『1件のLINE』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
1件のラインが来ました。
すきな人からでした、「クラス離れたね」。
僕はすかさず返事を返します、「離れちゃった。何組?」。
「1組」「僕は6組」それっきり彼とはもう話してない。
5組の差を僕はどうやって埋めたらいい?
夕暮れが溶け込む空が映るスマホには、一件のLINEが来ていた。
『今日家に泊まらない?泊まるならウチの前に来てね!!』
友達の彼女は今日、学校を休んだ。学校の校則に休憩時間もスマホを触るな、とは無いが、なんとなく私は学校にいる間は触らないようにしている。だから、昼休憩の際に来ていたこの一通に気付かなかった。
いきなり泊まるかと問われても、私の母はそう言った遊びは許さない。何より、風邪で休んだというのにわざわざどうして呼ぶのか。
『絶対にお母さんが許してくれないから無理だよ。それより風なんでしょう?流石に風邪が私に移って治ったらいいね、なんて言うほど良い人じゃないよ?』
『えぇ、そんなぁ…じゃあ風邪は嘘って言ったら来てくれる?』
『ズル休みしてたの?って言って、行かない』
『ええ、そんなぁ〜…』
そのままスマホの通知を切って帰路に着く。やっぱりもう秋とはいえ肌寒い。私はほんの少し背を丸めて家に向かった。
家に母は居た。どうしてか、今日は私を出迎えてくれた。いつになく笑顔で、優しい声で。何故かそれを私は不気味に感じた。
母は言う。私は救われたのよ、と。訳もわからず黙っていると、さらに母は上機嫌に言葉を紡ぐ。やっとあれがいってくれた、私は解放されたの、だから、だから、だから。
「貴方とも縁を切らせて頂戴?」
それが物理的な意味を指すとは到底思うことは出来なかったが、母の手にある白光るそれが頭上に上がった時、私は死んだ。
ーなら、どうして私の隣に彼女が微笑みを浮かべて眠っているのが見えるのだろう。
【1件のLINE】
お題が更新されるごとに進む物語No.3
一件のLINEが入った。
何だろうと画面を見ると
広告。
やっぱりね…とため息をつく。
LINEが出る前は、
メールでのやり取りが主流だった。
その時も、スパムやら広告やらが邪魔をして
友達のメールに気付かないなんてことがあった。
メールからLINEが主流になると、
LINEの通知は学校の友達からだけだった。
洋服とかのお店だったり、
新作スタンプの広告だったり
そういうのがLINEで届くようになったのは
大人になってからだ。
それに伴って友達からのLINEが
来ることは少なくなった。
届いても広告。
それが当たり前になってしまったのは
大人になったからだ。
ちゃんと時が流れたから。
私は静かにスマホを閉じた。
本日の
わたしのこころ予報を
お知らせします
淋しさ前線停滞で
涙ときどき溜め息でしょう
涙の降水確率は90%
深夜には
大泣きになる恐れが
あります
LINEや電話などで
早めの慰め対策を
お願いします
# 一件のLINE (210)
未読のままのLINEが1件あるんだよ。
キミからの最後のLINE、もう12年もそのままにしてあるの。
受信日時は3月11日 14時42分。
トーク画面を開かなくても見える部分が、
“今日は定時であがれそうだよ”。
もしかしたらこの続きがまだあるのかもしれないけど
確かめてないから分からない。
確かめる勇気がない。
そうしたところでキミは絶対に帰ってこないから。
あの日本当に定時で帰ってきてくれてたなら
夕飯はキミの好きな唐揚げにしてたと思うよ。
たまには飲もうかな、って、ずっと前に買ってたお酒も用意してさ。
食べ終わったら、一緒にマリオカートやろうって言ってたかも。
でも結局、私もそんな状態じゃなくなって考えてたこと何ひとつ出来なかったんだけど。
唐揚げは愚か、冷蔵庫も流されちゃったから。
あの時すぐにLINEに気付けてたら。
返事をすぐに返せてたら。未来は変わったのかな。
考えても仕方のないことをまた考えてる。
心がどん底の時は今でも、キミはいつ帰ってくるんだろう、って思っちゃう。
マリオカートだって、1人でやってもつまんないよ。
辛いよ。
寂しいよ。
なんか言ってよ。
ねぇ、
1件のLINE
ピロンッ
もう何年か話してすらいないあいつから1件のLINEが来た
「俺、お前のこと愛してた。守りたかった」
こんな唐突にこんなこと言われてどうすればいいのか
それに俺はあいつに好意を寄せられてた自覚もない
それ以前に俺は男だあいつも男意味がわからない
試しに何か送るか、
「いきなりなんだよ」
「お前からそんな事聞いたことない」
「送り相手間違えてないか?」
……既読スルーかよ
それに、愛してたってなんだよ
そんなことを考えているとあいつから返信がきた
「俺、今からこの世から消えようと思って。ずっと隠してたこと言ってスッキリしたかっただから送った。」
なんだよそれ
「自分だけスッキリしようとしてんじゃねぇよ」
「今からお前のとこ行くどこにいる」
ピロン、
「もう、お前は1人で生きれるだろ」
言葉に詰まった
でも、あいつが消えない方法わかった気がする
「あぁまた、顔見せろよ」
「お前が居なくなるのはまだまだ先になる」
あいつからはもう連絡は取れなくなった。
その後あいつはどうなったか知らない
俺は俺が死ぬまであいつを待つつもりだ
1件のライン……。
当時、その様なモノがあったら。あの悪女に一矢報いることが、出来たかも知れない。
人のおもいを躊躇いもなく踏みにじった売女……人でなしの今井裕子。
自分の悔しさを、誰かに分かって貰っていたら。
1件のライン。
送る相手も送ってくれる相手も居ない。『ダレカニミセタイケシキ』予測変換で、こんな言葉が出てきた。何?
送ったのは、いつだったっけ?
すっかり忘れてて、慌てて返事したっけ。
怒ってたはずの文面は、下がるごとに不安そうで。
最後には、泣いてるんじゃないかって、こっちが心配になるくらいで。
向かった先に君を見つけて、こっそりと送った”1件のLINE”。
君が携帯を見た直後に抱きしめたら、不貞腐れてた顔が一気に綻んで、こっちまで嬉しくなったんだ、けどねぇ……。
その顔は誰にも見せたくなかったかな、なんて。
自分勝手にも、程があるけどね?
1件のLINE
1件のLINE
ー私には友達がいるんだろうか?
クラスでも目立たない、普通・・・いや地味な存在。
でも頭はいいから、頼りにしてくる奴らが群がる。
そんな私のLINEの連絡先は、友達と言っていいのかわからない人がたくさんいる。
そんな友達?から1件のLINE。
はてさて、宿題の答えか、はたまた別の面倒な案件か。
そんなの無視してもいいのだろうが、今日も私はLINEを開く。
これが私の細い細いつながりだから。
子供の運動会にラインはない。
皆で見守る
借り物競争だって、ちゃんと返しにいく
僕はいる
君がイイ、やっと呟けた
空が抜けた感覚がしラインが一件音を立てた
LINEー
1件のLINE
久しぶり話せたのに
もう話せなくなってしまった
大切で大切で
思い続けていた人
単なる不審な人
そう思われたのかな
そうじゃないのに
そうじゃないのに
私はあなたがいなければ
生きてこれなかった
色んな事に自信をなくしていた
だからこそ
いつかあなたに喜んで貰いたくて
ひたすら思い
ただひたすらに
その気持ちを大雪に
そして1つでいいから
届けたかったの
あなたに歌を届けたかった
もう届くことの無いLINE
だけど消せないあなたの名前
1件のLINE
あなたに届かなくても
絶対あなたに歌うから
たった1つだけの歌
ピロンッ
寝起きの顔のまま、スマホを開いた。
そこには1件のLINEが。
…誰からだ…?
アイコンは俺ともう1人が写っていた。
これは…あいつか。
俺は彼女とのLINEを開く。
………は?
そこには一言。『たすけて』と言う文字が。
背中が凍った。送られた時間は午前2時43分。
俺は寝ていて、LINEの通知は切っていた。
起きていれば…通知を切っていなければ…
……いや。こんなことを考えてる暇はない。
一刻も早く、彼女の家に行こう。
ー1件のLINEー
1件のLINE
ピコン
通知が鳴った
もしかして……なーんてね
友だちからのLINEだった
「あー、あの人からのLINEだったらな」
小さな声でぼそっと呟いた
ピコン
好きな人「明日空いてますか」
ええええっ?!
貴方が私のことを
選ぶはずがない
あなたにとっては取るに足らない言葉
でも、私にとっては特別よ
期待せずにはいられない
あなたが好きってこと
今だけは
今だけは
隠した思いは見つからないように
今はこのLINEの意味は言わないでね
もう少しここにいさせて
1件のLINE
私がいつも送る
君からきたことがない……
なんでもいいから
今日あったことをひねり出して
一文を送る
今日も帰ってこないだろうなと思い、席をたつ
すると、通知音が
画面を見ると
一件のLINEとあった……
『お久しぶり!』
今は会う事のない旧友へ
観てはくれぬ旧友へ
title of the day
- 1件のLINE -
〝今までまじでありがとな〟
って最後に私に送って来た時
君はどんな表情をしていましたか?
のんびり読書をしていたある日。
ブブッ、とスマホが震えて、1件の通知が届いた。
彼の名はスタン。真面目で苦労人で、近寄り難い雰囲気のある彼に連絡してくるのは、一人しかいない。
そう、イエーラだ。彼は美しく儚い印象を受ける見た目をしているが、中身は自由人で変なやつだ。
「はあ……。またあいつか。」
読んでいたページに栞を挟み、伏せておいてあったスマホを手に取る。
『迎えに来て~!』
そうハートの絵文字を添えて書いてあった。彼はこうやって私と会う口実を作る。オーロは彼の思いに薄々気づいていた。
椅子から立ち上がり、軽く荷物を持って外に出る。
表面では面倒くさそうにしていても、マスクの下では笑顔が隠せなかった。
やった、イエーラに会える。
そう、ふと思ってしまった自分に気づいて、慌てて我に返った。
そう、私は迎えに行くだけ。
今日も2人は、仲良く“友達”をする。
僕がLINEを知ったのは皆さんも忘れてない災害東日本大震災のから半年たった時でした。カカオもその時かな。メールは震災前から使用してる。今も使用してる。今のLINEはグループ通話もできて便利になりました。あれから11年。SNSも発展して、便利な反面、世の中はまた危機的状況になったなと思うようになりました。すみませんLINEとゆうお題はたくさん書きたい事多すぎて意味わからん文章になりました。いつも僕の文章にハートをつけてくださっている皆様本当にありがとうございます。この場でお礼させて下さい。感謝しています。
一件のLINE
いつか、LINE交換してほしいな。
私のことを少しでもほんの少しでもいいから頭の片隅にでもおいてもらいたい。
彼女になりたいなんて多くは望まないから。
せめて、友達 ぐらいには思っててくれたらいいな。
でも、どうかな君は女の子全員の大半と仲がいいから。
ちょっと少し話せただけで、舞い上がったらダメだよね。こんな感情初めてだから困っちゃう。
お願い。
ほんの少しでもいいから私のこと思ってください。