『1件のLINE』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
アラビア語でフラレたことが君にはあるだろうか?
「إِنْ شَاءَ ٱللَّٰهُ」
僕にはある。マッチングアプリで知り合った子から送られていた1件のLINE。それを最後に彼女と音信不通になった。
会う予定の日時以外は決まっておらず、なかなか話が進まなかったので店を提案した後に送られた返信だった。
なぜアラビア語だったのかはわからない。とりあえず調べてみると直訳で「もし神が望んだならば」の意味らしい。
いまいち理解できなかったのでもっと詳しく調べてみるととある日本語とニュアンスが近いことがわかり、ああ二度と会うことはないんだと悟った。
「行けたら行く」
※実話
捜査なんて簡単な事じゃない。
私はまだまだひよっこの新人で
足りていないところが多すぎて
空回りしてしまうこともある。
でも今日は絶対に失敗したくない。
昨日の先輩からの1件のLINEが
頑張ろうとさせてくれたから
できることから
頑張っていきたい
─────『1件のLINE』
「なんて送ったらいいかな〜!!とりあえずあいさつして、そこから会話続けたい!」
今日、勇気を出して好きな男の子のLINEを聞いた。
同じクラスで、物静かだけどみんなから好かれている子。
入学当時からずっと気になっていて、ずっと話しかける勇気が出なかったけれど、友達の協力もあってやっと交換できたLINE。
好きな人とのLINEは最初のあいさつだけでも緊張してしまう。
どれくらいの長さで、絵文字は何を使って、スタンプはちょっと可愛いのがいいけど、狙いすぎているのはNGだとか、色々考える。
そんなふうに頭を悩ませて30分ほどが経ち、ようやく納得のいくメッセージができた。
「お、送った!!どうしよう!?やっぱり変だったかな……」
ようやく最初のメッセージを送って、あとは返信を待つだけだ。
「……!既読ついた!」
メッセージを送って5分もしないうちに既読がついた。
たったそれだけの事でも、心臓が飛び出しそうなくらい激しく鼓動を打った。
「返信、考えてくれてるのかな」
そわそわして待っていると、通知音が鳴り、彼からの返信が来た。
「よろしくね」と言う、彼のイメージとは異なる、可愛らしいうさぎのスタンプ。
「えっ、こんなスタンプ使ってるんだ!?ギャップじゃん!!」
知らなかった彼の好みを知ることができて、勇気を出してLINEを聞いてよかったなと思う。
たった1件、それだけのLINEだけど、好きな人との初めての特別なLINEだった。
お題『1件のLINE』
僕は基本的にLINEの通知は切っている。
通知がいちいち来るのが鬱陶しいからだ。
だが、そんな僕でも1人だけ通知を許している人がいる。
そんなの誰かは決まってる。
その人からさっき1件のLINEがきた。
「今日の晩ご飯何がいいの?」
お母さんだ。
いつから、
一つのLINEがこないと
不安になるようになったの
子供の頃はスマホは無くても
毎日楽しかった
便利は毒になりうる凶器
ふらふらと花を渡り歩き
探していたの きっと
蜘蛛の巣に囚われるその日を
巣の奥で微睡むあなたを
運命の糸ごと全て絡めとって
離さない 絶対に
ひらひらと花を渡り歩き
探していたの きっと
蜘蛛が食べてくれるその時を
あなたに繋がる細い縁を
絡むその糸を血で染めてでも
離さない 絶対に
赤い糸(6/30お題)
1件のライン
柴田さんのライン、向こうから消したね
少し、淋しいような気もするね
でも、貢さんが嫌っているし、考えてみると、付き合っているのが?かもね
可愛そうな境遇だけれとも…
致し方ない 本当は何かほっとけない所も確かにある
私に甘えている?私には気を全然使わない?私をバカにしているわ?
色々なお付き合いもあるけど、自然淘汰
No.56『1件のLINE』
「また明日!」
私があなたに送った1件のLINE。
それは既読すらつかないまま、ついには明日も私の前に現れなかった。
スマホを見ると1件のLINEが来ていた。
「まだ寝てる?」
私の彼氏からだった。
すぐにまた沢山来た。
「起きてる?よね?」
「今何してる〜?」
「返信してよー!」
「僕のこと嫌いになっちゃった?」
「ほんとにごめんね」
「さみしい。」
「今から君の家に行くね」
ああ。私の彼氏はいわゆるメンヘラと言うやつだ。
でも私は、そんな彼がすき。
1件のLINE
1件のLINE、ポップアップが出ている。
またあとで連絡すると見えたので
特に気にしていなかった。
中身もあまり見ず。
見なかったことでとんでもないことが…
"1件のLINE"
昨日、別の高校に行っていた中学の親友からLINEが一件入っていた。
『お前さえいなくなればみんな幸せ』
自分の目を疑った。
これは私に向かってだろうか?
なんで?急に?私何かした?
一週間も考えた。
親友とは家族よりも長い時間一緒に過ごした。
ずっと私に不満があったということなのだろうか?
勇気を出して、聞いてみた。
『私、何かしちゃったかな?』
1時間後、
『ごめん!送り先間違えてた!』
と来た。
安心した。
が、この文章を誰に送ろうとしたのか、
怖くて聞くことができなかった。
1件LINEそれもは唐突に訪れた、スマホが鳴った、スマホを手に取りLINEを確認する、それは、広告からのLINEだった、近くのソファーにスマホを打ち付けた(スマホの、HPが削れないよう)。3時間がけいかしたところ、またそれは唐突に訪れた、前置きは省こう、友達からのLINEだった、それから、話が弾み小一時間、LINE戦線を離脱し、その後、帰って来てからもう少しで寝る時間だった、LINEもラストスパートそうもう終わりだ「またな」など無責任なことを打って終わった、また明日を期待しながら。
1件のLINEが来た
同じ塾の男子友達からだ
(お前、今日空いてる?)
[ん、空いてる]
[…じゃ、そっち行くわ]
たまに、夜が心細くなるときがある。
そんなときは、誰かと目的も決めずバイクで
街を走っている時間が私たちを
救ってくれているのかもしれない。
❦
探偵チームKz事件ノートより
1件のLINE
小指のささくれのような。
無視してもいいが、そうもいかない面倒な存在。
LINEをほぼ使わない僕には、その通知はだいたいストレス。
たまに会話を続けたがる人がいる。こちらに悪印象を持ってはいないだろうから、まあやむ無し、と付き合う。疲れるけど。
便利なんだろうけど、社会に押し付けられた感を抱いている僕には、少々厄介な機能だ。
風呂上がり。通知に気づいてスマホを手に取る。
この瞬間。
何かいい知らせが来てるかも、と毎回、淡い期待を仄かに抱いている自分に気づく。
そんな自分がたまらなく嫌いだ。他人に何かをすがっているような、自分の情けなさを再確認させられる気がして。
……そっか。
よく考えれば、受け取るばかりで自分から送ること、ほとんどなかったな。
誰かにいい知らせ、楽しい話を送ろうなんて考えてもいなかった。
まずはこっちからだね。
こちらから始まる1件のLINE。
ちょっと頑張ってみようかな。
1本のLINE
アプリ…使っていない。希薄な気軽い関係で楽だけと自分の言葉が軽くなる気がする。
でも、SM Sは使う。変わらんか。範囲は狭いが。
欲しい言葉が来なくてガッカリしたくないから、使わないんだろうな。返事に期待し過ぎて。
引かれた線…直線ならそれに沿っては歩く努力はするが、なぜかはみ出す。下手すると弾き出される。
曲線は最短を行こうとしてしまう。安全そうなら⁉︎。
あれ?変わり者だったみたい。
休みの日のLINE通知
正直確認するの怖い…
(仕事仲間内でも利用しています)
(1件のLINE)
一件のライン
元気かい?
元気だよ
そっちの暮らしはどうだい
だいぶ慣れたよ
そうか良かった
母さんこそ元気かい?
私も元気だよ
父さんも?
元気だよ。
良かった。
もう一つのライン話
ねぇ、最近してないじゃん
何を?
あれ?
あれって?
○○○
ああ、あれか
………
分かった君のとこに行くよ
以上一件のLineでした。
何の変哲もない一件のライン。いつからそのメッセージがあるのか分からない。知らないアイコン、身に覚えがない名前からのメッセージ。誰かと間違って送ったであろうそのメッセージを消せないでいるのは、その日付と日時は未来を指しているからだ。
『先に待っている』
その日付と日時まであと十二時間。
明日は私の入学式だ。
なんてかえそうか
まよっている私。
返事を待っている相手。
どうしよう?
あなたからの1件のLINEに
どう返そうか考える
その時間はまるで悠久の時のようで
すぐにスタンプで返しておけばと
後悔しても先に立たない