猫とモカチーノ

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「なんて送ったらいいかな〜!!とりあえずあいさつして、そこから会話続けたい!」

今日、勇気を出して好きな男の子のLINEを聞いた。
同じクラスで、物静かだけどみんなから好かれている子。

入学当時からずっと気になっていて、ずっと話しかける勇気が出なかったけれど、友達の協力もあってやっと交換できたLINE。

好きな人とのLINEは最初のあいさつだけでも緊張してしまう。

どれくらいの長さで、絵文字は何を使って、スタンプはちょっと可愛いのがいいけど、狙いすぎているのはNGだとか、色々考える。

そんなふうに頭を悩ませて30分ほどが経ち、ようやく納得のいくメッセージができた。

「お、送った!!どうしよう!?やっぱり変だったかな……」

ようやく最初のメッセージを送って、あとは返信を待つだけだ。

「……!既読ついた!」

メッセージを送って5分もしないうちに既読がついた。
たったそれだけの事でも、心臓が飛び出しそうなくらい激しく鼓動を打った。

「返信、考えてくれてるのかな」

そわそわして待っていると、通知音が鳴り、彼からの返信が来た。

「よろしくね」と言う、彼のイメージとは異なる、可愛らしいうさぎのスタンプ。

「えっ、こんなスタンプ使ってるんだ!?ギャップじゃん!!」

知らなかった彼の好みを知ることができて、勇気を出してLINEを聞いてよかったなと思う。

たった1件、それだけのLINEだけど、好きな人との初めての特別なLINEだった。


お題『1件のLINE』

7/11/2024, 11:14:53 PM