『1つだけ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
もし、1つだけ願いが叶うなら
急に私の傍からいなくなった君に
もう一度会いたい
1つだけと言われると困ってしまう。
悩んで悩んで、1つを選べることもあるけど、0を選ぶこともままある。
悩むことに疲れて、選択肢を与えられたこと自体をなくしてしまいたくなる。何もなかったことにする。
端から見ると損な性分だけれど、自分では最適解だと思っている。悩みごとだって最初からない方が幸せだから。
「夢って見ます?」
いつもと同じ声のトーンで突然の問い
「僕はあまり見ないですね、よく見るんですか」
「私もあんまり見ないですけど、昨日は何だか変な夢を見て...」
彼女は少し俯いて、耳にかけていた髪の束がサラリと頬を撫でた
「変な夢、ですか」
「そうなんです...、笑わないでくださいよ?
...1つだけ願いが叶いますって書かれた葉書が届く夢で、
その余白に願い事を書いて返信すれば叶うって」
真っ直ぐな瞳で僕を見る
「へえ、面白い夢ですね。それで何と書いて送ったんですか」
「それが、夢の中の私ったら、───」
、────
ピピ...ピ...
目覚ましの音が聞こえた
まだ瞼の裏に夢の中の彼女の残像が見える
夢か......
何を願い事にしたのか分からずじまいだな...
1つだけ願いが叶う葉書か...それなら僕は、
【1つだけ】
「この中で1つだけ人生を選べ。」
そう言われて私はこの世に生を受けたのであろうか。
私は日頃から運命はすでに決まっている説を唱えている。
ついぞ芦田愛菜ちゃんも同様のことを語っており、私の考えは随分と“高尚”なのだなと感じたほどであった。
つまり決まりきった人生を私は歩んでいる。
明日何をしようかなど私の意思が存在しているようで、それはすでに決まった一手なのである。
私が今にもこうして“私は生きている価値があるのだろうか”と悲壮の意に煩悶としていることすらも、既に決められていることなのだ。
ただひたすらに生を享受しているが、何の考えもなくダラダラと日々を消費している私は、なぜ今の人生を選んだのだろう。
もっと愉快で、快活で、世の中の価値そのものである生き方を選ぶべきだったのに。
ある一定の時間を越すと、この考えは打ち消される。
人とは何とも間抜けである。
ただぐるぐると同じ思考を反芻することに意味はないが、私はこの無意味な脳の運動に踊らされている。
「はぁ、苦しみのないところに行きたいな。」と呟くも、苦しみのないところは脳の機能が停止した先、つまりは死を意味する。
死にたくはないので瞑想を試みるが、脳は快活にマイナス思考を呼び起こす。
私の脳は賢くないのにどうやら心配性であるようだ。
瞑想でこの脳の運動を止めることができればどれほど幸福だろう。
脳みそごと誰かと取り替えてやりたい具合である。
くどくどと書き記したが、私は私であり、馬鹿みたいな劣等感すらも抱えて生きねばならぬのだ。
自分のことだけを考えて生きていられない今時分であるから、己の自己中心さにあきれ、他人への関心のなさに辟易とする。
それでも生きていられるのだから、有り難く生を全うでもする次第である。
「一つだけ」
もし一つだけ願いが叶うのなら、何を願うだろう。
欲望、嫉妬、、、。それを叶うためなら何でもする。そういう人は沢山いると思う。自分もその1人だと思う。けど、もし叶ったら、その後自分に残るものはなんだろう。
何を願うのが正解なんだろう。
「1つだけ」
神様 1つだけ願いが叶うとしたら
私に多大なる富をください
大好きなあの子を幸せにできるほどの
たくさんのお金をください
神様 1つだけ願いが叶うとしたら
私を素敵な容姿にしてください
あの子がときめくほどの
素敵な美貌をください
神様 1つだけ願いが叶うとしたら
私になにか才をください
誰にも負けないような
確固たる才をください
皆の願いに触れていくたび
自分が望むものがわからなくなる
何を望めば
何が手に入れば
あの子は私に振り向いてくれるのだろうか
あの子を幸せにできるのだろうか
私の、大切な物は1つ友情よ
友情とは、生涯3番目に必要なものであるから
2024 4/3(水)
黒い記憶を忘れるような薔薇色の幸せを
ひとつだけでいいから頂戴
#5 1つだけ
一番を決めないずるさ 雨の夜 舌のかたちにへこむ指さき
[1つだけ]
まだ名前を決められない。
だけれどここでは、それを強要されない。
アバターがどうとか言われることもない。
書き込みに対して攻撃されることもない。
年も性別もなくリアルではとても書けない文章。
短歌が好きだから、下手だけどお題で一つ作りたいと思ってる。
読んでくれてありがとう。
欲張った
本能のままに動いた
だけど結局手放した
イラナイモノバカリダッタ
それもそのはず
その場だけだった
惨めだよな
だけど今はさ
一つだけ残してる
大切な人という一輪の花を
食事に誘う
楽しそうな君
映画に誘う
満足そうな笑顔
そんな一つだけを大切にしてる
ボクはたくさんの友達がいる
みんなみんな大切だ
もし誰か1人と遊ぶならと
聞かれたら答えられない
けれどボクの体はひとつだけだ
そんなボクはキミが好きだ
ボクが向けるこの愛をどうか受け取って欲しい
1つだけ
あと1つだけ
何度目か
つい手が伸びる
お高めのチョコ
お題☆1つだけ
❋1つだけ❋
1つだけ願いが叶うなら 貴方が蘇る事を願うよ
貴方と やりたかった事が沢山あるから
貴方と やれなかった事が沢山あるから
バッドエンドをハッピーエンドに変えたいから
「何か1つだけあげる」って貴方に言われたら。
私は迷いなく言うよ。
「あなたが欲しい」
好きを一つだけ選んでって言われたら絶対選べない。友愛恋愛家族愛…種類は問わないけど好きな人だっているし、好きな食べ物も好きな趣味もある。好きな場所もある。好きな番組とかコンテンツがあって、好きな推しもいるし。皆んなそうやってたくさんの好きをエネルギーにして生きてるんだね。偉いね。
わたしが誕生日を迎えた日には、必ず一人で遠足に行くことにしている。場所はどこでもいい――近場の山でも、車で二時間ほど向かった先にある神秘的な沼でも。お気に入りの水筒と、一つだけ選んだ百円以下の菓子を鞄に入れて、ぼぅっと自然を眺めながら歩くのだ。
今日は二十七回目の誕生日。四月十八日。
わたしは車で三十分ほどの人気のない湖に行き、堤防に腰掛けて七十二円のドーナツを口にする。
心に沁みるような青空。足元から響く波の音。舌に広がる甘いチョコレートのドーナツ。首元を撫でる優しい風。水筒の蓋を開けようと、だらしなく食べかけのドーナツを口にくわえた瞬間だった。
ドーナツが落ちて、ぽちゃん、と音をたてて水の中に沈んでしまった。しまった、落としてしまった――。
思わず「あぁ」と情けない声が漏れる。まだ半分しか食べていなかったのに、と恨めしく水面を睨んでいると、急に足元から「う、美味い!」と男の子の声が聞こえた。
ぎょっとして堤防から離れようとした瞬間、誰かがわたしの足首を掴んだ。力強く冷たい手に、ぐん、と身体が水面に引っ張られる。
落ちる!
1つだけ、願いを聞いてほしいの。
私とこれからも一緒にいてほしいの。
なんて言えたらいいのに。
「1つだけ」
買い物に行った時、欲しいものが1つだけしか残ってないという状況、他の人はだったらどうするのかな?
私はその時の物欲にもよるけど、大抵は違うメーカーのものを買って帰る。本当は欲しいんだけど…。
どうしても今日はそれが欲しい、という気持ちのときは
周りを見ない、誰も私を見てないと思い、1つだけ残ってるものを手に取る。
あとは、欲しいものが微妙な数しか残ってる時も困る。本当は3つ欲しいけど、3つ買っちゃうと無くなってしまう。そういう状況の時は、1つだけ残して2つ買って帰る。私って小心者?
お題 1つだけ
短歌
細胞は3ヶ月ごと新しく
なんというかそのほんと全く
1つだけ。
そういう人は決まって、1つ以上を求める。
1つだけ頂戴、1つだけ伝えたい、1つだけ、1つだけ……。
自分の欲望を押し込めるために、一本指を立てるのだ。
【1つだけ】2024/04/03
頭がぐにゃぐにゃ曲がるレベルで痛いので今日はお休みです…