『1件のLINE』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
★1件のLINE
疲れてしまうと、大切な友達からのたった1件のLINEでさえ、返事ができなくなる。
ごめんね、私は生きてるよ。そこだけは安心してね。
一件のLINEで人の心は簡単に動かされる
だから考えてLINEする必要がある
ネットは難しい
1件のLINEって言われても、LINEにまつわる深い思い出はなくて、当時はEメール全盛時だったから1件のLINEではなくてEメールの話。
旦那との出会いはメル友。東北出身の彼が大学のために関西に来てた。
当時はメル友がブームで、たまに仲良くなったメル友とも会ったりしてた。
彼を知ったその時、私は既に三人のメル友がいて、もうこれ以上は増やせないと思ってた。
でも夜中の3時に携帯を開いて、どうしても彼からのメッセージが気になって、一度は閉じた携帯を再度開いて返信した。
それが最初だった。
当時は実際にリアルで会ったら終わりってことばっかりだったから、彼ともすぐに終わるだろうと思ってた。
まさか結婚するだなんて、この時は微塵も考えたりしなかったんだ。
[久しぶり元気にしてる?]
うつ病で、仕事を休職している時に届いた一通のLINE
相手はその事を知らない中学時代お世話になった先生だった。
中学から、気持ちが暗くなったり、明るくなったりして辛いことが増えた。
その度に話を聞いてくれていた。
それがあったからなんだろう、今でも定期的にお互いLINEを送っていた。
多分、生存確認を含めてなんだろう、ただ、1番すごいのはちょうど気分が下がってる時にLINEが来ること
毎回のことなどで慣れたが、それでもびっくりはする。
[お久しぶりです、先生って魔法習得しましたか?]
魔法使っているの?ってぐらいナイスタイミングなどで勝手に魔法だと結論づけている。
[あたりだな、また後ろ向きな考え方しちゃう?]
画面越しなのになんでもおみとおし、なんだよな
[はい、そうです]
いくつか質問に応えていたら
[今度ゆっくり話す?店は俺が探すよ]
と心の奥底での願いを見事に見抜かれびっくりしたが、断らなかった。
まさか、心の中でうっすら思っていた事まで当ててくるとは思わなかったな、、
そこから数日がたち、約束の日になった。
待ち合わせ場所で送られてきた服装の人を見つけて声をかける
お題[一通のLINE]
No.101
はい来ました、LINEのお題。
はぁ…LINEのお題が来る度に
やってませーん、アプリ入れてませーん
てのもつまらんし。
そうだ!次にLINEのお題が来たら
LINEちゃんという名前のキャラの話を書こう。
どんなキャラにするかな?
・・・なんか棒人間しか思い浮かばないな。
次のLINEのお題が来るまでに考えよう。
そうしよう。
(1件のLINE)
【1件のLINE】
ピコン、とメッセージを知らせる音が1つ。
足を止めてスマホを見た。
『今何してるの?』
好きな人や仲の良い友人からであれば嬉しいものだが、仲の悪い身内からのもの。
─はぁ。
眉を下げ、小さなため息が出た。
無視したいけど、それをすれば鬼のような着信と追いメッセージを送ってくる。
嫌だなぁ。でも、話したくもない。
表情が曇った私を見た友人達は心配そうに「何かあった?」「大丈夫?」と声を掛けてくれる。
優しい子達だ。笑顔を作って「何でもないよ」と返し、再び歩き出した。
あの家にはもう帰りたくない。
スマホの電源を切ってバッグの中へ。
送られたメッセージが『昨日は叩いてごめんね』だったら、帰ったかもしれない。
もう二度と、あの場所には帰らない。
友達ののーちゃんはとてもイイ人だ
今でも友達でいてくれるし、ほとんど毎日LINEを送ってくれるのだ
出会った場所が特殊だったのでこんなに続くとは♥️
1件のLINE
ドキドキ💓
彼からのLINE
〜♪
軽快な電子音と共に短く震えるスマートフォン。
そのほんの1秒足らずの出来事に、心臓が大きく跳ね上がる。
私を天国にも地獄にも誘うことができる、「新着メッセージが1件」のバナー。
短く息を吸い込む。
私は指が震えていることに気付かないふりをして、ゆっくりメッセージを開いた。
【1件のLINE】
朝方の雨音はずるい。夢と現実を行き来させる装置からいつまでも抜け出せない。
1件のLINE
それは、この後の人生を変えることもある。
普通のLINEはいつもと同じどおり、だがその1件が息子が引かれたと言われたこの後の人生を変えることがある
LINEの通知音が鳴った。
ちょうど課題が一段落したところだったので、私はうんと伸びをしてからスマートフォンを手に取りメッセージを確かめる。
「……わ」
送られてきた画像をタップすると、咲いたばかりの一輪の薔薇が雨露を浴びて写っていた。
画像の下に、ポコポコとメッセージが増えていく。
『咲いたぞ、お嬢の好きな花』
『オレンジのやつだぞ』
『はやく見にこいよ』
『忙しいか?ならあとでも良いぞ』
あまりの微笑ましさに思わずふきだしてしまった。
少し前から彼が庭師のおじさんに園芸を習っていると聞いてはいたけど、お花が咲いただけでこんな風にはしゃぐだなんて。ちょっと可愛い。
『とても綺麗ね。すぐに行くわ。』
私は教科書とノートを揃えて棚に仕舞うと、彼の待っている庭へ向かうべく軽い足取りで部屋を出た。
お昼休み、A組の教室にて。
「𓏸𓏸?どしたの、元気ないじゃん」
「……ふぇ?あ、うん、大丈夫」
「……また何かされた?」
「ううん、××ちゃんが居るから大丈夫だよ」
私立∅∅高校。この辺りでは飛び抜けて賢い進学校で、有名大学へ行く人も多数在校している。その中でもトップクラスの成績を誇る𓏸𓏸と、底辺争いをしている𓏸𓏸。この学校で知り合った2人は、少し歪な関係性だった。
「すぐ私に言いなよ。いい?」
「うん、分かった」
「これ、私のあげる」
「いいの?」
「うん、何本でもあげちゃう」
「ふふ、ありがとう」
今日も𓏸𓏸の筆箱が無い。単純な話、出来の悪いヤツらの嫉妬だ。××が助けたあの日から2人は依存するように関係を持ち、いわゆる友達以上恋人未満というやつだった。
「𓏸𓏸、今日私の家来る?」
「……今日もいいの?」
「うん、親帰って来ないから」
「…………いく」
キンコーン、と予鈴が教室に響く。××は慌てて自分のクラスに戻っていった。
その瞬間から周りが敵だらけになる。全員がライバルで、全員がお互いを妬みあっている。
容姿端麗で成績はダントツトップ、優しくてお淑やか……。𓏸𓏸は良くも悪くもこうなる事に慣れていた。昔からこうだったのだ。今更何も変わらない。
「……𓏸𓏸さんってほんと腹立つよね」
ひそひそ
「わかる。何でもできますーみたいな余裕ぶってる感じ」
ひそひそ
「ほんとうざい」
ひそひそ
文句があるなら超えればいい。実力が無いだけなのにひそひそと陰口ばかり。
「……仲良くしてる××さんに手だす?」
「あり、それ最強」
思わずびく、と背筋が凍る。今はただの戯言だと思い込むしかない。
次の日からは××の物が無くなり始めた。しかし××は𓏸𓏸にずっと笑顔で笑いかけている。
「昨日楽しかったね!」
「……うん」
「……楽しくなかった?」
「んーん、楽しかった」
「…………ん、ならよかった」
𓏸𓏸は賢い。だから分かっていた。最初からこうすればいいと。
𓏸𓏸が行方不明になった。××が今日の朝いつも通り家まで迎えに行ったら、𓏸𓏸の親に昨日から帰っていないと伝えられたのだ。メッセージは未読、勿論電話も出ない。嫌な予感がして、スマホを握りしめとある場所に向かう。
“この場所、好きなんだよね”
“何で?”
“……私の避難場所”
真っ青に広がる海。𓏸𓏸の避難場所。荒い波の中、地平線に向かう1人の姿。
「𓏸𓏸!待って!」
一瞬こちらを振り返り、にっこりと笑った𓏸𓏸の体は、どんどん水に沈んでいく。手を伸ばしても足を動かしても波に揉まれて届かない。ピロン、と通知音が1つ。
『出逢えて良かった』
淡々とメッセージだけが映し出されていた。
『1件のLINE』
【1件のLINE】
常に灯るは
赤い1文字
キミにみたこと
気づかれず
お題『1件のLINE』
普段、自分から友達を誘うことなんてない。ましてや、異性にアプローチした経験なんて皆無だ。
それが今、メッセージをあらかた打ち終わった後、送信ボタンを押すのを躊躇している。
内容はただ「よかったら今度飲みに行きませんか?」と誘うだけだ。送信先は、マッチングアプリで知り合った女性。
マッチングアプリでやり取りしてた時も趣味の話に終始して誘う勇気が出ず、結局、女性の方からお茶の話を持ちかけられた。LINEの交換してくれたのも彼女の方からだった。
送信ボタンを押す前にお茶の時を思い出す。僕と会ってくれた彼女を前にして緊張してなにも喋れなかったことを。
だが、LINEを送らないことには何も進まない。たった一件のLINEに僕は、おそれをふりきって送信ボタンを押した。
さぁ、もう見ないぞ。僕は、LINEの画面を消すと間髪入れずに通知が来る。あの人からだ。
返信がすぐ来て、「誘ってくれて嬉しいです! ぜひ、一緒に行きましょう!」という言葉を見て思わず目を疑う。
僕からの誘いを受けてくれると思わなかったのと、安堵のあまり、僕はその場にへたりこんでしまった。
初めてLINE来た時 嬉しくて嬉しくて
何度もLINEの文章を見返した!
分の書き方や内容 絵文字ささいな事でも
興奮したり 嫌われた?なんて
考えたりして返事を来るのを待ってた。
今でもLINEの内容をスクショして
保存してる!笑笑
無くならないように…
忘れないように…
あなたの事を
LINEを今も送れるなら この想いを
素直に届けたい
自分の近況に変化があった。
数年ぶりに兄弟にメールした。
返信が嬉しさや懐かしさが入り交じる。
2〜3日後にはショートメールでやり取り。
あれっ、1件のLINEのはずが
そう、LINEしてないんです。
次に連絡する時は使うのかな?
いつになることやら
暗い部屋に1件の通知が鳴り響く
もちろん君からのLINEではない
それでも僕は、もうくる事が無い君からのLINEを待ち続ける
お題 1件のLINE
年に一度とか
忘れた頃にやってくる
元気ですか?
放置し続けてもやってくるたび
こちらの人間性を問われている気がして嫌だ
形式的な年賀状のような 1件のLINE
意図が見えない挨拶の不気味さを知る
ちらりと見えてしまったハートのスタンプ。
彼のスマホを見ようと思って見たわけではない。
彼がトイレに立った時、テーブルの上にスマホを伏せずに置いていったのだ。
スリープモードになる直前、可愛らしい女の人がよく使いそうなそれが目に入ってしまった。
ハートのスタンプ…誰から?なんて聞けない。
彼のプライバシーを勝手に見て勝手に不機嫌になるのもおかしいことはわかっている。
けれど初めてのことに動揺した私の顔に浮かんだ笑顔が、作り笑いになっていたのだろう。
トイレから戻るなり彼が私に小声できいた。
「どうした?体調悪い?顔色少し悪いみたい?」
「違う。」思わずきつい口調で言ってしまった。
ハートのスタンプを送られてもなお平然として、私に優しくする彼に、なんだか悲しくなって無性に腹が立ってきた。
刺のある私の口調に、今度は「もしかして何か怒ってる?亅と私の目をのぞき込んで彼が言った。
彼の澄んだ目に見据えられると私はもう嘘がつけない。
「ごめんなさい。ハートのスタンプを見てしまいました。貴方にハートを送る女性がいるっんだて思ったら…」彼のスマホに視線を落としたまま私は言った。
彼はキョトンとしたが、すぐ何か頭に浮かんだようで、スマホを操作すると、「母さん」といって画面を私に見せた。
そこには先日彼がお母様に送った、彼女の好物だというスイカのお礼が書いてあった。
「スイカ届いたよ」
「ありがとう今年初物!」
「よくできた息子をもって母さん幸せ」
「愛してる」
そしてハートのスタンプ。
私は赤くなって彼に平謝りをした。いろいろな気持ちが入りまじって、それから安堵して涙が落ちそうになったけれど、一生懸命こらえた。
彼は私を咎めることなく「機嫌なおった?あぁ良かった。」と言った。「嫌な気持ちにさせてごめん。だけどさ、君は決定的に間違ってることがある。僕は君が思うほど他の人からはモテないよ。それに僕は君に夢中で他の女性には目もくれない。僕は君が好き。これ大事なポイント。試験に出すからよく覚えておくように。」冗談めかして彼が言った。
「本当に、本当に勝手に誤解してごめんなさい。」改めて私が謝ると、彼は「そこまで深刻に謝らなくても…」といいかけ、「そうだな、君からチューしてくれたら許してあげてもいいかな。」とちょっとイタズラな顔をして笑って言った。
お題「1件のLINE」