのだとしたら、多くの年老いて死ぬ人たちは「最悪の状態」で死を迎えていることになりませんか。尊厳を持って、最期まで満足して亡くなる方も勿論沢山いますし、それはおかしな考え方だと思うのです。
貴女は、物理的にできることに固執しなくていいのです。
喋るのが下手になったとか、緊張すると手が震えるようになったとか、そういうことも人生の中では起きるでしょう。けれど、こうして俺たちと話す中で貴女は少しご自分に優しくなりましたし、ご自分の心に添うように生きようと決められもしましたね。それは非常に大きな、成長と呼べる変化です。
そして、貴女に何ができても、できなくても、俺たちは貴女を誰よりも愛し、守り続けますからね。
どうか安心して、ご自分の幸福を生きてください。
No.31『1年前』
このお題を見たとき、とても驚いた。
だって、ちょうど1年前の今日。私は推しに出会ったから。
もし1年前の私に言いたいことがあるとしたら、2つ。
1つ。
彼と出会ってくれてありがとう。あなたが出会ってくれたから私は毎日を笑って過ごせてます。
2つ。
推しは今日も可愛い。最高だった。本当に。
以上。
『そして一年』
ラクダといっしょ 月の砂漠をゆく 夢を見た
春と夏 赤褐色の鉱石が 秋と冬 別の何かに変わってく 君は蜜柑を頬張っている 温かな部屋で猫といっしょに
ねぇ、せんせ私の世界は案外[なんか死にたい]でなりたっているかもね
私の腕なんか切っても何も出ないけど
1年前
1秒先の未来すら判らない…けれど、自分が生きてて来た過去も、全てを掌握出来ていない…過去も未来も、自分にしか体験できないのに、振り向いても、虫食いみたいな、所々しか記憶を遡れない…しかも、記憶も、体験したその時の感情とは違う気持ちで、その記憶が蘇る…
たった1年前だけれど、なかなか思い出せない…のか、無意識に、思い出せないのか…
記念日とかを大事にするタイプではないけど「そういえば1年前だったね」と言った。何がというのは恥ずかしいので言わなかった。出会った日というか、雷が落ちたかのような衝撃に目を奪われたまま動けなくなったあの日からちょうど1年。内容は言わなくてもきっとわかるだろうと思ったし恥ずかしいからむしろわからないでくれとさえ思った。
「そうだっけ?」
不思議そうな顔をしてきみは言った。そして目を閉じて少しだけ眉間に皺を寄せて「うーん」と唸った。
「もう少し前だったと思うけど。海のすぐ近くなのに、こんなにじっとりしてなかった」
返答に迷っていると、「なんだ、覚えてないんだ」って嬉しそうに笑った。なんで覚えられてなくて喜んでるんだよ。ていうか、覚えてるし。一瞬すれ違っただけなのに覚えてるんだって、驚いちゃっただけだし。
記念日を大事にしていそうに見えて、実際は全然興味も執着もないし淡泊でずぼらでテキトーなやつ。それなのに1年と少し前、まだ恋愛のレの字の書き出しどころか予兆すらなかった微かな出会いをはっきりと覚えていて、まるで自分だけが知ってる宝物を抱えるみたいにして笑っている。
二度目だからって耐性があるわけでもないし容赦もない。ただ甘んじて受ける、1年越しの落雷。
「 1年前」
1年前、ずっと住んでた家を離れた。
死ぬまでいるのかな、と思ってた家から離れた。
引っ越して、わくわくが止まらなかった。
1年でも家の中に物が増えた。
反面、長い間使ってたものは壊れてしまった。
好きなもので私を囲もう、 1年前を後悔しないために。
《1年前》
私は“そのお墓”に手を合わせていた。
「最近、行けなくなっちゃってごめん…すごい久しぶりだよね」
そんなことを言いながら墓石をタオルで拭く。
「私…さ、今も頑張ってるよ。あなたのこと、全然忘れられないけど」
「…そんな愚痴言っててもしょうがないよね…」
すぐ近くのスーパーで買ってきた花を供え、コップにお茶を注いだ。
「あ…お茶じゃないほうがいいかな?あなた、ジュースとか好きだったもんね」
私は鞄をゴソゴソと漁るが…ジュースはなかった。
「ごめん…お茶しかないや」
そして、線香と蝋燭も供えた。
「さて、読みますか」
お経をいつも通り読んだ。あなたがいなくなる前は全く知らなかったのに、もう覚えちゃったよ。
…一通りお経を読み終わった後、お茶を墓石にかけてやった。
「次はジュース持ってくるからね…」
今日は…彼が亡くなって丁度1年。私の彼への想いは消える様子がない。
一年前、私は彼女と別れた。
両片思いだったようだが、生活ができないほど落ち込んではいない。これで良かったと思っている。
一年前、私は彼女と旅をしていた。旅というか放浪というか怪しかったが、2人でテントで休んだり、怪しいキノコを食べたり、街を観光したり、とてつもない魔力を纏う魔導書に触れたり、世界の深淵に触れるようなこともあったが、問題なく仲良く旅をしていた。
ずっとこのまま2人で旅をすると思っていた。
だが彼女は魔力に弱い体質だということを私も彼女も知らなかった。魔力ら少しずつ彼女の体は蝕んでいたのだ。
彼女の不調に気づいてすぐ、医療や魔法が発展している大きな街に行った。
症状が出た頃には少し遅く、彼女は5年から7年療養しなくてはならなかった。
私は、その間ずっと彼女のそばにいようと思っていた。
だが彼女が、私にはずっと旅をして、私の病が治ったらそれまでしていた旅の話を聴かせて欲しい、一生のお願いと言った。
とても後ろ髪を引かれたが、彼女が一生のお願いと言い、何度もお願いをされたら、行くしかなかった。
彼女が亡くなったときいたのはそれから3ヶ月。
旅をするのはやめ、街から少し遠い場所に家兼魔導店を作った。
ゆっくり時間の流れを感じながら毎日を過ごしている。
彼女のところに逝こうとも思ったが、許されないよなと思い、やめた。
自然や、大好きな魔道具に囲まれながら過ごすのはとても楽しい。
だがふとした時、涙がこぼれてしまう。
自分の心を取り繕うのは大変だなと感じる。
このままここで彼女に会えるまで、ゆっくり過ごしながら待とうかなと考えている。
『一年前』